まる的疥癬治療法
京都の友人から、皮膚病の犬を保護したと連絡がありました。警察に届けを出したものの、飼い主は現れず、ついに保健所に送られる事になったそうです。もしかしたら皮膚病になったから捨てられちゃったのかもね。。。(´・ω・`)ショボーンその友人は、ご主人の両親と同居しているので犬は飼えないと言っていましたが、ご主人が「メタボ対策のランニングのお供に飼ってもいい。」と言ってくださり、めでたくそのお宅の犬になる事になりました。ただし皮膚病が完治する事。 これが絶対条件です。動物病院での診断は『疥癬』でした。私にとって『疥癬』は思い入れのある病気です。というのも。。。うちの『トラジ』くんは、重度の疥癬で我が家にやって来たからです。真冬に道路のど真ん中でうずくまる物体。ほぼ全身の毛が抜け落ちて、かさぶただらけの身体でした。パッと見た感じでは犬か猫かもわからないボロボロの状態。犬でも猫でも。。。とにかく助けなければ。。。ほぼ丸裸の身体を、慌てて巻いてたマフラーです巻きにして一番近くの動物病院へ。もうぐったりしている猫さんを見て、先生は「手遅れだから元居た場所に戻してきた方がいいんじゃないですか?」と一言。「そんな事ができるんなら連れてきてません!」と捨て台詞を残して1件目の病院を出ました。全く何のための獣医なんでしょうか?щ(`Д´щ;)次に駆け込んだ病院では「病状も容態もかなり悪いみたいだけど、応急処置をして様子を見ましょう。」と言われ、点滴をしてもらった後、7日分の薬をもらって帰りました。病名は『猫疥癬』(ネコカイセン)というダニが原因でおこる皮膚病でした。痒くて痒くて。。。そのストレスで食欲もなくなり、やがて衰弱して命を落とす猫さんも少なくない厄介な病気だそうです。自宅に戻ってから、ネットや猫の病気関連の本などを読みあさりましたがコレといった治療法も書いていません。でも人間にも『人疥癬』という病気がある事がわかり。。。それを応用した治療法を試して完治しました!まずは病院で処方された薬を飲ませる事は必須ですが、一日も早くカイカイ地獄から解放してあげたいですもんね。大事なワンちゃん猫ちゃんが、疥癬にかかってしまった時のお役に立てればいいのですが。。。硫黄での沐浴。沐浴は、ダニの活動を弱める効果があるそうなので毎日。但し、この時使用していた『610ハップ』という入浴剤は販売中止になってしまいました。シラミ駆除用のスミスリンシャンプーやスミスリンパウダーでも効果はあるようですが、動物に使う場合は適量以下に薄めたもので良いと思います。ヒゼンダニは乾燥に弱い。乾燥させると良いらしいので、トラジのゲージをヒーターの真ん前に移動。もちろん直接温風が当たらない逃げ場を作ってあげる必要があります。夏場は、ドライヤーでしっかり乾燥させてあげないといけませんね。ゲージ内は徹底消毒。ゲージの中は、ピレスロイド系殺虫剤を撒いた後、拭き掃除と掃除機をかける。疥癬の原因となるヒゼンダニは、ピレスロイド系の殺虫剤が最も効果があるそうです。その他の民間治療。『バイオプトロン』というスイスの家庭用火傷治療の機械も取り寄せました。可視光線で、皮膚の消毒と再生を促す作用があるそうです。これを1ヵ所につき5~8分程度、全身で約1時間かかりました。日本では、エステの機械として使われているので、ペットの皮膚病が治ったら飼い主さんの美容にも役立ちます。(^^人)最後の仕上げ。クロタミトン配合のかゆみ止めを塗ります。クロタミトンの含有量が多い程、良いそうです。私は、メンソレータムAD(クロタミトン50mg)を使っていました。ほぼ皮膚表面が再生されてからは、マドンナも使っているというエジプトの皮膚再生クリーム。トラジに使う前に試してみましたが、虫さされ後が消えました!もちろんどれも即効性ではありません。闘病生活は3ヶ月にも及びました。暖かくなり始めた頃、金茶色のフサフサのトラ柄の毛が生え揃い。。。彼にトラジと命名。めでたくうちの三男に。本当は元気になったらリリースするはずだったんですけど。。。何度離しても戻って来るので、根負けしてうちの子になりました(笑)後日談ですが、あの時に診察をして下さった獣医さんのとこに予防接種にうかがった時の事。きれいに生え揃ったトラジの毛を見て、驚かれたのと同時に「どうやったら毛が生えるの?」と真剣に聞かれました。で、ふっと先生の頭を見ると。。。Σ(・Д・ノ)ノアウッ友人の犬の疥癬は、上記の方法で徐々に良くなっているようです。※猫疥癬や犬疥癬は皮膚の構造が違う為、人間にはうつりませんが、一時的にかまれる事があります。疥癬の動物を触った後は、入浴して下着まで着替える事をおすすめします。にほんブログ村初島の猫達を助けて下さい!