真夜中の弥次さん喜多さんクドカン初監督作品。 原作は、しりあがり寿さんのマンガです。 弥次喜多道中の二人の仲良しぶりを、ホモセクシュアルにしてみた着眼点、なるほど~です。 私もお江戸の人間だったら絶対行きたい!お伊勢参り。 江戸時代のTDLみたいなもん? まあ、当時はお伊勢参りでもなきゃ旅行など行けなかったわけで。 弥次さん(長瀬)は、愛するヤク中の喜多さん(七之助)が「江戸はペラペラだー」と苦しみながら言うのを聞いて救ってあげたい。 ちょうど「リアルは当地にあり」というコピーの宣伝を見て、お伊勢参りに誘うのです。 原作読んではいないのですが、ビジュアルや着想などすごいのですよね。映像にしたくなる気持はわかります。 でも、よくアイドルで撮ったよね。ヤク中とホモセクシャルの二大(?)タブーですから。 全編おもしろいエンターテイメントですが、特にお気に入りは、女子高生七之助ちゃんv可愛いです。 お父っつあんの勘三郎さんも、とろろ売りのアーサー王で出てます(当時勘九郎)。安物のトランプの王様みたいです(笑)エクスカリバーも出てきます。 妻夫木君もサプライズ出演してます。 ARATAさん(『ピンポン』のスマイルです)が出演するのも、私には嬉しいところ。 あと、イメージが秀逸なのが、魂の宿「不健康ランド」で弥次さんが出会う魂たち。ぜ~んぶ荒川良々さんなの!(『下妻物語』で八百屋の若旦那やった方です) なんか納得しますよ。 冒頭、戸板が流れて来て、ひっくり返ると…っていうシーンもいいです。 途中で喜多さんが恋しちゃったり、弥次さんの女房もからんで、人を想うということの意味を追い続ける物語です。 コメンタリーで、クドカンは「最初で最後の監督作品かも知れないから、やりたいことは全部やってみた」って言ってます。 しりあがりさんもノリノリで、長屋の障子に絵を描いたり、二人の浴衣をデザイン(いや、直描きかな?)してます。 小説も出ているようです。 <追記> そうそう、バイクのシーンの、ちょんまげ付きヘルメットが気に入りました。 二人の髷は大きすぎる。いえ、TVとかの時代劇の基準で行くと普通なの。だけど、リアルな江戸っ子からすると野暮。 ジャンル別一覧
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