2010/12/24(金)02:58
闇金ウシジマくん
原作は、たまにスピリッツで読むだけなのですが、よく描けているし、世相をうまくえぐるし、哲学のある不思議なマンガだな~、と思っておりました。
そして、実写ドラマ化。
オンエアではほとんど見られず、動画サイトで拝見していました。
これまた、よく出来たドラマでした!
チビッコな山田孝之さんが、あのデカいウシジマくんをどう演ずるのかなあ、と思ったのですが、さすがカメレオン役者。
ウシジマくんのカリスマ性が出ていました。
物語は、カウカウファイナンスに新しく就職した若い女性という、TV版独自のキャラを立てて、彼女の目を通して、ヤミ金とお金を借りに来る人々の織り成すびっくりな世界を見る、という視聴者が共感しやすい方法を取っていました。
読モでのし上がることを夢みている男だったり、せっかく一流企業に入社しながら、買い物で破綻してしまうOLさんだったり、危うい一線を越えてしまう人々。
ドラマとしての後味も悪くなく、全9話としてのまとまりも中々よかったです。
マンガには、○○があって、○○が生まれた、ということがあると思いますが、この作品も『ナニワ金融道』があってこそ誕生した作品と思います。
ナニワ金融道という体験なしに、いきなりディープな闇金は、読者も着いて行けなかったかと。