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中之島公園の猫たち-SAVE THE CATS IN NAKANOSHIMA PARK-

中之島公園の猫たち-SAVE THE CATS IN NAKANOSHIMA PARK-

2010年11月11日 平松市長 記者会見内容

≪市長記者会見 2011年11月11日(木)14:00~ ≫



〔平松市長〕

 次は、中之島公園などにおける野良猫対策についてです。
 3年前、中之島公園の工事に取り掛かったとき、中之島公園の中には、10頭の犬と80匹の野良猫が公園の中にいました。
そこで、公園事務所と動物愛護団体、市民ボランティアが話し合った結果、市民ボランティアの皆さんが、犬や猫を保護して譲渡先を見つける、愛護団体と大阪市獣医師会が犬や猫の避妊去勢手術を行う、公園事務所が保護・譲渡のための場所を提供する、などの協力を行うことになりました。
 しかし、まだ公園内には、譲渡先の見つからない猫が21匹いまして、現在も保護されています。
当初は、保護施設の設置を工事が終わるまでの期間としていましたけれども、非常に献身的な野良猫の譲渡活動、これが市民ボランティアの皆さんに手によって続けられておりまして、残る21匹の譲渡が終わるまで、保護施設を存続させることにいたします。
 中之島公園のバラ園に、今は一匹の野良猫いません。
良好な環境が保たれていると言えると思います。
今後も、中之島公園東部地区一帯の野良猫対策を市民ボランティアの皆さんと協力して行ってまいります。
 一方、野良猫対策といいますと、中之島公園に限ったことではありません。
対策としまして、「公園猫適正管理推進サポーター制度」というのを今年度中に立ち上げることにしました。
大阪市が管理する都市公園内に適用しようというものです。
この制度は、市民の方に、避妊去勢手術、餌や糞の始末、周辺の清掃などを行う市民サポーターになっていただこうというものです。
 時間をかけて野良猫の数を減らしていこうというわけでして、動物愛護と都市環境の維持を両立させていこうとしております。
 それぞれの公園事務所と市民とが協働して、野良猫対策を進めていきたいと考えておりますので、ぜひ、多くの市民のみなさんのご理解をお願いしたいと思います。



〔質問-関西テレビ山田記者〕

(山田記者)
 中之島の保護施設は、元々はオフィシャルの市が認めた保護施設というのでなかったと思うんですけど、今回をもって、そういう市が認めた施設というふうになるのかということと、確か現状はボランティアの寄付などで餌などが賄っていて、里親募集に関しても、ボランティアたちが立ち上げたホームページ等々でやっている思うんですけど、それに関して、今後、市と協力していくという中で、市がたとえば、餌を供給したり、市のホームページで里親募集に力を貸すようなことがあるのかということと、あと、「公園猫適正管理推進サポーター制度」なんですけど、これまでの取り組みを受けたところでこうこともできるんじゃないかと思って作られたものなのか、それとも、全く別に進んでいた事業なのかということを教えていただきますでしょうか。


(平松市長)
 公園の猫ということでいいますと、他の公園でも、非常に住環境に近いところの公園では、近くの住民の方とペット愛好者の方の間で、トラブルが起きたり、いろんな事案があることを知ってます。
 中之島に関しては、山田さんがおっしゃったように、従来にない市役所の動きがあったから、こういう形で市民の方たちのご協力、あるいは市民の方たちの積極的な動きもあったからという、それぞれの相乗効果がもたらしたひとつのシンボル的な事案であると思います。
ですから、これが全てに普遍化されるのかどうかというのは、かなりハードルが高いであろうという気持ちはありますが、今ある制度をどれだけ使うことができるのかということを考えてまいりますので、それが餌代に反映されるのかどうか、あるいは、我々が広報という形で里親探しになるかどうかは、今後の詰めになっていくと思います。


(北岡課長)
 ゆとりとみどり振興局施設管理調整担当課長の北岡と申します。
ご質問にありました施設なんですが、当初、公園事務所の方で工事用の資材を利用しながら作っておったんですけれども、今後はきちっとした設置許可を打って、公園の管理施設と位置付けてやってまいります。
餌等につきましてはですね、ボランティアの方が全て賄っていただくということで、大阪市の方から予算が発生するということはございません。
 他の公園につきましてはですね、なかなか、今、市長が申し上げましたようにトラブル等があるんですけれども、あくまでも公園の中の糞とかですね、それをできるだけ少なくするための都市環境の保全ということと動物愛護の精神を醸成するということで市民ボランティアを募集します。
 ただ、地元の合意を得た上での市民ボランティアを募集していただいて、都市公園の中でやっていく。
まず、健康福祉局で「所有者不明ねこの適正管理推進事業」というのをやっておりますので、それを都市公園の中に適用するという形になってまいります。
 簡単にいくかどうかわかりませんが、少なくとも今の公園の状況よりはよくなるというふうに私どもは思っております。以上でございます。


(山田記者)
 中之島を、それを理想形として進めるのか、それとも別の形を目指しているのか、お願いします。


(北岡課長)
 中之島っていうのは先進事例でございましたので、中之島っていうのをひとつのモデルとしてやっていきますけれども、先ほどご説明しましたように、「所有者不明ねこの適正管理推進事業」というのを市内でやってますので、それを都市公園の中に適用させていく。
ああいう施設が必要かどうかっていうのは、また別問題ですので、それはまた別の話をしていきたいというふうに考えております。



    


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