2008/09/22(月)02:54
「猫の部屋」台風対策
[台風] ブログ村キーワード 先日発生した台風13号
何だか進行方向を少しずつ変えながら、遅い速度で進み、各地で大雨を降らせました
「近畿地方に直撃したらどうしよう」
秘書たちも大騒ぎ
強い台風がやってくれば「猫の部屋」は大打撃を被ります
ゲリラ豪雨が多かった先月…
雨漏りのしていた「猫の部屋」の屋根を、武朝さんが補修してくれました
「さすが武朝さんもうこれで雨漏りはバッチリですね」
「ええ、雨漏りは大丈夫でしょう」
「じゃあ、もう安心ですよね」
「しかし、屋根に溜まった水はわかりません…」
「えっ…それって、ダメってことじゃ…」
「まあ、まあ、まあ…」
「…」
その数日後
「猫の部屋」の作業部屋は見事、雨漏りしました
「…やっぱりな」
「…」
少々の雨漏りはさておき…
「猫の部屋」が台風に見舞われると、いちばん心配なのが浸水
「水が入ってきたらどうしよう」
「ドミトリーの猫たちは、ちゃんと高いところに逃げられるかな」
「高いところ…犬舎の上だよね」
「でも、犬舎が流されたら…」
…と言うことで、先週金曜日
公園事務所のおじさんと、噂の武朝さんがやって来て「猫の部屋」の台風対策をしてくださいました
いちばん身近な避難場所になりそうな犬舎
動いてしまわないように鎖で繋ぎ、中や上に石の重しが置かれました
その他、いろんなところの補強などもしてくださったそうで…
「とりあえずは、これで安心できると思う」
「じゃあ良かったよね」
司令塔Aさんからの連絡で一安心
その後、金曜日のお当番Yさんからもメールが届きました
「天井に猫たちが登る避難用の板を渡してくださったんです
くーちゃんは第1号で登ってましたよ
ハルカは登って鳴いてました
高いところが好きな子は嬉しいみたいです」
「なんかね、猫たちが避難できる場所も作ってもらったらしいよ」
「それってキャットウォークみたいなのかな」
「…うーん」
「うわー、憧れのキャットウォーク」
「…もしかして、すごいものを想像してる」
「猫たちがね、優雅にキャットウォークを歩いてて…」
「ま、まあ、明日楽しみに見てみよう」
そして何事もなく、無事に迎えた翌日
秘書たちは改良された「猫の部屋」に、張り切ってやってきました
「ほほう、こう来ましたか」
「…こう来ましたね」
「かなりの直球勝負ですね」
「まあ抑えられたら、それでいいんです」
「変化球はいらないと」
「いらないでしょう」
とりあえず想像していたキャットウォークはなかったけれど…
皆さんが一生懸命に作業してくださったことが本当に嬉しかったです
1mくらいの浸水なら、きっと大丈夫でしょう
「まだこれからも台風は来るからね」
「うん、これでちょっとは安心できるよね」
台風対策をしてくださった皆さん、本当にありがとうございました
数年前、中之島公園では1mを越える浸水があったそうです
ずっと猫たちを見ておられたSさんの話によると、それまでにもよく中之島公園全域は水没していたのだとか
「そんな時、猫たちはどうしていたんですか」
「たぶん木に登っていたり、建物の屋根に避難していたんでしょうね」
そんな時でも仲間たちは、たくましく生き延びてきたのです
「いざという時には、きっと安全なところに避難できるはずだよね」
「うん、大丈夫だよね」
秘書たちが想像していたようなオシャレなキャットウォークはなかったものの、天井にも頑丈な板がはめ込まれていて緊急避難場所を設置
「おー、これはすごいよね」
「うん、これなら何匹か一緒に乗れるね」
雨が降っていない時には、素敵なロフトとして使えそうです
思えば今までも、天井の日差し避けの葦簀
ゆうちゃんやももちゃん、シャムちゃんの隠れ家となっていました
またハンモックは、モデルちゃんの避暑地となっていました
(秘書たちはハンモックを修理したのに、まだ誰も乗ってくれないと言っていますが)
この大型ロフトも、きっと仲間たちの絶好の遊び場になることと思います
「でも強い雨が降ったら、雨漏りや雨音でロフトには居づらいかなぁ…」
「大丈夫だよきっと背に腹は替えられないから避難してくれるでしょう」
「そうなると、心配なのはワンルーム暮らしの猫たちだね」
現在、「猫の部屋」には、3匹のワンルーム暮らしの仲間たちがいます
お薬を飲んでいるヒューマとおばあちゃん…
そしてFeLVキャリアのキジ猫さくら
とりあえずヒューマとおばあちゃんのワンルームは、犬舎の上に移動しました
さくらのワンルームは2階建ての大きなタイプなので、犬舎の上に置くことができません
仕方なく、いちばん高台になっている場所に移動しました
「でも浸水すると、軽いので浮いてしまう」
そんな心配があったのでしょう
さくらのワンルームの1Fには、大きな丸い重しの石が重ねて置かれていました
さくらは、男の子とは思えないくらい大人しい猫
女の子と間違えるほど美形で甘えたの男の子
そんな大人しくて可愛らしいさくらですが、実はとある技を習得していました
公園で暮らしている時、猫トイレなど知らなかった仲間たちですが…
もちろん今では全員、ちゃんと猫トイレを使って用を足すことが出来ます
さくらが習得した技、それはトイレの方法
お手々をトイレの外につき、足だけをトイレに入れて用を足す方法でした
「なるほど、猫トイレが少し小さいからだね」
「ワンルームだと、どうしても窮屈になっちゃうし」
「でもさくらの方法なら、少しは楽なんじゃない」
「うん、さくらは本当に賢いすごいぞ」
それに気が付いた時、秘書たちはさくらの頭の良さに感服したといっていました
そんなさくらにとって…
いくら台風対策とはいえ、石臼のような重しの存在は非常事態
『いつもの姿勢でトイレが使えない』
2階に上っていたさくらの目が、そう訴えているように感じました。
「…確かにトイレしてない」
「よし、さくらどけるから待ってて」
秘書たちは石臼()をワンルームから出して、重いけれど平らな御影石を敷くこことにしました
すると、さくらはすぐに下へ降りてきました
安心したかのように寝そべる、さくら
「はい、どうぞ寛いでください」
「ゆっくりトイレもしてくださいませ」
(のんた@京都さんありがとうございます御影石は台風対策にも重宝しています)
「これで、何とか秋を過ごせるかな」
「残る心配は、犬舎にも避難出来ない平面移動専門の猫ですね」
「あ、そんな猫が約1匹」
「そうですその猫のお話は、また後日…」
「中之島公園の猫たち」nekomat@nifmail.jp
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