2008/10/24(金)04:51
ターちゃんの一日
[子猫] ブログ村キーワード キジ猫ターちゃん
「猫の部屋」にやって来て、1ヶ月が過ぎました
いよいよ明日、去勢手術とワクチン、血液検査のため病院に行きます
「ターちゃん、ちゃんといい子にしてるかな」
「今日はご飯、食べられなかったはずだもんね」
「うん、きっと『お腹減ったよーご飯食べたいよー』って鳴いてるな」
「…大暴れだね、きっと」
秘書たちがそんなことを言っているように、今が育ち盛りのターちゃん
この1ヶ月の間に少し大きくなりました
食欲旺盛、好奇心旺盛
今や「猫の部屋」のお兄ちゃん、お姉ちゃんたちはタジタジです
「いちばん最後まで子育てしてたのは、みさえなんだけど…」
「みさえは遠巻きにして、怖々、見てるだけだよ」
「Aさんが言ってたけど、この前、ターちゃんをちょこっと外に出したら、キラがやられたらしいからね」
「…やるね、ターちゃん」
子猫の興味は尽きることがありません
ターちゃんの真ん丸のお目々
いつも忙しそうににクルクル動いては、楽しそうなものを探しています
誰かが前を通り過ぎるたびに、キョロキョロ
『なぁーんなぁーん』
ちょっとだけハスキーな声で呼びかけます。
ターちゃんのお部屋の前に座って、不思議そうに見つめている仲間たち
ターちゃんはお部屋の中から、お手々を出してご挨拶しています
「ターちゃんは、本当に立派な手足だよね」
「犬の場合、立派な手足の子は大きくなるって聞いたんだけど…」
「そうだよね、猫もやっぱり同じなのかな」
「ターちゃんは確かに大きくなりそうだよ」
ターちゃんの手足は長くてガッシリ
短めのクルンとした尻尾もすごく立派です
片付け忘れたおもちゃが転がっていようものなら…
立派な長いお手々を出して、必死になって引き寄せようとするターちゃん
「ありゃ、そんなとこからお手々出して…」
「危ないよ、ターちゃん」
「お外出たいんだよね…」
「うん、この前、脱走したってノートに書いてあったけど」
どうやら好奇心旺盛なターちゃんは、お部屋の前をウロウロしているお兄ちゃん、お姉ちゃんたちと一緒に遊びたくて仕方ないようです
”パイパー猫じゃらし”を持ってきた秘書たち
まずはターちゃんのお部屋の前に仲間たちを集めて、遊んでみることにしました
おもちゃと言えば、いちばんにすっ飛んでくるのが大黒ちゃん
今日もまた、どこからか一目散にやって来ました
「じゃあ、大黒VSターちゃん」
「ほらほら、どっちが取れるかな」
秘書たちは”ハイパー猫じゃらし”を思い切り振ってみました
『(うわーぃうわーぃ)』
1本目は見事、大黒ちゃんの勝利
ターちゃんは少しの差で、お手々を出すのが遅れてしまったようです
「ターちゃんはお部屋の中からだもんね」
「よし、ちょっとだけハンデをあげよう」
少しだけターちゃんのお部屋寄りに立ち、もう一度トライ
『(やったー取れたよー)』
2本目はターちゃん、見事に大勝利
「よし、ターちゃんの勝ち大黒は残念でした」
「…ちょっと、ターちゃん、引っ張らないの」
勝ち取った獲物をガッシリ掴んだまま、ターちゃんは思いきり噛みついていました
「ターちゃん、写真撮ろうと思って出しちゃった」
「大丈夫なんじゃないか、ターちゃん案外強いし」
ワンルームからドミトリーの仲間たちの中に入ったターちゃん
堂々とした様子で気持ちよさそうに伸びをして、チョロチョロとお散歩を始めました
歩いていて見つけた”ボールころころ”
ターちゃんは、おもむろに遊び始めました
「本当に可愛いね」
「うん」
立派なお手々でボールをころころ転がして、とっても楽しそうなターちゃん
そんなターちゃんのきれいな渦巻きの縞模様を見ていて、秘書たちはしみじみ思ったそうです。
「…やっぱり拓夢に似てるよ」
「一度でいいから、拓夢ともこんな風に一緒に遊びたかったな…」可愛いターちゃんを見れば見るほど、
8月、大文字の送り火と一緒に旅立っていった拓夢を思い出して…
少しだけ悲しくなってしまうそうです
「ターちゃん、いっぱい一緒に遊ぼうね」
「うん、きっと拓夢が見守っててくれるから、ターちゃんは絶対に幸せになれるよ」
無邪気にコロコロと遊ぶターちゃん
拓夢の叶わなかった夢の分まで、大きな幸せを掴んでほしいと思いました
「…しかし、私たちは忘れていましたな」
「確かに…久しぶりの子猫だったから、油断しましたな」
思い切り遊んだターちゃんを、晩ご飯前にお部屋に戻そうとした秘書たち
大切なことをすっかり忘れていました
「…子猫って飛ぶんだよね」
「うん、飛ぶんだった」
秘書たちの手をスルリとかわし、まるで羽根があるかのようなスピードで「猫の部屋」中を駆け回るターちゃん
その光景はぴょんぴょんと飛んでいるように見えました
「確か前に公園で、みさえの子供たちが飛んでて…」
「うん、捕まえるには、虫取り網がいるなって思ったんだよね」
その後、しばらく飛んでいたターちゃんは、ご飯につられて、自ら、お部屋に入りました
晩ご飯の後片付けも終わり、
そろそろ仲間たちがお気に入りの場所でウトウトし始めた頃
お当番が終わった秘書たちは、みんなにおやすみの挨拶をしていました。
「ターちゃん、おやすみ」
『なぁーん…』
少し寂しそうなターちゃん
お部屋からお手々を出して、秘書たちの服を掴んでいました
「どうしたの寂しいの」
小さな声で鳴くターちゃんを抱っこすると、さっきまで飛んでいたのが嘘のように大人しくジッとしていたそうです
『ゴロゴロ、ゴロゴロ…』
大きく喉を鳴らしながら、第一秘書の手をフミフミし始めたターちゃん
「…そっか、寂しいのか」
しばらくターちゃんを抱っこしながら、第一秘書はそのお手々を撫でていました
『…』
そのままウトウトし始めたターちゃん
そっとベッドに戻すと、毛布にうずくまってスヤスヤと眠ってしまったそうです
「猫の部屋」で毎日、元気いっぱいに過ごしているターちゃん
いつもタエちゃんが優しく穏やかに見守っています
「中之島公園の猫たち」nekomat@nifmail.jp
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