中之島公園の猫たち-SAVE THE CATS IN NAKANOSHIMA PARK-

2010/01/19(火)05:46

久しぶりの時計…☆

日常生活(507)

[時計] ブログ村キーワード 「猫の部屋」には かつて、秘書たちの時計のように 時間を教えてくれる仲間がいました出て来るのは、いつも同じ時間 朝ご飯前、おやつの時間 そして、晩ご飯前… 食べ物に絡んでいる時間にだけ 正確に反応する時計まるで、少女マンガの登場人物みたいに キラキラしたお目々の女の子、ヒロコちゃん 大人しくて、ちょっぴり怖がりな彼女が ちょこんとお顔をのぞかせる時 それは、ご飯の時間が来た合図「ヒロコが出てます…」 「了解、あと少しで上がります」しばらくの間は ヒロコちゃんの様子を見ながら そんな会話をしていた秘書たち 大人しいヒロコちゃんは ご飯が配られるまで いつも秘書たちを見つめていましたしかし… そんな、ヒロコちゃんの時計は どうやら、ある時から 少し狂ってしまったようです「最近、出ないし…」 「うーん、やっぱりアレからかな」何となく… 心当たりがある秘書たち 昨年の夏前のこと ヒロコちゃんは ワクチン接種を受けるために 他の仲間たちと一緒に病院へ 怖がりのヒロコちゃん なかなかキャリーに入ってくれなかったのですが 洗濯ネットをかぶせて、何とか捕獲 捕獲後は、鳴き声をたてることなく 病院へ行き 暴れることもなく、無事に帰還 撫でられても、慌てることなく このまま一気に 陥落かと思われたのですが… 「後退したようです」 「うん、やっぱり怖かったんだよ」その後、あんなに正確だった ヒロコちゃんの時計は 止まっている時間が多くなりました 仕方がないとはいえ ヒロコちゃんを捕獲しなければならなかったこと… 秘書たちは、ちょっぴり悲しい気持ちになりました ヒロコちゃんが 時間通りに出なくなった理由、もうひとつ それは「猫の部屋」がリニューアルされて 環境が変わってしまったこと…リニューアル前の「猫の部屋」には ヒロコちゃんのお気に入りの場所が いくつかありました 隅っこのワンルームの下 裏道に落っことした毛布と猫ハウス 屋根と葦簀の隙間… こっそり挟まっていたら 案外、見つからなかった場所 しかし… リニューアル後の「猫の部屋」は スッキリと見晴らし抜群 かくれんぼ好きなヒロコちゃん なかなか落ち着けないこともあったようですいろんな場所に移動してみても なぜか、ひとりになれない 棚の陰に隠して置いた猫ハウスは お掃除のたびに移動していて ヒロコちゃんが入ろうと思った時には 見つからないことも… 「箱、置いてあげるから…」 「大丈夫だよ」ヒロコちゃん自身が落ち着くまで 秘書たちも、そっと見守ろうと思いました その間にも ゆっくり過ごしたいのに いつも、誰かに邪魔をされてしまい… 「あ、フクちゃんが入っちゃった」 「くーちゃんと会って、逃げ込んだな…」怖がりの仲間たちが好む場所 何かあった時、隠れたい 逃げ込みたい 全員、条件は一致するわけで… お気に入りの場所を探す放浪生活は しばらく続きました棚の下で丸くなっていたら ヒロコちゃん好きのノアが近寄ってきたり 確保した毛布、半分をタマちゃんに譲ったり なかなか、ゆっくりしていられないヒロコちゃん… しかし… 同じ箱に入っていたみさえちゃんが ヒロコちゃんを優しく毛づくろいしていたり くっついて、気持ち良さそうに眠る姿もありました 時折、見晴らしのよい棚の上 お座布団に乗って、ウトウト そんな可愛い姿も目にするようになり… 「きっと、もう少しだよ…」 「うん、まあゆっくり待とう」 そして… リニューアルから約5ヶ月 新しい年を迎えた「猫の部屋」 放浪生活を送っていたヒロコちゃんは どうしているでしょうか… ある日の風景… 何やら、箱の上に乗り バランスを取るかのようなヒロコちゃんの姿 少しグラグラする箱に 少し落ち着かない様子ではありますが それでも、ヒロコちゃんには その場所から動けない事情があるようです時刻は、夕方5時半を過ぎた頃 「あ、ヒロコ来たの」 「そっか…」ネット越しに 作業場が見える箱の上 ヒロコちゃんが見つめているのは 缶詰を選んでいる秘書たちの姿そう… そろそろ「猫の部屋」では みんなの大好きな晩ご飯の準備が始まる時間他の仲間たちは まだ少し、居眠っている子たちや おもちゃを転がして遊んでいる子たち すでに、棚の上で待ち構えている子たちなど…「やっぱり、ヒロコがいちばん正確かな」 「じゃあ、これからも教えてもらおう」少し時間はかかりましたが… ヒロコちゃんの時計が、また動き出しました とても繊細で、優しい時計だから これからも大切に見守りたいです 「中之島公園猫対策協議会HP」へ      「中之島公園猫対策協議会HP」 info@nakanoshima-cats.com 「中之島公園の猫たち」 nekomat@nifmail.jp 時計を止めて放浪生活を送っていたヒロコちゃん 不思議なことを身につけていました それはおやつの食べ方… 優しく上手に食べていたのに、今はかなり激しくガプガプッ 箱から首を出したり、引っ込めたり まるで鳩時計のような食べ方に、秘書たちは… 「フクちゃんになってるよ」 「…」 ランキング参加中!ポチッ、ポチッ、いつも応援ありがとうございます。

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