[オッドアイ] ブログ村キーワード
「猫の部屋」の仲間たちは
秘書たちにとって大切な存在です
今、秘書たちがここにいるのは
私や仲間たちに出会ったから…
もしかしたら、そこには
保護猫と保護ボランティアという意識は
最初から存在していなかったかもしれません
公園の閉鎖を知った日から
突き動かされるようにして走ってきたことも
まだ先が見えない未来を切り拓きたいと願うことも
「もう二度と悲しい目に遭わせたくない…」
「どうしても幸せにしたい…」
すべては、その思いから始まっています
何度か日記でも書いていますが
秘書たちが里親さん希望のご家族に望む
いちばん大切なこと
それは信頼です
どれだけの思い入れを持って
ご連絡いただいたのか
最初のメールから何度も読み返しては
考えてみます
1匹1匹の仲間たちを紹介しているのも
ありのままの姿を知ってもらうため…
人と暮らす上でプラスになる部分もあれば
マイナスになる部分もあるけれど
それがその子の本来の姿なら
そのすべてをギュッと包み込んで
受け入れてほしい…
何度もお話ししながら理解していただき
それでも望んでくださるご家族に
仲間たちの未来を引き継いできました
しろまるちゃんに届いたメールは
ある里親さんご家族…
信頼を寄せるご家族の娘さんからでした
Wさん一家に迎えられたのは
「猫の部屋」を卒業した4匹の仲間たち
バラ園のボス猫だったデビル
仲良し兄妹のサスケとアトム
そして、私の大親友チョコ
猫と暮らすのが初めてだったWさん一家は
2年前の7月、考えに考え抜いて
デビル、サスケ、アトム
3匹を迎えてくださいました
そして、その後
どうしても忘れられなかったというチョコにメールをいただき
何度も話し合いを重ねた上で
同じ年の9月
怖がりで人見知りの激しかったチョコを
迎えていただくことになりました
「私はしろまるちゃんを一目みて
一緒に暮らしたいと思いました。
私がお嫁に行く時は、一緒に連れて行きます。」
Wさん一家の長女、Rさんから
最初にメールをいただいたのは
実は、しろまるちゃんが来て
すぐのこと
女の子らしい素直なメールでしたが
秘書たちは、とても驚きました
その頃、しろまるちゃんは
手術と検査を目前に控えていました
長年の厳しい暮らしと10才を超える年齢
健康面での心配などもありました
それと、まだ若いRさんが
どれだけ本気で考えているのかもわからない状況に
正直、少し戸惑ったのもありました
秘書たちは
手術が終わってからお話をしようと伝え
ひとつだけRさんに質問しました
「お年寄りの猫を迎えることは
いろんな部分で覚悟が必要です
それでもRさんは、大丈夫ですか」
猫の時間を重ねる高齢のしろまるちゃんと
若いRさんとの
生きていくスピードの違い
これから年老いていく猫の一生を
成長過程にあるRさんがどこまで理解し
すべてに責任を持って
受けとめる覚悟があるのだろうか…
かなり厳しいことを伝えたかもしれません
ただ、どうしても知ってもらいたい現実が
そこにありました
W家のママさんは
Rさんに、こう伝えられたようです
「今後、しろまるちゃんが
我が家の一員となれたとしても
他の4匹とは全然違ってくるかもしれない。
Rが産まれて、今まで生きてきたのと同じ位の年月を
ホームレスさんは、しろまるちゃんと
もっとつらい環境で乗り越えてこられた。
その絆をやむなく手離されたつらさと重さは
忘れてはいけない…」
しかし、Rさんは
ちゃんと自分なりの覚悟を決めて
しろまるちゃんを迎えたいと告白されたようです
何度もご家族で話し合われ
秘書たちともやりとりを重ねました
その中のメールに
こんな内容がありました
「私の気持ちは変わっていません。
でも、もし、しろまるちゃんが
より幸せに生きていけそうな里親様が来られたら
どうか、そちらのご家族に迎えてもらってください。」
しろまるちゃんのことが大好きで
すぐにでも迎えたいと思っているのに…
Rさんが何よりも願っていたのは
自分の気持ちを押し通すことではなく
ただ、しろまるちゃんが
幸せに生きていけることでした
Wさん一家が
しろまるちゃんに会いに来られた日…
秘書たちはママさんから
以前、Rさんが学校の研究発表で
今の日本における殺処分の現状を調べ
動物たちの命について
切々と訴えたことをお聞きしました
中之島公園の猫たちのことを知り
ご家族にとって初めての猫であるデビルたちを迎えてから
不幸な運命を辿る小さな命のことを
真剣に考えるようになったというご家族の皆さん
殺処分の現状を調べれば調べるほどに
Rさんが、すごくショックを受けたようだったと
ママさんは話しておられました…
恥ずかしそうに何も言わず
しろまるちゃんを撫でているRさんを見ながら
秘書たちは、そんな子供たちが
もっともっと増えていくことを願ったそうです
その日の夜
Rさんから、こんなメールが届きました
「私はしろまるちゃんと一緒に暮らしたいです。
もしかしたら、まだ私は精神年齢が幼いし
命を自分で預かる事が
どれだけ大変な事か判っていないのかもしれません…
でも、しろまるちゃんと暮らしたいと思ったのは事実です。
覚悟、決まった気がします。
ありがとうございました。」
こうして、しろまるちゃんは
W家の5番目のお家猫さんとして
日曜日に「猫の部屋」を卒業していきました
記念の首輪は
仲間たちと同じ「ごとーさん」作のものを
お当番のNさんが用意してくれました
そして、しんのすけ&大和の母ちゃんからいただいた
「猫のふく村さん」作のお座布団には
しろまるwithお父さんのネームタグ
大好きだったお父さんとの思い出と
「猫の部屋」で過ごした思い出を抱えて
しろまるちゃんのすべてを
丸ごと包み込んでくれる家族の元へ
もう何も心配することはありません…
しろまるちゃんの未来には、不安や寂しさはなく
優しい人たちに愛されて過ごす時間が待っています
「オッドアイの猫は、神さまの使い
その瞳を持つ猫に触れると
必ず幸せになる…」
確かに、秘書たちは
とても幸せになれました
大切なしろまるちゃんが
幸せになる姿を見届けられたから…
「中之島公園猫対策協議会HP」 web@nakanoshima-cats.com
「中之島公園の猫たち」 nekomat@nifmail.jp
しろまるちゃんが卒業した夜
Rさんから、こんなメールが届きました
「今、しろまるちゃんは、みんなに撫でられてふみふみしてくれています
鼻ですりすりもしてくれます
少しまだ怖がって隠れていますが、馴染んでくれそうです
しろまるちゃん、大切にします
ありがとうございます」
ブログランキング参加中!ポチッ、ポチッ、しろまるちゃんの幸せを祝福してくださいね。