2010/07/08(木)06:00
願いはひとつだけ…
[七夕] ブログ村キーワード
「七夕は雨が降りやすい…」昔からそう言われています
季節は、梅雨
一年に一度の逢瀬を
この時期にしか許されなかった織姫と牽牛
天の川を隔てて暮らす二人のお話から
せめて七夕の夜だけは雨が降りませんように…
子供の頃から、そう思っていた人は
多いのではないでしょうか今日の大阪
地域的に降る雨もあったものの
何とか持ちこたえて
曇り空で七夕の夜を迎えたようです
大阪の街には
いくつもの川が流れています
市内中心部には川の回廊があり
水都と呼ばれるに相応しい街
新しいもの、古いもの
ごちゃごちゃと点在するものすべてを
包み込むように流れる川
大好きなバンコクの街と
どことなく似ているような大阪の街が
秘書たちは、好きだったそうです
私たちが暮らしていた中之島公園は
そんな川の回廊の中に浮かぶ島のような場所
大きな川の流れが
ふたつの川に分岐する位置
剣先と呼ばれる公園のいちばん端が
私の故郷です
七夕の夜
今年もまた、中之島公園は
光の川に浮かぶ島になりました
昨年からスタートした
「平成OSAKA天の川伝説」
大阪府と大阪市
団体、企業、マスコミがバックアップして行われる
市民プロジェクトです7月7日、七夕の夜
多くの人たちの願いを込めた
「いのり星」というLEDで青く光る玉を放流します
川の流れに乗って
キラキラと光る「いのり星」
今年は、昨年よりも多い5万個
まるで中之島公園を取り囲むかのように
美しくたなびいていたことでしょう
昨年、第二秘書が撮った
この「いのり星」の写真を見て
きれいだと思いましたキラキラと輝き
青く染まった川は
まるで本物の天の川のようでした
その中に、ぽっかりと浮かんだ公園は
近づくことも躊躇するほど
神秘的な場所のように見えましたただ…
毎日、眺めていた川と
私たちの生まれ育った公園は
願いが込められた「いのり星」に照らされて
美しく輝いていたけれど…何だか、とても寂しくて
切ない気持ちになりました 私たちは名もない野良猫でした
ずっと自分の居場所だと信じていた公園は
本当の居場所ではありませんでした
でも、私たちには
他に選択肢などなかったから
そこで暮らしていたんです
私たちにとっては
それが当たり前の日常だったから…
ずっと気づかずに生きてきました
少しも疑ったことなどありませんでした
自分たちが、あの場所に
いてはいけない存在だということを…
当たり前に生きることさえ
脅かされてしまうほどの
ちっぽけな存在だったということを…『私たちの願いは、どこに流せば叶えられるのだろう』去年の七夕の夜は
そんなことを考えながら
ぼんやり過ごしていたことを思い出しました
この一年、私たちの願いは
何も変わっていません贅沢なものなど何もいらない
ただ、当たり前に生きたいだけです
最後の一日が訪れる日まで
安心して生きていたい
どうか、お願いです…
それが許される場所を与えてください野良猫と呼ばれているすべての仲間たちの願いは
たったひとつだけです
「中之島公園猫対策協議会HP」 web@nakanoshima-cats.com
「中之島公園の猫たち」 nekomat@nifmail.jp
また今年も七夕を迎えました。
たくさんの願いが込められた「いのり星」が美しく川を輝かせ
2万7千人ほどの人たちが中之島周辺を訪れたそうです。
ごく当たり前のことなのに
生きていくことを願わざるを得ない仲間たち…
そんな悲しい世の中がいつか変わりますように
和歌山から子猫の里親さん募集中
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