2012/03/07(水)06:54
嫌なんだもん!
[写真] ブログ村キーワード
「うーん、アンタ、ちょっとジッとしてらんない」
「ああ、ブレて変な顔になった」
先日、お伝えしたように
秘書たちは、写真を撮られるのが
大の苦手
結局、取材の写真撮影も
玉砕に終わったわけですが…
いざ、撮る側に戻れば
かなり強気な態度になります
カメラを構える第二秘書
そばで注文をつける第一秘書
自分たちのことは、棚に上げ
偉そうなことばかり
「あのね、これも愛なの、愛よ」
「アンタたちさえ可愛かったら、すべて丸くおさまるの」
いつも、そばには
そんな秘書たちがいるからか
仲間たちは、写真を撮られることに慣れました
私たちが暮らしていた公園は
緑豊かで、美しいバラが有名でした
そのため、訪れる人たちの多くは
カメラを持参
そんな場所にいたのですから
人懐っこかった仲間たちは
元々、写真を撮られることに
抵抗はなかったのです
現に、モデルちゃんなどは
カメラを向けられると
ポーズを取るようにしていたから
安直な秘書たちが、そう名付けたわけです
さて、公園にいた頃
警戒心が強く、怖がりで
人に近寄らなかった仲間たちはというと…
「猫の部屋」に来てから
何度、カメラをぶっ叩いても
手を引っ掻いて、血だらけになっても
懲りない専属カメラマン、第二秘書と
ちょっかいをかけ続ける第一秘書に負けたのか
そのうち、怒らなくなりました
これぞ、粘り勝ち
最初は、子供が泣くほど
恐ろしい顔ばかりだった写真も
いつしか、自然な表情をしたものが
混ざってくるようになり…
現在、ほぼ全員が
カメラOK、写真OKとなりました
「よし、今日は誰をメインに撮ってほしい」
「はい、やっぱりあの子でしょう」
「うう、そこか…」
「はい、よろしくね」
秘書たちが目指すのは
その子の特徴が表れる写真
チラッと見せる、愛らしい表情や
自然な姿を伝えたいわけですが…
たぶん、現在の「猫の部屋」で
いちばん、難しい被写体
それが彼女
生で見る彼女は
とても、愛嬌ある顔立ち
そして、甘える姿が何ともいえないのです
しかし、どうも写真に撮ると
その愛らしさが半分も伝わらない
それは、彼女の地味めな毛色と
少し眠たげな目のせいだけではありません
たぶん…
いや、きっと
「おーい、ルナ、こっち向いて」
「うーん、やっぱり目そらしちゃうもんね」
どうやら、彼女はカメラが苦手
写真を撮られるのが嫌いなようです
「ああ、その気持ちわかるわかるけど…」
「うん、ものすごくわかるけど、顔そむけないでー」
しかし、そんな願いも虚しく
右から狙えば、左を向き
左から狙えば、右を向く
正攻法で正面から向かえば
次第に目を閉じていき
そのまま眠ってしまうという…
ルナは、まさに強敵なのです
複雑な事情を抱えて
「猫の部屋」にやって来たルナ
あの時、彼女はとても悲しそうでした
その目に浮かんでいたのは
不安と寂しさ…
こんなに、人間が好きで
信頼しきっている彼女に
あんなに悲しい目をさせた行為を
私は、今も許してはいません
ただ、今も変わらず
彼女が人間を信頼していること
「猫の部屋」の人たちにとって救いなのです
相変わらず、人は大好きだけど
猫は、少し苦手
ただ、同じ空間で
自然に過ごせるようにはなりました
「この前、みさえと一緒に寝てたよね」
「うん、ヒロコともくっついて寝てたし…」
「そうそう、あれ可愛かったぁ」
「うう、写真は、ただの謎の物体になってたけど」
カメラは苦手
写真を撮られるのは嫌い
まだ、しばらく
ルナは、秘書たちを残念がらせるでしょう
あの時、出会えて良かった…
彼女が無事に
「猫の部屋」へ辿り着いてくれて
本当に良かった
今、穏やかな表情のルナを見るたびに
そう思います
「かなりの強敵だけど、これからも頑張りましょう」
「はい、頑張りましょう」
「中之島公園猫対策協議会HP」 web@nakanoshima-cats.com
「中之島公園の猫たち」 nakanoshima_cats@yahoo.co.jp
「もう、今日はルナらしい写真いっぱい載せちゃいました」
「はい、大盤振る舞いです」
いつも、秘書たちが苦労するというルナの写真
確かに、眠ってる写真が圧倒的に多いのは
目を閉じてるうちに寝てしまうからなんでしょう
ちなみに私は、1枚目と2枚目のルナのポーズが好きです
これは、チーム金曜日sinsinさんに
甘えている時の写真だそうです
猫 ボランティア・保護活動ランキングへ
人気ブログランキングへ
ブログランキング参加中いつも応援ありがとうございます