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テーマ:猫が教えてくれたこと(53)
カテゴリ:思い出
「ここにいること~ノアのこと・1~」はこちら
「ここにいること~ノアのこと・2~」はこちら ねーちゃん、チャミ、ダイ チャオ、チャイ、みぃ 6匹の茶白・茶トラ猫 サビ猫のアミ、キジ猫のララ 黒猫のまるちゃん、みるちゃん そして、ノア… 新たな11匹の猫たちに 名前を付けたのは、司令塔Aさん Aさんが付ける猫の名前には たまに不思議なセンスのものがあり 笑ってしまうのですが... あの時も、それぞれの犬舎に貼られた 手書きのメモを見ながら 立派な男の子に「ねーちゃん」で大笑い けれど、Aさんは 「だって自分でそう名乗ったから…」と 大まじめな顔をして言ったのです それでまた大笑いしたのも 懐かしい思い出です 当時の「猫の部屋」には まだ、確約された未来はなかったけれど... 初代から、ずっと一緒にやってきた Aさんをはじめとする協議会のメンバーと 公園事務所の職員さんたち そして、初めての募集で 参加してくれた何人かのお当番さんたち まだ、ほんの少ない人数で 数十匹の人馴れしていない猫たちと 数匹の甘えん坊の猫たちに 振り回された日々 悔しくて泣いたことや 怒りを抑えられなかったこと 不安で眠れないことは 数え切れないほどありました けれど、いつも私たちは くだらない話をしたり 冗談を言い合いながら笑っていました 後ろ向きになって 嘆いてばかりいても きっと、何も良くはならない 何も変わらないから… もちろん、意識していたわけでも 無理していたわけでもありません いつも、私たちは自然に笑えていました それが、私たちの... 「猫の部屋」の強みだったと思います あんなふうに過ごせたのは 私たちには、信頼と絆と たくさんの応援があったからです そうやって過ごしていた時間が 頑なだった猫たちの心と 未来を拓く鍵だった… もちろん、あの頃 築き上げた大切なものは 今の「猫の部屋」にも根付いています 自画自賛だと言われるかもしれないけれど… 笑顔に溢れた「猫の部屋」には 大きなチカラがあると思うのです 不思議な黒猫、ノア 彼の名前の語源はフランス語の「黒」 ノワールから来たもの その話で、Aさんにしては 素晴らしすぎると みんな、大笑いだったけれど... Le chat noir ノア 真っ黒の毛並みで どこかミステリアスな雰囲気の彼には ぴったりの名前でした それまでの暮らしの中で おそらく、ノアには 名前がなかったはずです 時々、誰かがご飯を置いていたようだから 見た目から「クロちゃん」などと 呼ばれたことはあったかもしれません けれど、それが 自分を指すものだとは 理解していなかったでしょう 誰かに可愛がられた経験も 守られた経験も甘えた経験もない猫… 「猫の部屋」で暮らし始めた ノアたちを見ていると それがよくわかりました だからこそ、初めて持った 自分の名前を早く覚えてほしい 好きになってほしい そして、その名前を 笑顔で呼んでいる私たちの思いを どうか感じてほしい... そう思いながら 何度も名前を呼びました 溢れるほどに 大切だという思いを 大好きだという思いを込めて… たぶん、ノアが 自分の名前を覚えたのは 早かったと思います ただ、その美しい名前を呼ばれて 可愛い声で返事するようになるまでには 長い時間がかかりました 何十回も、何百回も 自分の名前を呼び続けた私たちを あの頃、彼はどう思っていたでしょうか… 「中之島公園猫対策協議会HP」 web@nakanoshima-cats.com 「中之島公園の猫たち」 nakanoshima_cats@yahoo.co.jp 大変遅くなりましたがノアのお話の続きです 本当は、いつものようにある程度の内容を まとめてご紹介していこうと思っていたのですが 現在、どうしても時間が足りません… ここからは、短いエピソードごとになるかもしれませんが すべてがノアとの大切な思い出ですから 頑張って更新していきます 皆さん、ご心配をおかけして本当にすみません 猫ボランティア・保護活動ランキングへ 人気ブログランキングへ ブログランキング参加中 いつも温かい応援をありがとうございます お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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