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6★ベルリン






++++ ベルリン ++++

ドイツ旅行記もこれで最終回です。

ハンブルグを出てベルリンに向かった私たち。

またしてもワインのボトルを片手に
チーズとフランスパンをつまみにしての酒盛り。
いやー、ヨーロッパは私の大好きなチーズとワインが
安くて本当に天国のようなところね!

さて、ベルリンについて宿探し。
片っ端からホテルに電話して宿泊料金を聞くと
一つだけ妙に安いホテルがある。
いくらか忘れちゃったけど普通の料金の半額くらいだったような・・・
もちろんソコに決めてそのホテルに向かった。

ロケーションも駅前だし、部屋もそんなに汚くはないし
何より値段が魅力的だし、私はもちろんOK!
だが、一緒に言った友達は何か気持ち悪いとあまりいい顔をしていない。
そんな友達を「浮いたお金で今晩おいしいもの食べよう」
と無理やり説得してそのホテルに泊まることにした。

その日はベルリン観光。
有名なブランデンブルグ門に戦勝記念塔、などを見て回りました。
ベルリンの壁に思いを馳せ平和な国に生まれた自分に感謝。

いつものごとくすぐ暗くなってしまうドイツ。
早めの夕食をとり、その日は旅の疲れもあって
ホテルに戻りバタン、キュー。

次の日、ホテルで朝食を取っていると(あんなに安いのになんと朝食つきだった!)
友人が泣きそうな顔をしている。
訳を聞くと
なんと昨夜、金縛りにあって一睡もできなかったと言うのだ。
水がぽたぽたとたれる音が耳元で響き、
毛糸で出来た人形が一晩中目の前をぐるぐる回っていたそうだ。

この旅行で常に様子がおかしかった彼女。
(詳しくはドイツ旅行記3★アムステルダムをどうぞ)
ドイツはどうやら彼女の肌には合わないらしい。

しかも、その日の予定は強制収容所に行く予定。
この旅の目的の一つでもあった収容所。
絶対にはずしたくない。

私は一人でも行くというと彼女もおびえながらも
一人になるよりは・・・
と一緒に行くと言う。

早々にその恐ろしい(私にとっては快適だったが)ホテルを チェックアウトして
ザクセンハウセン強制収容所へと向かった。

電車を乗り継ぎ、冬の暗くて寒い天気の中
さびしげな道を歩いてそのザクセンハウセン収容所はあった。

天気のせいか、時期はずれのせいか私たちのほかにもう3組ほどしかいなく
ものすごくさびしい雰囲気で不気味なほど静かだった。

大きな門がありその門には「働けば自由になる」の文字。

門をくぐり中を見て歩く。
生活部屋にはベッドが並んでおり、誰がおいたのか
すっかりドライフラワーになってしまったバラの花がおいてあった。
他にも牢屋、生体実験室、などなど。
今まで本でしか読んだことのない悲惨な出来事が
目に浮かんでくるようだった。

そしてガス室。 ここにも枯れたバラの花がおいてあった。
そしてふと床を見ると爪で引っかいたような跡。
誰かが苦しくて床を引っかいたのか・・・・・
悲しいとか、こんなことを2度と繰り返しちゃいけない
とか、そんな言葉で片付けられない感情が次から次と沸いてきて
動くことも、言葉を発することも、息をすることも出来なかった。

この収容所で10万人もの人が亡くなったそうです。
今再び戦争問題で揺れる世界。
人間っておろかだね。
あんなに暗く悲しい過去があったにもかかわらず
同じことを繰り返してしまうなんて。

どんな理由があろうとも人が人の命を絶つと言うことが
あってはいけないと私は思うな。

そんな感慨深い経験をさせてくれたベルリンを後にし、
その後、ブレーメン(音楽隊で有名な)、エッセンを経て
フランクフルトに戻り、日本へと帰国しました。

途中、ドイツでどこのホテルにもあった60cm四方はあると思われる
でっかい正方形の羽毛枕を購入。
バックパックに引っ掛けての旅は大変だったけどいいお土産になったわ~。
ちなみにその枕は今ではうちの旦那のお気に入り!

あと、私の大好きなクナイプの入浴剤がむちゃくちゃ安いの!!
10個くらい買い込んで帰りのバックパックは死ぬほど重かった・・・・

この旅が私にとってはじめてのヨーロッパ旅行でした。
いろんな歴史があるヨーロッパ、機会があれば(お金も!)
また行ってみたいな。

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