今年の７月に起きたあの忌まわしい事件・・・・・

なんと奴がまだ家の中にいた。

今から約１週間前のこと。
シャワーを浴びながら体を洗おうと
石鹸に手を伸ばして思わずギョッとした。

石鹸に歯型が・・・・・

バスタブの下からニョロっと
出てくるんじゃないかと思うと
怖くて怖くて大好きなバスタイムなのに
まったくエンジョイできなかった。

その夜、奴はチューチューと叫びながら
バタバタと家の中を一晩中走り回り続ける。

それが一週間も続いたもんだから
私も旦那も寝不足でイライラのピークに達していた。

ゴキブリホイホイのネズミバージョンのような
ねばねばしたヤツを置いたら
なんと旦那が踏んでしまうし、

食べたら死んでしまうという薬を置くも
まるで食べている形跡は無い。


どうしたもんかと途方にくれながら
会社に行こうと玄関に行こうとすると
なんと私の目の前に奴の姿が！！！

ヒョイっとキッチンにおいてある箱の中に入っていった。
急いで寝ている旦那を起こし、

「あの箱にふたをして！！！！」

時間が無かったのでその後の処理は旦那に任せ
私は後ろ髪を引かれつつ家を後にした。

そして仕事から帰り、家でその後の展開を聞いて
椅子からひっくり返りそうになるほどびっくりした。

なんと、風呂場でミッキー君を殺めたという・・・・

彼はあまり多くを語りたくない様子だったので
それ以上は聞かなかったけど、本当に驚いた。

何が驚いたかって
彼はゴキブリが出たときも殺そうとする私の横で

「ゴキブリさん逃げてぇ～！」

と叫ぶような男なのだ。

蚊も殺さないし、
山に行った時は蜂と話をしていた。

その彼があんなにでかいネズミを殺すなんて
相当寝不足がストレスだったのだろう。

静かな夜を手に入れた私達。

しかし、
心の中にぽっかり穴があいたような気持ちになるのは
果たして旦那も一緒なのだろうか・・・・・