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猫並生活

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2011.03.05
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カテゴリ:習い事日記
年明けから始まったカルチャー講座も今日で最終回。このセンセの講座は、この次は夏の陣になるのかなぁ。前回の夏の時はいろいろなものと重なって2回も欠席しちゃったけれど、今回はいちおうすべて出席できてよかったよかった。

やっぱりねー、根がケチだから、申し込んだ以上は全部の講義をきっちり受けたいですもんね。

で、最終日の今日は、恒例の常磐津演奏のある日。でもその前に、1時間ほどいつもの講義もある。本日のお題は…お酒の話。

歌舞伎にはお酒がキーになる話が少なくないし、酔っ払いキャラも珍しくないから、どの話を聞いても「ああ、そうだ」と思い出す材料を自分自身でも持ってるほど。だってね、たとえば勧進帳の弁慶だって飲む芸があるくらい。っていうか、松羽目モノって酔っ払いにならないモノがあるのか?!っていうのが私の印象なんだけども…棒縛りしかり、身替座禅しかり、素襖落しかり、高杯だって…

音羽屋のアタリ芸にも、魚屋宗五郎のような可愛いけど困った酒飲みも出てくるし、毒酒といえば暮れに玉手御前を観たばっかりだし、今月は(まだ観てないけど)国立でうんざりお松の時蔵が蛇の毒酒を作ってるんじゃないのかな。

助六の白酒売りだって、サヨナラ公演の最後は菊五郎だったし。

しばらく見ていない演目で、久しぶりに見たいと思う酒飲みモノは…あるかな…慶安太平記をガンガンに動ける若手でとか、五斗三番叟を吉右衛門か三津五郎でとか、それくらいかなぁ。酒飲みモノって、わりと頻繁にかかるんですね、そう考えてみると。

で、今回はあまり「おお!」と思うお話はなかったのですが…幕内話も含めて…それでもモノを覚えたぞ!っていうのがひとつ。

酒飲み、というか、お酒の強いヒトや好きなヒトのことを「左党」っていいますよね。それは、大工道具のノミは左手で持つものだから、左はのみ=飲み=ノミの手と言う意味だとは聞いてました。落語かなんかで、だったと思うんですけど。

へーっと思ってそのまま何の疑いもなく受け入れてたんですけど、よく考えてみれば、左手だけじゃノミの手というわけにはいかない。大工の左手だからこそ、ノミの手といえる。だから左というだけじゃ、即座にノミ=飲みには結びつかないような気もして。

その疑問が解けまして。

なんだ、左甚五郎か。

そういえば、菊五郎でも三津五郎でも、京人形という踊りは何度か見てるじゃないのよ、私。あれで、左甚五郎が左手で奥さんに合図するんだよね、確か。お酒出してって。そうかそうか、左甚五郎が左手を使うから、大工の左手=ノミの手と通じるんだ!と、今になってようやく判った次第。あー、すっきりした。

あまりにアタリマエで、だからこそ解説を見つけられなかったんですね、私。誰でも知ってるような、常識に近いモノって、知識として扱われにくいから、用語集なんかの解説からもハズされやすい…と、そういうのは自分が用語集を作る時にも注意してた基本的なお作法だったんだけど、いやはや。落語だって(枕だったかなぁ)、あまりに常識過ぎる解説をしたら興醒めですもんね、はしょったというか、酒飲み大工の代表=左甚五郎ってのは、一般教養だったんだなぁ、きっと。

でもま、いいや、いくつになってから恥をかいても、知らないことを一つでも余分にクリアできたらお金払ってカルチャーしてる意味がある(笑)





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Last updated  2011.03.05 23:36:05
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