|
テーマ:ペットと暮すアメリカ(489)
カテゴリ:ボランティア
青い瞳のシャム猫コト。 その子は先週まで「郡の所有動物」というステータスだった。 だから、ケージから出して抱くことができなかった。 他の猫がケージの外から威嚇しても、コトは平気な顔をしていた。
今週コトはアダプション対象の猫になっていた。 だから、ケージから出してみた。 小柄なシャム猫コトは、扉を開けると軽快な足取りで外に出てきた。 そして、私の周りをグルグルまわり、身体と額を押しつけ甘えてきた。 コトは怪我をしてシェルターに運び込まれたようだった。 額には、数針も縫った糸がまだ残っている。 「こんなに良い猫が何故シェルターに」と思った。 家を抜け出し道に迷った挙句、怪我をしてシェルターに担ぎ込まれたのだろうか...。 この穏やかな性格から、元の飼い主が大切に育てたことが想像できる。 コトには去勢もしてあった。 でも、飼い主はコトにマイクロチップを入れることを忘れてしまった。 シェルターで次の飼い主が見つからなければ...、コトはこの若さで処分されてしまうかもしれない。 コトを抱き上げると、たまたま外を通りかかった家族連れが足を止めた。 子供の一人が「あの猫、綺麗だね」という。 母親も「本当ね、綺麗ね」と。 すると父親が「あの猫はもう大人だ、さあ行こう」といって、子猫のいる奥の部屋へと進んでいった。 コトはまだ若い。 推定1歳。 これだけ愛らしい性格の持ち主でも、身体が成長したから魅力がないと思われてしまう。 コトは無駄な鳴き声を出さない。 その代わり、じっと私の目を見て話しかけてくる。 「僕、大丈夫だよ、きっとお家を見つけるよ」と。 ★一匹のメス猫が繁殖を続けた場合、7年後にその子孫は42万匹!不幸な猫を増やさない為に、考えよう<猫の避妊と去勢> お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|