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猫に寄せて

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2005/10/04
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カテゴリ:ボランティア
青い瞳のシャム猫コト。  その子は先週まで「郡の所有動物」というステータスだった。  だから、ケージから出して抱くことができなかった。  他の猫がケージの外から威嚇しても、コトは平気な顔をしていた。

今週コトはアダプション対象の猫になっていた。  だから、ケージから出してみた。  小柄なシャム猫コトは、扉を開けると軽快な足取りで外に出てきた。  そして、私の周りをグルグルまわり、身体と額を押しつけ甘えてきた。

コトは怪我をしてシェルターに運び込まれたようだった。  額には、数針も縫った糸がまだ残っている。  「こんなに良い猫が何故シェルターに」と思った。

家を抜け出し道に迷った挙句、怪我をしてシェルターに担ぎ込まれたのだろうか...。  この穏やかな性格から、元の飼い主が大切に育てたことが想像できる。  

コトには去勢もしてあった。  でも、飼い主はコトにマイクロチップを入れることを忘れてしまった。  シェルターで次の飼い主が見つからなければ...、コトはこの若さで処分されてしまうかもしれない。

コトを抱き上げると、たまたま外を通りかかった家族連れが足を止めた。  子供の一人が「あの猫、綺麗だね」という。  母親も「本当ね、綺麗ね」と。  すると父親が「あの猫はもう大人だ、さあ行こう」といって、子猫のいる奥の部屋へと進んでいった。

コトはまだ若い。  推定1歳。  これだけ愛らしい性格の持ち主でも、身体が成長したから魅力がないと思われてしまう。

コトは無駄な鳴き声を出さない。  その代わり、じっと私の目を見て話しかけてくる。  「僕、大丈夫だよ、きっとお家を見つけるよ」と。



写真は、お花に向かって話しかけているエイジアちゃんです。


★一匹のメス猫が繁殖を続けた場合、7年後にその子孫は42万匹!不幸な猫を増やさない為に、考えよう<猫の避妊と去勢>





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Last updated  2005/11/12 12:02:16 PM
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