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あとりえ猫の宮殿~ネリとおたくな猫ちゃん達

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2006年05月14日
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今まで看取った3匹の中でも、特に玲央との別れは

とても切ない思い出です。

    月月月月月月月月月月月月月月月月月月月月

玲央と初めて会った時、彼女はまだ、子連れの野良猫でした。

当時、私は夕方になると、「クロ」という野良猫に食事を運んでいました。

毎日通る道で、おなかの大きな三毛猫と顔を合わせるようになり、

その周辺に住んでいる方がエサをあげている野良だということが

分かりました。

「クロ」にエサを運びつつ、その三毛猫親子にもエサをあげる、

という日々が何日か過ぎたころです・・・・

(エサをあげるだけでは無責任だ)と思い、不妊手術を決心しました。

野良猫の不妊手術なんて初めての経験に不安も感じましたが、

彼女は思いのほか、あっさりとキャリーバッグに入ってくれました。

・・・問題は退院後どうするか、という事でした。

時は11月。寒空の下、術後の傷跡は大丈夫なんだろうか?

そういう不安に駈られた私は父や母と相談をして、

「ちゃあぼと同じ外へは絶対に出さない、完全室内飼い」を条件に

2匹目のウチ猫に迎え入れることにしました。

が、ちゃあぼとの相性は最悪。顔を合わせる度に

玲央は、ちゃあぼにパンチの嵐。逆切れしたちゃあぼは私を噛む始末。

2番目に来たはずなのに玲央は、女王気取りです。

3番目のコロをウチに入れた日も

4番目に来た、同じく不妊手術を経験した元野良ちゃくらに対しても

彼女は冷たい態度で無視・・・とは行かず、

情熱的に直接行動で、怒りをぶつけていきました。

玲央の本当の年齢は定かではありませんが、獣医さんの話によると

(ウチの子になった時点で)5~6才くらい、との事でした。

野良時代が長かったせいか、玲央の小さな体は悲鳴をあげていました。

それでも何とか元気に、楽しく暮らしました。

彼女は、玲央は我が家の天使だったのです。

15才を過ぎた頃、抱っこをしていた私の膝に初めての失禁。

それも血が混ざっているのか、うっすらピンク色・・・

あわてて動物病院へ駆け込みました。

思ったとおり、かなり腎臓が弱っていて、

注射をするため、週1度の通院生活が始まりました。

病状に一喜一憂の1年間。突然の病状悪化・・・そして入院。

(明日は面会にいこう。)

と思っていた日の夜12時。突然の電話・・・

「もう、危ないからお家で最後を・・・」

と、夜にも拘らず電話をくれた獣医さんに感謝をしつつも

動揺してしまい、涙がとまらない。

(ああ、もう、2度とあの可愛い声を聞くことも、

やわらかい体に触る事も出来ないんだ)

そう考えただけで、胸がいっぱいになり、涙がとまらないのです。



・・・玲央は、苦しいのか、少し唸りながら暴れています。

私は何もしてやれなくて・・・でも手だけは握っていました。

(呼吸がだんだん静かになったな、)

と思った時には、もう・・・

・・・眠るように亡くなっていました。



1番辛かったのは、最期の方には、ほとんど目も見えなかったので

私の存在も、わかっていなかったのでは・・・という寂しさです。

今でも、切ない思いがします。

    月月月月月月月月月月月月月月月月月月月月

きっと、玲央はもうきらきら銀河鉄道きらきらに乗って、水素の林檎の中も通り抜け、

天上にも辿り着いて、幸せに暮らしているのだと思っています。

もしかすると、もうすでに四つ葉新しい命四つ葉となって、

この世に誕生しているかも知れないな・・・とも思うのです。

         

             カラーreo1.JPG




 





 






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最終更新日  2006年05月28日 06時47分28秒
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