猫のおきて

2007/06/11(月)12:48

大正絵画に猫

猫周辺(87)

 先日、仕事で目黒に行った。ちょうど東京都庭園美術館で「大正シック」という展覧会が開かれていたので、帰りに立ち寄る。ここの建物、旧朝香宮邸が大好きだということもあるが、実は当方、大正の「新版画運動」の頃の木版画が好きなのだ。  そんなわけで、猫的動機から行ったわけではなかったが、猫が描かれた作品も一点あった。それは版画でなく肉筆画で、作者不詳の「ピエロと猫」という作品。画面右に、目を伏せた白塗りのピエロ、左下には伏せた黒猫がいる。ピエロが憂い顔なのに対して、猫はなんとなくとぼけた風情。しかも、黒猫なのに鼻と肉球がピンクという、かなり珍しいタイプの猫である。  程よい分量の展示、さほど混んでいず(平日だったためか)、庭園も清々しい。この時期、散策がてらちょうどよいのでは。晴天で、散策したりなかったら、お隣の自然教育園へも。 ●大正シック 東京都庭園美術館で7月1日(日)まで開催中(月曜日ではなくて第2・4水曜日が休館)

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