小遣い3万円サラリーマンのブログ

しわがれた声が

「山田さん、髄液抜いたことある？」

「いやないな」

「平岡さんの家知ってる？むかし、シャコとか海苔を乗せる台作ってたとこさ」

「うーん、わからないな」


おじいちゃんたちの会話の内容が面白い。
わたしごとき30をすこき越えた男には話せないことばかりだ。

たぶんわたしと友人の加藤くんが会っても、髄液を抜いたかどうかは聞かないし、シャコとか海苔を乗せる台を作っている知人のことも聞かないと思う。





土曜日朝の地区センターは賑やかな子供達もまだ少なく、ちいさなライブラリーの中から借りる本を選ぶのにとても適した時間だ。

この、ブラックのクリーマーレザーを使ったトートバッグも重宝している。

ヤフオクのハンドメイドコーナーで五千円しなかったくらい。

ブランド物でもないし、デザインだってすごく洗練されているというわけではないけど、日常の生活に愛着を持って長く使える。

しわがれたおじいちゃんたちの声にも古びた良い味があって、のんびりした休日の始まりです。




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