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テーマ:創作物語(7)
ブチの子猫と 白い子猫 むかし、空き家の天井裏にたくさんの子猫が母猫と住んでいました。近所のおばさん猫は、「あんたのかあさんはえらいねぇ、たくさん子猫を生んでぇ」という。なぜか、そういわれると一番年上のブチ猫はいやな気分がした。生まれてくる子猫たちはかわいいけれど、おばさん猫のいい方がいやな気分にさせるのです。 ああ、また今日もかあさんはどこかへいってしまった。かあさん猫がそばにいないときはブチ猫が子猫たちの世話をしているのです。 よちよち歩きの白猫はかあさんをさがしてうろうろしています。 「ここにいれば、おまえも安全なんだから動くんじゃないよ」 でも、白猫はまだ小さい。言い聞かせても連れ戻してもまたちょろちょろと動いてしまうのです。 何時間もたった頃でしょうか、ちょっと目を離したすきに白猫がいなくなってしまいました。ブチ猫はおどろいて、天井裏をさがしました。影になるところがいっぱいあります。一つ一つのぞいては声をかけますが、白猫はいません。ふと気がつくと、白猫は屋根にでてしまってます。 「こっちへおいで」ブチ猫はそっと声をかけてつれもどそうとしました。なぜって、おどろいて落ちたらたいへんですもの。だいぶ大きくなっているブチ猫でも時々踏み外すくらい急なところで、とても白猫にはおりられないところです。 あっ、あっ、手を伸ばしましたが間に合いませんでした。白猫は下へ落ちてしまったのです。ブチ猫もすぐに下へおりました。白猫はおどろいたのと痛いのでみゃーみゃー鳴いています。 物音に気がついた近所のトラ猫がようすをみにきました。「鳴いてるからだいじょうぶだね、鳴かないときはたいへんなんだよ」そういうとどこかへいってしまいました。 「ああ、どうしよう。怪我はしてないかしら? 子猫がこんなに鳴いていると、またかあさんに怒られる」ブチ猫は怖くてふるえあがりましたが、ほかにどうすることもできないので、いっしょうけんめいに白猫の体をなめてあげました。 しばらくすると、白猫は泣き疲れて眠ってしまいました。ほっとしたブチ猫は疲れていっしょに寝てしまいました。 おしまい えっ、その後どうしたかって? 白い子猫は無事でしたよ。母猫は帰ってくるとブチ猫をみっちり怒りましたし、ブチ猫は「二度とこんなことはしない」と心に誓いました。 でも、こんなことって、どんなことでしょうね。 ほんとにおしまい きょうは涼しいですねぇ。事務所のまわりはミンミンゼミの声が響いています。もう秋の気配ですね(⌒∇⌒) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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