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テーマ:試写会で観た映画の感想(678)
カテゴリ:映画・DVD
昨年の映画ブームが嘘のような、半月も過ぎてからの、今月一本目
竹中直人監督だし落ち武者だしで、相当観たかったので、前売り購入前に試写に行けてラッキー。 あ、なんで「落ち武者」が理由かと言えば、ナマハゲ同様、どうも他人とは思えないから 『山形スクリーム』 ホラーは苦手なんだけど、ここまでコメディタッチだと、怖くなる隙がない 山形県・御釈ケ部村(おしゃかべむら)に落ち武者伝説を研究するためやってきた、歴史研究会の女子高生、美香代(成海璃子)たち4人と引率の教師(マイコ) ちょうどその日、村おこしのため、800年間封印されていた「ほこら」が破壊され、平家の落ち武者の霊(沢村一樹、他)が甦ってしまい・・・彼女たちは一晩中、落ち武者たち&ゾンビ軍団から逃げ、最終的には闘うことに。 監督の望み通り、全力で「バカバカしい映画」に仕上がってます 私はそう詳しくないけれど、たぶん、多くの作品へのオマージュも込められている・・・ような?! 教師の名前が「勝海子」だったり、ある年代以上の皆様にはお馴染みの「足でピアノを弾くシーン」があったり(しかも、弾いているのは落ち武者)、床屋のおばあちゃん(由紀さおり)が●●●を歌ったり、女子高生がチェーンソー振り回したり。 私は「くだらねえ系、脱力系」が大好きなので、意味があるようなないようなどうでも良いようなシーンの連続をとても楽しく観られたけれど、人によっては「なんじゃこらー」になりかねない。 細かな「ヲイヲイ」満載な割には、笑える度はそれほどでもないと思うし、「あれ?」と思う点もいくつか。 たとえば、岩松了が出てくるけれど、三木聡作品における彼ほどには面白くないし、出てくるだけで笑える系の温水洋一も、『ハンサム・スーツ』のようなインパクトはなかった。ちょっと使い方がモッタイナイかなあ 一方で、あまりに落ち武者ぶりがはまっている石橋蓮司は素敵すぎ なんだかヌルイ落ち武者たちの中で、一人だけずーっと冷徹な武将、本物の落ち武者って感じ。鎧兜姿も決まっているし、時代劇の悪役歴が長いだけありますわ。 マイコの弾けっぷりには驚いた 今までの清楚なお嬢さんぽい役柄では、「上品で綺麗なら誰でもできそう」と思ったけれど、今回はスゴイ。 台詞も行動もかっとんでて、しかも生き生きしていて、マイコ評価が私の中でうなぎのぼり でもって、由紀さおりのボケ演技にも拍手 彼女にこんなことをさせてしまう監督もスゴイ。。。 あまりに周りが濃ゆすぎて、落ち武者大将(沢村)と光笛(成海:2役)の悲恋の物語や、情けないながらもヒーロー役のはずの床屋の三太郎(AKIRA)は霞んでしまったなあ。 一応、活躍もするし、見せ場もあるし、最後はハッピーエンドなんだけどね ストーリー転覆しちゃってハチャメチャってのは、意図してなのか違うのかが気になるところでありますが。 竹中ギャグがお好きな方や、ぶっ飛びマイコを観てみたい方、落ち武者好きな方、あまり頭を使わない映画を観たい方、などにはお薦め。 竹中監督自身も、スニーカー履いて跳ねちゃうような「おちゃらけ落ち武者」演ってます。 そうそう、チラシにも書いてないけど、「え?」と思う場面に、三浦春馬が登場。 クリスタル・ケイも「んな、馬鹿な」って役で出てくるし、無駄にゴージャス。 ま、そういう点も竹中監督の味ってことで 8月1日(土)より、シネリーブル池袋他、全国ロードショー公開 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Jul 21, 2009 01:53:08 PM
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