ネコのたくらみ

後期高齢者医療制度が4月からはじまり、今日はその引き落としがある日だという。

　ちなみに、後期高齢者医療制度とは、75歳以上の高齢者（65歳以上で一定の障害のある人を含む）対象の医療保険制度で、現在加入している国保や健保を脱退して後期高齢者だけの独立保険に組みいれられるというもの。

窓口の負担は現在と変わらず1割負担だが、保険料額が収入によって違うという。
しかし同じ収入でも都道府県によってその算定額が違うらしい。個人の支払額についてはややこしいので割愛したいが、その支払日がなぜ今日なのか・・・それは年金支給日だからだ。

　わざわざ保険料を振り込みに行く手間を省くため、といえば聞こえがいいが、つまるところ取りっぱぐれのないようにと考えるのが妥当だろう（年金が月15000円を下回る所得者には適用されない）。滞納すると保険証を取り上げられるらしい…
　おいおい、基本的人権の尊重はこのばあい適用されないの？
　等しく医療を受ける権利も取り上げられるってこと？


　現在の働き手にかかる負担を軽減するため、収入のある年寄りに自己負担をお願いする…政府の話をきいていると、そりゃもっともだと思ってしまうが、なにも子供の扶養にはいっている人までわざわざこっちの保険に加入させて保険料をとる必要はないだろう。

ではその分を子が支払ってやればいい…と思うかもしれないけど、それなら子の口座から引き落とせばいいと思う。
そもそも年金は自分たちで積み立てたお金でしょうが。もし自分の銀行口座から勝手に諸経費を引き落とすなんて言ったら暴動がおこるんじゃないかな。

こんなことを当り前として行えるのなら、給食費、保育料、公立学校の学費未払いのバカ親たちの口座から強制的に引き落としをかけなさいよっ！と声を大にして言ってやりたい。


そのほか高齢者への医療は点数…つまりお金が低く、病院運営において長期入院をさせておけなくなっている。医療現場だって必死なのだ。老人の長期入院者が増えれば病院自体が立ち行かなくなるという現状だ。

75歳以上の高齢者といえば、戦時戦後の日本が一番大変な時を生き抜いてこられた人達ということになる。ネコに言わせれば名誉国民だよ。もうちょっと年寄りに優しい世の中にならないもんかね。


どうしてあげることもできないネコは、せめて母を大切にしようと思った。
（そう思うなら嫁に行けという母のぼやきが聞こえてきそうだけど…）