沈黙(篠田正浩)「沈黙-Silence」篠田正浩 監督 (1971年)またまた古い映画です。(私の生まれた年!) 遠藤周作の名作の映画化。 原作のある映画というのには、常に賛否両論ありますが、日本の文化、歴史、背景を日本人ほどには知らない外国人にとっては、映画というのは手っ取り早く作品や物語の確信に迫り味わえる、便利なツールだと思います。 まあ、ある程度映画の質が高くないとそれも望めませんが。 中学生くらいの時に読みましたが、途中で怖くなって完読できず。以来、結局読みそびれていました。 なのでこの映画で初めて作品に触れたことになります。 映画という「絵」だと情景は簡単に理解できますが、「文」の方が簡単に理解できるしぐさの意味だとか、心の内の描写なんかがあるものです。そのあたりをうろ覚えながら対比するのも面白かった。 夫はいちおうクリスチャンなもので、鑑賞後けっこうショックを受けていたようでした。だから言ったのに、暗いよ~って。 でもこのクライマックスは、やっぱりすごいと思った。 中学生の時に読んでも、私には分からなかったかもしれないから、やっぱり今、こうして触れることができてよかった。 むしろ世界の原理主義者の人たちに観てもらいたい~ と、おもったのかどうなのか、「Silence」は現在、マーティン・スコセッシー監督の新プロジェクトとして進行中。ニュージーランドで撮影が始まる(?)そうです。日本じゃもう、開発されすぎていて撮れないのだそう。残念。。 俳優として名前の挙がっているのが、ベニシオ・デル・トロ、ガエル・ガルシア・ベルナル、もしかしたらダニエル・ディ・ルイス。 スコセッシーは「最後の誘惑」でもChiristianityを扱った作品を作っています。楽しみ。 最終更新日 2009.06.23 |