2005/01/16(日)23:22
Paris, Texasを観た。
Paris, Tesas 1(1984)
ヴィム・ベンダース監督
ハリー・ディーン・スタントン、ナターシャ・キンスキー出演
詳細→★
判定:☆☆☆/4ツ星
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ひたすらに広がる青い空。
黄色い砂漠。
緑の大地。
赤い空。
アメリカ。
これほどにアメリカを感じさせる映画も珍しいのでは。(行った事ないけど)
ライ・クーダーのギターが、広くて、豊かで、空虚なアメリカ像を悲しく奏でている。
昔、この映画を観た時は、主人公が身勝手というか、自分に酔っているような気がして、どうも好きになれなかった。
それは今でも同じ。
同じ監督の作品でも、「アメリカの友人」を観た時は
主人公の未熟さ(少年くささ)に好感を覚えたのだけれど、
この作品の、奇しくもかのタクシー・ドライバーと同名のトラビスには
同情よりいらだちを覚えてしまう。
なんでだろう?
わかるのは、この作品に流れる
可笑しみも、哀しみも、まっすぐに
男の人(男の子?)の目を通して描かれているということ。
大人になりきれない大きな子供の。
今日観終わっても、哀しいと同時にやっぱりどこかムカついた。
やっぱり私はダメだ。
根っから現実先行主義の女だから。