2009/07/26(日)15:50
日本人女性の海外流出
ちょっと前のニュースですが、目に止まったもの。
「日本人女性が海外流出?推計人口で初めて減少」
(産経ニュース 2009年3月23日)
という記事です。総務省発表の昨年10月の推計人口で、初めて日本人女性数が減少したとのこと。
自然動態では増加しているのに、出国者が帰国者を上回るという「社会減」が起きているとのことです。統計の取り方とか、データの読み方によって、こういう推計というのは、全然確証ではないとおもうのですが、いままで肌で感じていた傾向が、統計上の数の上でも現れてくるようになったのかもなあ。。と思いました。
だってねえ…。
多くの海外組日本人女性は(男性でも)、時期が来れば、日本に帰りたいと思っている人は多いと思うけれども。まず海外で仕事をしちゃうと、もう日本の都会の厳しい労働条件の元では働きたくないだろうし。(給料が日本ほどではないので、帰りたくても帰れない場合もある。。)
人によるけれど、一度外国人と付き合っちゃうと、日本人男性では言葉が足りなかったりして物足りない人もいるだろうし。まあこれはなに人だから、というより、チョイスが増えた。。ということなのだろう。
でもやっぱり一番の問題は労働だろうなあ。
結婚して子供が出来たら、キャリアを諦めなくちゃいけない、スーパーウーマンになってがんばらないと、欲しいもの全部は手に入れられないって、へんだもの。日本は女性の母性とか愛情の深さとかを神聖視して、美談にするばっかりで、個人に負担をかけることは社会全体が当たり前にして、肝心の社会制度はちっとも変わらない。他の国の女性がよりよい条件の中で普通にやっていることが、日本に暮らしていることでできないのだったら、当然場所変えようか、って思う人が出てきてもおかしくないよね。。
と、思うのでした。
海外に出るというチョイスは当然全ての人に適した道ではないけれども、でもチョイスがあること自体は、いいことかも。出たら出たで大変なこと(孤独感とか)はあるけれども、どちらの「大変さ」に耐えられるかは人によるし。
そもそも人口というのは、常に緩やかに移行したり、混ざり合ったりするものなのかもしれない。日本は島国で、しかも鎖国なんかしていたから、なかなかそういう機会がなかっただけかも。