|
テーマ:休日の過ごし方(2464)
カテゴリ:カテゴリ未分類
文化の日が雨だったのは、覚えている限り一度しかない。実際はもっとあるのだろうが、そのくらいこの日は晴れていることの方が多い。何かのクイズ番組で一年で一番晴れの確率が高い日は、という質問に対する答えで、「文化の日」という答えが圧倒的多数だった記憶がある。実際は別の日だったようだが。
そして、今日もやはり晴天だ。眩しい日差しに、数週間前の暑さが皮膚によみがえる。とはいえ、さすがに11月、冬が砕けたガラスの破片のように大気の中で煌めいている。 そんな季節の誘惑に誘われて、阪急電車で高槻に向かう。前々から食べろぐなどで気になっていた「きんせい」らーめんと、これまたgundayuuさんのブログで興味をひかれた高槻城址が目的だ(食い気の勝る私は、やはり前者が優位なのだが)。 阪急高槻市駅を降り、まずは「きんせい」を目指す。時間は1時を少しまわったくらいだが、まだお昼どき、人気店だけに行列の並び具合が気になるところだ。幸い、並んでいたのは3人のみで、5分も待つと店に入れた。 わたしが頼んだのは、ややこってり系の「かさね味」というやつで、白いスープに丸ストレート麺が浮かんだ姿はちゃんぽんを彷彿させるが、口いっぱいに広がる魚介類のだしがきいたとんこつ味のスープはやはりラーメンそのものであり、見事にわたしの好みにはまっていた。 満足感と満腹感を抱えて、晴天の下、高槻城址を目指す。途中で野津神社に参拝すると鮮やかな緋色の毛氈が目に入り、丁度野点をやっていると知る。久しぶりにあの苦さを味わいたい、と300円で一服所望しようとしたら、お菓子が切れて終了とのこと。残念だが仕方がない。 高山城址はまったくといっていいほど建造物がなく、その面影を一部の濠に残すのみである。それでも、さすがにただの公園とは違った趣がそこはかとなく漂うのは、長い歴史をくぐってきた土地の生命というものだろうか。 高槻城主といえば、何と言っても有名なのは高山右近である。城址に建てられている右近の像を眺めながら、当時の大名たちがこぞってキリシタンとなった理由に思いを馳せるが、信長や秀吉のように貿易というはっきりした目標があるのならばともかく、封建制度の象徴ともいえる彼らが、何故に神のもとの平等をうたうキリスト教にひかれたのか。 納得できる答えが見つからないまま、とりあえず城址公園内をひとまわりする。半分以上の敷地は、子供の広場といった呈で、色とりどりの遊具が配置されており、遠く戦国や江戸に思いを馳せるにはあまりにもかけ離れている。 先ほどの満腹感に比べると、どうも今ひとつ物足りない思いがあって、往路で看板を見かけた城址歴史記念館に立ち寄った。正直、規模は小さいく展示物の少ないものの、時を経てきた本物だけが持つ無言の語りかけは、心に響くものがある。 何といっても文化の日である。文化的素養がない私ではあるが、こんなプチ歴史紀行も悪くはない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
G3さん、お久しぶりですね。
その節は、色々と楽しいお話を有難うございました。 私の高槻のことを書いたブログを覚えていてくださって、行ってこられたんですか。それは、有難うございます。 私のブログの中では、現実の場所と歴史的妄想?がないまぜになっている部分があるので、実際に行くとイメージが違うのかも知れません。 高山右近は何故キリスト教にひかれたのか。 父もキリシタンでそういう環境に育ったとういことや、当時の流行だったということはありますが、右近の打ち込みぶりは徹底していますね。領土も身分も捨てて信仰を選んだ、尋常ではないことです。彼の性格によるものなのか、なぜなのかは、よくわかりません。 (2010年11月07日 10時17分57秒)
こんばんは~。お返事が遅くなってすみません。
>その節は、色々と楽しいお話を有難うございました。 こちらこそ、ほんとうに色々と有難うございました。 >私の高槻のことを書いたブログを覚えていてくださって、行ってこられたんですか。それは、有難うございます。 はい。あれからずっと気になっていたので。「きんせい」と共に(笑)。 >私のブログの中では、現実の場所と歴史的妄想?がないまぜになっている部分があるので、実際に行くとイメージが違うのかも知れません。 そのあたりの想像力がgundayuuさんの魅力ですね。わたしなどは目に見えたものしか見えなくて。 >高山右近は何故キリスト教にひかれたのか。 >父もキリシタンでそういう環境に育ったとういことや、当時の流行だったということはありますが、右近の打ち込みぶりは徹底していますね。領土も身分も捨てて信仰を選んだ、尋常ではないことです。彼の性格によるものなのか、なぜなのかは、よくわかりません。 あの時代、苦しい庶民が神の下の平等を教えるキリスト教にひかれるのは理解できる気がするのですが、支配者階級はどうしてキリスト教に傾倒したのか。旧来の宗教が一向一揆に代表されるように支配者階級にとって不都合になってきたのでは、というのは考えられますね。実際、高山右近でさえも仏教を圧迫してますから。とはいえ、右近が国外追放となってもなお宗旨替えをせずにいたのですから、単に支配の道具にしたとも思えません。何が右近の心をとらえたのか。非常に興味深いものがあります。 (2010年11月14日 17時54分58秒)
ハイ・・後4ヶ月、、少々、
焦り気味の感がなくもないけれど、、 まあ~~いつも調子で、、神様が護ってくださるという 大前提があるので、、安心しながら、、 取り組んでおります(笑) 歴史に触れようと思うと、、 gundayuuさんのように、、 かなり創造力を逞しくしないと、いけないようですね。 そこにナイモノニついて、、あれこれ考えても、、 答えが絶対とは言えず、、結局、 納得の行く想像で終ってしまうのは致し方ないですよね。 だからこそ、、 想像力の逞しさが要求されるのかもしれません(汗) 私の方は、、ゆっくり、、 歴史探訪というのは、、まだまだ先になりそうです。 向寒の折、 お体ご自愛の上、お過ごしくださいませ。 (2010年11月15日 00時36分44秒)
おはようございます~。
返事が大変遅くなってしまい、すみません。 ほんと、gundayuuさんの想像力の豊かさにはいつも敬服します。グランマさんは未来への想像力が豊かですし、行動力もおありですから、思い描いたことはきっと叶うと信じています。 (2010年12月19日 09時32分57秒) |
|