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昨日は一日中雪が降り続いた。
何処を見回しても何時もの景色と違い不思議な世界に迷い込んだみたいだった。 雪が積もっているだけではこの不思議は完璧ではない、飽くまでも降っている最中でなければいけない。 さて昨日私は雪が嬉しくてじっとして居られず雪が降りしきる中外に飛び出した。 家の前の階段の雪掻きをしたり周りを見渡したり空を仰いだりと気持ちの高揚を抑えられなかった。 そんな気持ちは子供の頃から全く変わっていない。 昨日は驚いた。 雪に遊ぶ子供の姿が見えないのだ。 雪でびしょびしょになろうが手が真っ赤にかじかもうがそんな事は気にせず気がつかずに歓声を上げて遊びまくる子供達が何処にもいないのだ。 大人でさえ嬉しくなる雪景色に飛込もうとする子供はいなくなってしまったのだろうか? わずかに雪だるまがひとつあったけど一体雪まみれになった子供達は何処を探したら見つかるのだろうか。 雪を踏んだ時のきしむ音と足の裏に感じる柔らかさ。 木に降る雪の硬さのある音や電線からいきなり落ちる雪塊のびっくりするような音。 積もった雪と低く垂れ込めた雪雲に普段の音を吸収されて遠く響くように聞こえる生活の音。 音だけではない。 手袋を外して素手に受ける一片の雪の溶けるまでの儚い冷たさ。 歩いたり遊んだりして体はどんどん暖かくなるのに頬はどんどん冷たくなる不思議。 固めて自在になる雪の楽しさやころげまわっても痛くない喜びなどきりがないほどの面白さがあるのだ。 暖かい室内でゲームをしたりで雪の楽しさを見送ってしまう子供達が殆んどになってしまったのだろうか? なんてもったいない! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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