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カテゴリ:散策・紀行など
先週の25日から1泊で箱根の塔ノ沢温泉にのんびり旅をして来ました。 どうしても一度露天風呂付きの個室に泊まりたいと思い ネットを通じて安い料金の宿を探していたのですが 殆どの宿が1泊25000円以上と言う中で珍しく1万円ちょっとで泊まれる宿を見つけました。 ところが私と同じ事を考える人が多いのでしょう予約を入れたのは去年の9月頃なのに 泊まれたのが先週、つまり年を越えてからと言う程混んでいたのでした。 塔ノ沢にある一の湯本館という旅館がそれですが この旅館は広重の箱根塔ノ沢の絵にも描かれているくらい古い歴史を持つ宿です。 今ではグループになって数件が箱根周辺にあるのですが本館はかなり古い建物、 露天風呂付き個室とは言ってもそれ程豪華な部屋ではありません。 でも他人や時間に気兼ねなく好きなだけお湯を使って入れる気分の豪勢さはたっぷり こんな感じの小さい露天風呂ですけど気持ちよかった~ 25日は午前中に家を出て新宿から小田急線の急行列車で結構のんびりと旅立ちました。 ちょうど冬季限定の小田急フリーパス2日間というのがありまして4100円で新宿からの往復、 箱根登山鉄道・ケーブル・ロープウェイ・バスが乗り放題で大分得しましたよ 新宿から乗ってしまえば大した時間はかからないものであっという間に箱根湯本駅に到着。 この日は箱根湯本を歩いてみたかったのでお昼を食べてからのんびりと散策しました。 川を渡って温泉街へと行きましたけど今はやはり車で日帰りの客が多いのか 伊豆に行った時と同じように結構閑散とした旅館街でした。 (シーズンオフだし週日だから余計にそうだったのでしょうが・・・) 小さな熊野神社へ登る道の脇に目立たなくこんな碑があるのを見つけました。 箱根湯本辺りは古い温泉郷でしょうが箱根への入り口という感じがしてしまい 今までは大して調べもしなかったのですが古いからこそ結構私には面白い場所でした。 玉簾の滝はちょっと道を登った場所にありました、隣にもう一つ飛燕の滝というのがあり 両滝共2万年前の地層の間から伏流水が流れ出した滝だそうで大層静かで情緒がありました。 一番尋ねてみたかったのが北条氏五代の墓を守る菩提寺である早雲寺です。 スダジイなどの大木が多く思わず木に抱きついて偉いねと話しかけてしまいます。 この梵鐘は秀吉による北条攻めの折築いた一夜城の鐘だそうです。 本堂も鐘楼と同じく以前は萱葺だったそうですが現在は銅葺の屋根に変わっています。 本堂裏手の墓地には北条早雲・氏綱・氏康・氏政・氏直の五代の墓が苔むして建ち その佇まいは実にひっそりと時を重ねて時間の流れの儚さに身を委ねているようでした。 私は大木が好きです。 どうしょうもなく好きです。 動く事が叶わぬ身を同じ場所に置きじっと生き続けているその様だけでも偉いと感じてしまい 尊敬の念と共に何故か抱きついて話しかけてしまいたくなるのです。 耳をその厚い幹につけていると何かを語ってくれるのではないかという期待と共に…。 少し離れた所に正眼寺という古いお寺もありました。 曽我兄弟の供養塔がある寺としても有名だそうですが 訪れる人もあまりないのか塔の文字も読めない程に朽ちかけていたように見えました。 箱根を歩いていて思った事はこの地の湿度です。 それ程古い墓石でもなかったりするのにかなり苔蒸しているし 杉などの木も根元からびっしりと苔に覆われているのがとても多く この有様は先に出かけた法師温泉や伊豆では決して見られない程の事でした。 この後民族資料館などを見学して塔ノ沢温泉に向かいました。 生憎と25・26日は登山鉄道のリフレッシュ工事の日に当たってしまっていて前線不通、 代わりに代行バスが全線を絶え間なく行き来して旅客を運んでいる状態でした。 私達はフリーパスがありましたので代行以外のバスも自由に乗れましたので更に便利が良く 午後いっぱい登り坂を行ったり来たりして疲れた体を難なく宿へと運んでくれました。 塔ノ沢一の湯本館 部屋は早川渓谷に面した1階にありましたので川の音がかなり高く 自然の中に居る気持ちの良さがかんじられる部屋でした。 この旅館では食事はレストランで摂り、布団は敷きに来ないので自分達で好きに敷く所です。 ですから部屋付きのお風呂に何時入っていても何時間入っていても誰も来ないので 気分的にとても開放感が味わえるという所だと思います。 現に食事前から布団を敷いて半分寝転がってテレビを見たりも出来たのです 歩きつかれもあってか夫は結構早くにいびきをかいておりましたので 私は何回か自動販売機のビールを買いに行っては一人のんびりと遅くまで飲見続けては 置いてきた猫の吟がどうしているかなどと考えておりました 吟は長男が来て泊まり世話をしてくれる事になっていましたから心配はなかったのですが すでにしっかりと心の中に座を占めているものですから1日会わないだけでも 何となく寂しく懐かしく思い出されるのでした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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