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カテゴリ:思い出
こどもの日はいつも子供達の健康な成長を願って鯉のぼりを立てました。 生後10ヶ月の長男をおんぶして渡米する時に日本から持っていった鯉のぼりでした。 アパートにいた頃はとても珍しがられましたけど説明すると感心していました。 どこの国であろうが子供達を大切に思う気持ちは同じだからです。 家に移ってからは庭に面したデッキに飾ったのでそれ以前ほどは目立たなくなりましたけど 少しずつ大きくなってくる息子達は風になびく鯉のぼりに歓声を上げ 庭で棒を拾っては腰に刺して歩きチャンバラごっこを楽しんでいました。 男の子は(女の子を知らないので)時代劇とかをしらないでいても どうしても棒に興味と魅力を感じるようでとにかく棒があれば拾って貯める(笑) 自分の棒の形を覚えていて兄弟でまちがえたりすると大変な喧嘩になったりしました。 毎日がにぎやかで騒がしくて何も考えず子供の世話をして一緒に楽しんで 叱ったり怒鳴ったり笑ったりしてすごしていた頃がありました。 目の回るような忙しい時間が永遠に終わらないのではないかと心配もしましたが その珠玉のような貴重な宝物の時間はいつの間にか両手で水をすくった時のように 指の間からさらさらと零れ落ちて無くなっていました。 戻らない時代を思って悲しむ必要は無く 楽しかった思い出を大切に懐かしんでいれば子育ての時期が過ぎた今を過ごせるのです。 無事立派に成長した息子達は頼もしく逞しくなり元気でいてくれるのを喜ぶべきなのですが ふとあちこちで風になびく鯉のぼりを目にすると 何故あの戻らない時間の頃、一日一日をもっと大切に丁寧に扱わなかったのかと 自分を振り返って腹立たしくなり悲しくなり気持ちが沈みそうになってしまうのです。 こんなに美しい季節なのに 過去を振り向いて悔やみ続ける進歩のない自分がまだ歩き出せずにここにいるのです。 20年前の5月の写真。 この時だって彼らは私の宝物だったし今でもそれは変わりません。 でも既に大人になってしまったから懐かしくて、戻れないからもっと良い母親になれなかった自分が悪かったと謝って後悔ばかりに苛まれてしまうのです・・・。 こんなケーキを急いで焼いて作ってあげたり小まめにやっていたつもりでしたけど 今から思うとなんでもっと優しい母親でいてあげなかったんだろうとため息が出てしまいます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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