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カテゴリ:散策・紀行など
1月23日の日曜日、うきうきとした足取りで朝8時前に家を出ました。 北千住から東武線に乗り換えました。 東武線はJRと比べると名称が色々ととても複雑で判り難いです。 私達が乗った線だけでも: 北千住から(浅草始発で)東武動物公園駅までは東武伊勢崎線です。 東武動物公園駅から下今市駅までは東武日光線、そして下今市駅から新藤原駅までは東武鬼怒川線と変わります。 新藤原駅から会津高原尾瀬口駅まで野岩(やがん)鉄道、そしてそこから目的地の湯野上温駅までは会津鉄道となります。 東京都台東区の浅草から福島県会津若松市までずっと継続して線路がつながっているのに、その中に東武線《東武伊勢崎線・東武日光線・東武鬼怒川線》野岩鉄道会津鉄道JR、と様々な名称での乗り入れがなされているのです。 ちょっとやそっとではこの文を読んだくらいじゃ訳が判らないかもしれませんね でもこの道筋のほとんどが、江戸時代の会津西街道と呼ばれた街道にほぼ沿った流れで伸びているのですから驚きます。 途中かなり険しい山間部を沢山通るのですが、線路はトンネルも多く雪を避けていますけど、昔の街道を歩く旅では大層難儀した事だと思います。 この日、行きに電車を乗り換えたのは、日暮里・北千住・会津田島の三か所でした。 北千住を9時21発の快速「会津田島行き」に乗って、終点の会津田島に12時46分に着くまでの約3時間半は、ゆっくりじっくり景色を楽しんでいれば良いだけののんびり旅です。 ただ座っていただけなのに、嬉しくてわくわくして顔が自然と緩んでしまったままでした 去年の1月に奥鬼怒温泉に行った時もこの線を使ったのですが、快速電車は去年と同じく古い車両でシートは柔らかく沈んで座り心地はあまり良くありません。 そして去年は暑い程にヒーターが効いていたのに今年はちょっと寒くてずっとジャケットを掛けて座っていました。 外の景色は都心の建て混んだ街の景色をどんどん後ろに流して行き、やがて埼玉県では少しずつ田畑が見えるようになって来ます。 電車は比較的高い位置を走っていたのですが、かなり北上した所でも富士山がずっと遠くに見えているのに驚きました。 今でこそ少し高さのある建物などが点在していますけど、昔は関東平野の殆どが富士山に見守られていたのだと感じました。 空と雲だけの空間に一際高くそびえている富士山神秘を感じて神様として拝む、自然を大切にしていたであろう古き日本人の姿が見えるようでした それにしても関東は乾燥し切ってカラカラです。 東武線は東京から埼玉、茨城、群馬、栃木へと進むのですが、栃木県あたりから土の色が黒く変わります。 そんな、はっきりした色の違いがある田畑の土でさえ、冷たく乾いた様子が感じられるこの冬です。 やがて下今市に近づくと、建物の陰になっている部分に少し雪が残った風景になりました。 雪を見るとテンションが上がりっ放しになる私はこの時点でもう興奮状態(笑) 日光方面に向かう線路が下今市で別れます。 少しずつその雪の量が増えて行くのを飽きずに眺めていた頃の景色がこれです。 向こうに見えるのは日光の山々です。(真ん中辺りのとんがり山が男体山です) カラカラに乾いていた空から水蒸気を含んだ雲が見える空へと変わりました。 なんだか久しぶりに雲を見たような気がしましたよ 線路は下今市からは単線になり、途中の駅ですれ違う電車との待ち合わせなどがあるだけで、民家の間を通る所などはゴトゴトゆっくり走る景色も面白いです。 下今市駅の次に大谷向という駅があります。 「だいやむこう」と言う名の駅なのですが、夫にはどうしても「(電車の)ダイヤ無効」と思えてしょうがないと笑います・・・去年も同じ事言ってた 去年の1月31日に鬼怒川温泉駅で降りて、バスで90分山奥へ入った奥鬼怒温泉加仁湯という所へ行っているのですが、その時の写真とくらべても今年の雪の多さが判ります。 参照: 雪をもとめて(加仁湯への旅) 去年はそれこそ陰に少しだけ雪がある程度だった鬼怒川温泉駅周辺が、今年は完全に雪が積もっている状態でした 鬼怒川温泉駅からは渓谷沿いに線路が山中に伸びて行きます。 鬼怒川の上流へ、景色は凄味を増して行くようでした。 やがてトンネルが増え、その長さも伸び、トンネルとトンネルの間につかの間見える山中の一瞬の景色に歓声をあげる旅になりました 途中で停車した湯西川温泉駅は、ホームの殆どがトンネルの中にあります。 平家の落人の里だとされる所ですので、それに因んでこんな壁画とたいまつ形の灯りでデザインされています。 会津高原尾瀬口駅を過ぎると長い長いトンネルに入り、そこを抜けるといよいよ南会津、福島県に入ります。 なんて事でしょう 会津に入った途端こんな雪の中の景色です 鬼怒川温泉あたりの雪景色とは全く違って、すべてが雪に覆われてなめらかなクリームを流したような形状になっています。 空も雪雲が低く垂れこめて、雪も少し降っている状態でした 思わず歓声を上げてしまう程の白く冷たい景色ですが、清浄で侵し難い冬そのものの姿です その下にあるであろう田畑も茂みも、家々や看板も全てがまろやかな白い曲線におおわれています。 (これは帰りに撮った写真なので日が照っているのですが)墓地の景色ですが、雪がまぁるく積もった墓石が可愛らしく思えてしまいます。 墓石どころか木々も標識も何もかもが頭でっかちに丸くうず高く雪が被さり、丸みを帯びる姿になっています 地面も緩やかな曲線を描き、その下にあるだろう何かを想像して楽しむ私 きっと雪の無い季節の景色は驚く違うものなのでしょうね 会津荒海駅。「あいづあらかい」と読みます。 無人駅だそうです。 完全に白い世界の中、電車はやっと終点の会津田島駅に到着しました。 ここで北千住から乗り入れて来た電車とはお別れで、ここからは会津鉄道の各駅停車に乗り換えです。 乗り継ぎに15分程ありましたので色々写真を撮りました。 会津鉄道ふるさと列車が止まっていました。 前側には野口英世とその母の顔が描かれています。 車体に書かれているのは野口英世の母が息子に宛ててやっと書いた(彼女はその為に字を覚えた)ひらがなの手紙文です。 電車の柄としては非常に変わったものだと思いませんか(好き嫌いは別として) 会津鉄道の路線です。 西若松までが会津鉄道でそこから会津若松まではJR線乗り入れになってます。 途中の芦野ノ牧温泉駅「バス」という名の猫が駅長をやってますよ 山々に挟まれて細長い盆地状になった(谷ではない)ところを電車が走ります。 そして最終目的地の湯野上温泉駅に到着です 日本で唯一の茅葺屋根駅舎で東北の駅百選にも選ばれています。 湯野上温泉に着いた時は、午後1時半になっていました(←この部分、判り難かったので書き改めました) (続く) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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