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2013年05月09日
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カテゴリ:放射能汚染・原発


七二会に滞在していた時、近所の方からものすごく大きくて立派なシイタケをいただきました。

家の裏の沢へ続く崖の一郭に並べられたほだ木でシイタケを栽培しているのです。

完全に自家用で、ほだ木ももう何年もずっとそこにある程古い物です。





ところでシイタケに限らずキノコ類は一番放射能の汚染が酷い食物です。

外に立てかけるようにして栽培する為、雨水による汚染も進んでしまう事が多いのですし、そもそもほだ木自体が東北や北関東から出荷されている事が多いのです。

九州産のシイタケからセシウムが検出されたのは、東北産のほだ木を使っていたからでした。





私達はせっかくいただいた立派なシイタケを「食べるか」「食べないか」とても悩みました。

何の為に七二会を見つけたのか。

どうして東京を出る事にしたのか。

でもあのほだ木は震災以前からずっとあそこに置かれている物らしい・・・。

時間と共に震災の記憶は遠くになりつつありますが、放射能は2年くらい過ぎてもびくともしないであり続けるのです。






結局以前サツマイモを調べたようにこのシイタケも検査に出す事にしました。

今回も西日暮里にある民間測定所のにっこり館に持ち込みました。

以下に結果を写します。




測定結果: 検体名  生シイタケ(長野産/原木)

セシウム137   検出限界値未満<3.4
セシウム134   検出限界値未満<3.6   

セシウム137+134の合算値   検出限界値未満<7

<所見>検体量と測定時間の関係上、検出限界値に達しませんでした。ただしセシウム辞退はふくまれており、その数値はおよそ5㏃/Kg前後と推察いたします。




一般食品の基準値が100、茸栽培原木が50ですから普通なら問題なく売られている数値です。

でも決してゼロではありません。

子供や妊婦に勧める事は(私の考えでは)決してありませんが、私達が一度食べるくらいなら全く問題は無い数値だと認識します。

長野県は軽井沢など県東部が福島第一原発からの放射能で酷く汚染されました。

長野市など県北部もゼロではありません。

食物に依ってある程度のセシウムが検出される事がありますし、使われる堆肥などによる二次汚染が見つかる事もあります。

長野県に限らず、もう日本全国どこに行っても産地等をしっかり確認せずには買えない世の中になってしまったのです。







食べて応援などと「もう安全なんだ」とのごまかしを私は決して信じないし許せない。

「もう自分達は充分生きて来たし若くないのだから気にしない」・・・とても沢山聞く言葉ですが、そういって免罪符を与える大人たちがいるから子供達への被害を杭止められないのです。

放射能は毎日まだ出ている事、毎日セシウムの降下量が変化している事、海への汚染の広がりにより魚介類が危険な事、汚染がアメリカ西海岸まで広がっている事、忘れてはいけません。

真実を知ろうとすればとても恐ろしい現実と向き合わなければなりません。






大丈夫と言って恐怖から逃れるのが一番気楽で簡単な事ですが、これから2年後3年後そして5年後を考える時、日本人はどうなっているのか暗い気持ちになります。

「風評被害」と消費者に責任を押し付けて「実害」を認めない政府は、あれだけの大事件を起こしている東電を保存し保護すらしています。

海外へ原発を売り込んで喜んでいる総理がいますが、放射性廃棄物の処理はいまだ道も無く、福島第一原発は何時倒壊するかも判らない危険を孕んでいるのが事実です。

津波や地震の被害だけだったら復興はずっと順調だったでしょうが、今でもどれ程多くの人々が辛い目に遭い毎日を不安の中で生活しているのか心が痛みます。

ましてやチェルノブイリ事故当時のキエフ並みの汚染を受けた東京で、オリンピックを開催しようなどと「とんでもない」事を言っている。

これは東京も日本も「もう安全なのだ」と思い込ませ、多くの人が被害の補償を言い出さないようにごまかしているとしか思えません。

私は東京オリンピックには絶対反対です!





福島の惨禍は全く収拾していません。

私は全く政府の言う安全の基準値を信用していません。

放射能汚染については人それぞれの考えがあるでしょうから、決して他人に押し付けたり指図したりはしませんが、私達は本当に「怖い」と感じています。






ブログを目にする事が出来る人達はネット接続という強みがあります。

どうか様々な方向へ目や耳を向けて現実を自分で把握していただきたいと思います。

知った結果が「大丈夫」ならそれで良いでしょう。

関係ないとか関心無いとかは全て今の原発政策に賛同しているとみなされても文句は言えないと思います。

様々な情報を単に受身だけで得るのではなく、大人なら次世代への責任を持って自ら「知る」事が大切ではないでしょうか。











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最終更新日  2013年05月10日 01時32分20秒
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