2009/01/08(木)21:25
「人のセックスを笑うな」と慌しい今日と自作小説
ドモです!
今日から息子コリラック(小二)は学校~♪
ってなことで、
自分ペースでサッサと家事を済ませた。
出かける間際、
防災頭巾カバーバッグが洗われて無くて、
音楽用の手提げも汚れていて慌てて洗った昨日
と比べて、
何て楽々なんでしょう~♪♪♪
髪が伸び放題で、
靴底がボロボロ、
上履きもボロボロだったのを、
大慌てで切ったり買ったりした昨日
とは何て違うんでしょう~♪♪♪
…と、思っていた。
夕方までは。
コリが友達と遊びに行って、
帰ってきてからの夕方。
コリが騒ぐ…
「ママ、漢字練習帳が無い~!」
電話が鳴って、
「セブンイレブンですが、ポケモンカードが届いてます~!」
メールが来る…
「今度の餅つきの手伝い行かれなくてすみません~!」
「お土産どうもありがとう~!」
えへ。えへへ…。
全部昼間に言って下さい~!!!
でもまーお陰でゆっくり小説書けたけどね☆
最終回まで!
お陰様で、
あと4か5話で終わりです~♪
さて、新年の映画、
実は去年観たものの、つい眠ってしまった映画…
友達が、「銭ゲバ」の試写会でマツ(やま)ケンを見に行くって言うんで、
(私は行かないが)
感想を聞いて観たくなったので、再観!!!
「人のセックスを笑うな」
内容は、
美術大学の先生と生徒の、ちょっとズレた不倫物語。
って感じかな?
ズレたって書いたのは、
永作ちゃんの役の感性が、芸術家肌で、感性で生きてるから~☆
或いはタルい不倫物語かなぁ~。
でも、多分本気で人を好きになるって言うのは、
ああいうことなんだろうと思う~。
平凡な中に、止められない衝動って言うんですか?
悪いことだと頭ではわかってるけど、
心が止められない…
みたいな?
ユル~いなぁ~。
心に奔放になっちゃうと、永作ちゃんのようなキャラになるんだろう…と。
出てくるセリフにあった、
わかるようで、わからない。
正にそんな感じだった~☆
出てる俳優さんたちの演技なんだか、
演技じゃなくて素なんじゃないか?
って言う演技が、
まるで不倫カップルのドキュメンタリー映画のようでした!
しかもドロドロ不倫じゃないの。
ヘニャヘニャ?脱力系?
蒼井優ちゃんが出てるけど、
動きがカワイかったなぁ~!
正直、最後また眠くなってきちゃって、
人のセックスで眠るな!
って感じになってしまいましたwww
今日は特命係長!それに山田太一のドラマだ~♪渡鬼も欠かせないww
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「ある女の話:カリナ」
医者は、手術の説明を淡々と話した。
成功率と、リスク。
簡単な絵を書いてみせるけど、
まるで数学の問題を先生が解いていって、
わかったような気分になる感覚に似ていた。
わかるのは、この手術が完璧に上手くいく保障って言うのは無くて、
場合によっては、かなり難しいものになるだろうってことで、
それは手術してみなくちゃ、わからなくて、
難しいってこと=死に近い
ってことを意味しているだけだった。
聞いた時は実感が沸かなかった。
何か、ドラマを観ているみたいだな~って思った。
そういったものと違うのは、
医者が思ったよりも優しい口調だと言うこと。
それから、説明を受けるには明るい場所だなぁ…とか。
他人事みたいに思っていた。
私、本当に死ぬのかなぁ?
そんな感じだった。
何か、私の中で感情が麻痺してるのかもしれないけど。
これが防衛本能ってヤツなんだろうか?
私はアルバムを出した。
いつかキチンと整理しようと思ってたけど、
整理してあるのは、結婚式の時と、新婚旅行。
それと、マナが赤ちゃんから幼稚園の頃と、かろうじてユウトの赤ちゃんの頃が少し。
私は結婚式の頃のアルバムをパラパラとめくった。
この頃の私の顔って本当に若くて、
自分で言うのも何だけど、幸せそうで綺麗に見える。
赤木くんとマッシーが司会をしてくれた二次会は、本当に楽しくて、
みんながオナカを抱えて笑ってたっけ。
写真を見ることで、自分たちがどんなに幸福だったかも蘇ってきた。
私は気に入った写真を数枚、
病院に持って行こうと思っていた。
自分が幸福だと思った瞬間の写真を数枚。
そこで、あれ?って思った。
何枚か写真が抜かれた跡がある。
「ねえ、ノボル~!」
私はリビングでテレビを見ているノボルに声をかけた。
「ほら、このアルバム、ここ、ぬけてるみたいなの。
取った?」
「え?あ、ホントだね。
ううん、取ってないけど…
どんな写真だ~?」
ノボルはパラパラとアルバムを見た。
「ねえ、何か懐かしいよね?
この時、赤木くんが弾き語りしてくれたよね~」
「そうそう。
カリナはウットリしてた。」
「え~?そんなことないよ~!
そうだった?そう見えた?」
「ウソウソ!
それに僕は結構飲まされて、そこまで見てる余裕無かったよ。
それに、まぁ~、
アイツはカッコ良かったしな。
僕の自慢だった。」
私はフフって笑った。
「でも、私はアナタが好き~!」
そうして抱きついてみる。
ノボルも笑って、私を抱きしめる。
何だろう、このノリは?
新婚カップルみたいじゃない?
ずいぶん歳をとった新婚カップル。
「ん~、何が抜けてるのかな?どうしたっけ?」
ノボルは抜けた箇所を見て考え込んでいた。
「まあ、いいかな。
私、コレを病院に持って行っておこうと思って。
もらってくね?」
「うん。いいよ。」
ノボルは、ちょっと淋しそうに、
でも何でも無さそうに頷いた。
「あ、あとコレあげる。」
「何~?何コレ?」
「ラブレター!」
「うっそ?!」
ノボルが大袈裟に驚いた顔をしてみせた。
私はそれを楽しみながら言う。
「うん。嘘~!
昔の私から届いた手紙。
さっき、引き出し片付けてたら出てきたの。
他の手紙と混ざって。」
「へぇ~、面白いね。
僕も昔出したような気がしたけど、
あれ、どうなっちゃったんだろうなぁ~。」
ノボルはそう言いながら昔の私が読んだ手紙を読んでいた。
私もノボルの横から、
いっしょになって、もう一度読む。
「ね、面白いよね、こういうのって。
捨てちゃっていいよ。」
「いや…
せっかくくれたんだから、持ってるよ。」
ノボルはそれを折りたたんで、ポケットにしまった。
「結構、思った通りになってるから、
少し嬉しくなっちゃった。」
ノボルはすぐにそれを手紙の内容だとわかったみたいだった。
「そうなの?
全然違うんじゃない?」
「ううん。最後が。
終わり良ければ全て良し。」
ノボルは落ち着いた声で真っ直ぐ私を見て言った。
「まだ終わりじゃないよ。」
そして私の手を取って、
ギュっと握った。
「そうね…。」
私は何かを誤魔化したくて、軽く笑った。