カテゴリ:ある女の話:アヤカ
今日の日記( 「となりの芝生(最終回)」一言感想と私も終わったよ☆ )
「ある女の話:アヤカ30」 6月になって、 私は会社を辞めて、結婚をした。 式はブーケトス用のブーケが用意されてないミスがあったけど、 式場の手配で友達とのパーティには間に合った。 家族中心の会食をして、 なぜ披露宴をするのかがわかった。 たった2時間が長い! 酒を飲むこと、コースを食べることで何とか場が持っていたけど、 あまり知らない人同士での会話って結構気を使うものなんだ。 道理で、披露宴に乾杯だの、 お互いの経歴を披露だの、 ケーキカットだの、 キャンドルサービスだの、 余興だの、 花束贈呈だのがあることがわかった。 お父さんが私の子供の頃の話をしだした時は、 何か変なオチを持ってこないかヒヤヒヤした。 お互いの甥っ子たちが場を賑やかにしてくれて、 顔合わせも兼ねられたことが良かったかもしれない。 慌しい披露宴と違って、 とてものんびりした和やかな会食だった。 最後に花束贈呈ならぬ記念品のティーカップをお互いの親に渡し、 ちょっと接待かのような会食を終えて、 メイクとドレスを変えて、友人たちとの気楽なパーティー会場へ。 ここでは一応キャンドルサービス的なことや、 小さなケーキカットみたいなことをしてからビンゴ大会へ。 司会のヨッちゃんと、ヒロトの学生時代の友達は、 まるで本職のお笑いかのようなボケとツッコミで場を和ませ、 本当に楽しい友達だけの披露宴ができた。 友達がみんな楽しそうに笑って、 私たちのお祝いをしてくれたことが 本当に嬉しい。 終わった当日は、式をしたホテルに戻って泊まった。 今日からヨロシクね。 って挨拶をして。 私がドレスを片付けていたら、 あまりにも疲れていたのか、ヒロトは爆睡。 私も隣で転がったらすぐに眠っていた。 色気も何も無い夜が過ぎ、 アッと言う間のお祭り騒ぎが終わって、 私はヒロトのいる街へ。 家が変わったせいなのか、 慌しい生活がいきなり無くなったせいか、 私は本当に気が抜けてしまった。 家に着いても、疲れたね~って、 何もしないで二人でゴロゴロしていた。 ヒロトが選んでくれた部屋は、 日が当たる3階の2DKだった。 始めての朝食は、 以前遊びに来たのと同じように、 パンとコーヒーだけにした。 「ホントにコレだけでいいの~?」 「うん。朝ってあんま食べれないし、作ってくれるだけで嬉しい~。」 「私も朝からスゴイの作らなくて済んで嬉しい~。」 でも、これから少しずついろんな料理とか覚えていかなきゃな~って思った。 自分が食べたい物くらいは作れないとね。 「行ってきま~す。」 ヒロトが家を出ようとしたので、 腕を引き寄せて軽くキスをした。 「新婚さんだしね~!」 「あはは、照れ臭い~。 んじゃ、行ってきまーす!」 ヒロトがニコニコしてた。 嬉しいなぁ~。 「はーい!行ってらっしゃい~!」 朝もチューして起こしてみたけど、 嫌がってなかった。 うちってラブラブじゃん。 正に新婚だね~。 ヒロトを会社に見送って、 私は荷ほどき。 先にヒロトが住んでくれていて良かったと思った。 のんびりのんびり片付ける。 つい持ってきてしまったアルバムを見てしまったり、 本を読んでしまったりするせいか、 あまりはかどらないけど、 まだ退職金や貯金もあるし、 ゆっくりやっていこうと思った。 日の当たる部屋で良かった。 暖かい日差しに当たっていると、 本当に気持ち良くて、 まるで猫になったみたいに、 眠たくなってしまう。 あ~、役所行かなきゃ。 いろんな手続きしなくちゃなぁ~。 もうすぐ夏がやってきて、 また故郷にすぐ帰れる。 秋が来たら、 一番安い価格の時期に新婚旅行を申し込むんだ。 私は床に大の字になって、 思い切り伸びをした。 フローリングの冷たさと、 日差しの暖かさが、とても気持ち良かった。 続きはまた明日 前の話を読む 目次 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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