000000 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

りらっくママの日々

りらっくママの日々

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X
2009年09月23日
XML
今日の日記(「救命病棟24時(最終回スペシャル)」感想とシルバーウィーク最終日☆)




「ある女の話:アヤカ36」


穏やかな日常と新しい仕事のお陰で、
ウエノさんとの出来事は、なかったことのように記憶から薄れていった。
私はそのことにちょっと安堵した。

ゴールデンウィークに故郷に帰ると、
何だかホッとした。

休み目一杯、うちの実家とヒロトの実家をはしご。
先に自分の実家に戻って、地元の友達と遊べたのが楽しかった。
ヒロトも地元の友達と会ったり、
いっしょに仲間と飲みに行くのに連れて行ってもらったりして、

毎日が楽しかった。
やっぱり故郷はいいなぁ~。

休みから戻ると、
私は派遣の紹介仕事を転々とした。

ほとんどは前と同じような感じで、
いろんな派遣会社から、沢山派遣の女性が集められて、
パソコン部屋に押し込められて、
入力しまくったり、電話をかけまくったり。

けど、今度の会社は、
今までと違って沢山の派遣社員を雇うワケじゃなくて、
一つの部署に一人か二人派遣社員がいて、
ほぼ社員と同じような扱いをしてくれる会社だった。

電話の取次ぎと、データのチェック。
それから資料の作成。
結構面白い仕事だった。

男性が多くて、
派遣の女性も飲みに誘われるのが普通だった。

あまりにも頻繁にあるので、
一月に一回は付き合いで出なきゃいけない雰囲気だった。
出ないと、数人の他の女性社員や、派遣社員にニラまれそうな。

ヒロトは、
たまになんだし、まあいいじゃんって言ってた。
自分も会社の付き合いが多いからだろうな。

隣に座った独身の男性社員は目が据わっていた。
30過ぎだったかな、この人。

「あのさぁ~、タカダさんって結婚してるんだよね?」

「そうですよ~。」

「俺さぁ、人妻と付き合ったことあるんだよね~。」

へ?
普段は真面目な人なのに…。
何をこの人言い出してるんだろ?
酔った頭でぼんやりと聞く。

「でもさぁ、向こうが本気になっちゃって、
そういうのって困るじゃん?
俺めんどくさくなっちゃって、逃げちゃったよ。」

「相手が本気にですか?」

一瞬昔のヒロトと同じ感じなのかな?
って思った。

「うん。離婚するとかって言い出してさ。
怖いよね。」

男はニッコリ笑って、
私が置いていた手の上に手を重ねてきた。
周りは酔って話し込んでいて気付いてない。

「ねえ、タカダさんはそんなことないでしょ?
俺なんてどう?
付き合ってみない?」

何でそうなるんだろ?
単にモテるって自慢かなぁ~。
こんな男の人に本気になっちゃったりして、その奥さん可哀想。
でもこの人、確かに真面目そうに見える。
いや、見えていた。

私は冗談だとわかってるので、
笑ってその手から逃れるために席を立った。

そんなことを聞くの、すっかり慣れてしまった。
世間の垢にまみれたと言うか、
私ももう小娘じゃないんだなぁ…って気分になった。

何だって結婚してからモテてるんだ?
いや、モテてるワケじゃないんだろうな。
きっと、結婚してる女は後腐れ無く遊べるって思ってるんだ。

この前なんて、
「俺、単身赴任中に女と同棲してたんだよね…」
って話を他の男性社員から聞いたばかりだった。

そんな武勇伝、
私に言ってどうするんだろう?
はあ。
って、聞いてた。

ウエノさんの大人の淋しい面を見てしまったせいか、
何となく無下にできない。

それとも、そんな話をしても怒らないから、
こんなことしてくるのかもしれない。

大体翌日になると、
昨日はごめんね~とかって、ペコペコ謝ってくる。
面白い人たちだ。
一体何を考えてるんだろう?

電話の取次ぎも、
休みのはずなのに奥さんから電話がかかってきた人がいた。
独身の女の子の派遣社員は呆れて、
即辞めてしまっていた。

私もここでは更新する気は無い。
よく続いてると思う。
コーディネーターの人がイイ人じゃなければ、
更新前で絶対辞めてたと思う。

男性たちはみんな男尊女卑って感じで、
仕事ばかりで出会いが無いらしく、独身が多い。
女性社員は結婚を決めてとっとと辞めていくって聞いている。

子供はまだ作らないの?
って、みんな言うのでうっとおしい。

次の職場でもどうせ言われるんだろうけど、
ココのセクハラっぽい職場よりマシかもしれない。
ほぼ、正社員並みのお給料だけど、
どうしよう…。

春になって、新入社員が入ってきた。
私がいる部署には4人。
男性が3人で女性が一人だった。

新入社員の女性は、電話を取るのが怖いとか言って、
全く電話を取ろうとしなかった。

でも、みんなそれがカワイイらしい。
そんなものだよね。
昔、社員の頃はそれが鼻について、ムカついたこともあったけど、
派遣になって客観的に見ると、
初々しい気がした。

それにしても、
どうしてこうウルサイくらい電話が鳴ってるのに、
男性は取らなくていいんだろう?
自分の仕事がはかどらないけど、
コレも私の仕事なんだよな…。

そう思っていたら、
新人くんが先に取ってくれた。

「この伝言の仕方でいいんですか?」

「あ…はい。大丈夫です。
すみませんでした。
ありがとうございます!」

私は意外な出来事に驚いていた。
彼は新人の中でも特に生意気な人だって聞いていたから。
彼の名前は赤木シンヤと言った。

まさかこの時は、
自分にそんなに関わりがある人になるとは、
思ってもみなかったんだけど…。





続きはまた明日

前の話を読む

目次






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2009年09月23日 22時16分50秒
コメント(2) | コメントを書く
[ある女の話:アヤカ] カテゴリの最新記事


PR

プロフィール

りらっくままハッシー!^o^

りらっくままハッシー!^o^

カテゴリ

フリーページ

お気に入りブログ

zoomのシャーペン New! 千菊丸2151さん

カレンダー

コメント新着

 りらっくままハッシー!^o^@ Re[2]:アカデミー賞授賞式(03/11) ゆうけんのままさんへ 一年ぶりになってし…

バックナンバー

ニューストピックス

キーワードサーチ

▼キーワード検索


© Rakuten Group, Inc.
X