カテゴリ:ある女の話:アヤカ
今日の日記(私的気になる秋の新ドラマチェック♪)
「ある女の話:アヤカ43」 何となくルンルンしながら溜まっていた洗濯物を干す。 掃除をする。 ヒロトが仕事を持ち帰っていて、 集中して紙に描いたり、ノートパソコンに描いたりしていた。 その姿を時々見るのが好き。 会社も話の合う人ができたし、 私の日常って平和でいいな~って思った。 ねえ、私ってば男の人とご飯食べてきちゃったのよ~。 肩なんか組んでもらっちゃったー! うふふん。 ヒロトを眺めながらそう思ってると、 視線に気付いたらしい。 「何?どしたの? いっしょにやれって?」 「ううん、はかどってるの?」 一瞬、話しちゃおうかな~って思ったけどやめた。 自分一人で楽しみたくなったから。 多分、言ってもそんな怒らないだろうけど、 わざわざ言って、ヤキモチやかせようとしてるって思われるのも癪だし。 ああ、そうなんだ? 良かったね~。 へぇ~。 こう言われることで、 何だか楽しかった気持ちが半減するのよ。 ようやく手にいれたアクセやバッグを見せた時の反応みたいにさ。 そう言えば男ってさ、 男にしかわからないものを見せてきた時に、 反応薄いとガックリするわよね。 あまりにも楽しそうに価値を力説したりするから、 こっちは、ついつい嬉しくなっちゃって反応したりするのに、 男は正直で冷淡だから、 絶対、女の物を褒めたりしないのよ。 でもまあ、 こればっかりはね。 物と違うし。 ただ反応が何となく同じじゃないか?って、想像がつくの。 結婚してもモテてるようで、良かったね~。 うちは、こんなもんなんだろうな。お互い。 きっと、結婚してなかったら、もっと焦るんだろう。 そんなことちょっと思った。 で、そこから喧嘩とかってこともあるかもしれない。 で、ホントに好きなの?とか、信じてないの? とかって言い始めて、 あーもう、めんどくさい!とかって、お互いキレちゃうんだわ、きっと。 で、家飛び出して、後から、ごめんなさい私が悪かったわ…とか、 俺が悪かったよ…とか。 追いかけてもらって、抱き締めてもらったりとか…。 ははは~、ないない! そういう強い感情、もう無いな~。 ダメだね、コリャ。 オバチャンだね、コリャ。 そんなこと思いながらお茶にする。 コーヒー豆をゴリゴリ挽いて。 あ~、昨日のバーのコーヒーは美味しかったな。 家の味とは違った~。 また連れてってくれないかなぁ~。 「ヒロト、コーヒー入ったよ~。」 「んー。」 ヒロトが休憩して台所に来る。 「何か楽しそうじゃない?」 「そうよ。楽しそうなの。」 「何で?」 「うちって何事も無いじゃない? 情熱みたいなの、どしたら出るかな~って思って。 妄想してたの。」 ヒロトがはははって笑って、 このコーヒー美味しいね。って言う。 はははじゃなくて、ツッコンで来いよ!コラ! そこが情熱の足りないとこなんだって! まさか、よそで情熱出してて、うちでは無いのか? まあいいや。 よそでは私に絶対わからないように情熱出してちょうだいね。 クスクス。 って、 あー私ってヒドイ奥さん。 昨日のバーで、ついお土産に買ってしまったコーヒー豆。 パッケージにアレグロ何とかって書いてあった。 この街でのいい思い出に、 昨日の出来事は、なるかもしれない。 故郷に帰ることになったら、買い溜めしに行きたいな。 金曜日はどうもありがとうございました。 週末は楽しく過ごせました? 私は会社に来てからすぐにメールを出した。 でも、赤木さんから返事は昼間ずっと来なくて、 今日は忙しいのかな~なんて思った。 帰り際に返事が来た。 実は喧嘩しました…。 ダメっすね。 俺は器が小さい…。 まだまだ修行が足りません。 ううむ…。 まさか、私の妄想が現実になったワケじゃないよね? ちょっと… いや、かなり心配になる。 どうしました? 良かったらオネーサンに話してみて楽になって下さい。 って、楽になれなかったりして…。 そのまま帰りの時間になってしまったので、 会社にいるのも変なので帰宅する。 彼女がヤキモチでも焼いちゃったのかなぁ…。 翌日会社に行くと赤木さんからメールの返事が来てた。 どした?どした? と開けてみる。 彼女に嘘つかれました。 会社の人に送ってもらって帰ってきたらしいのに、 みんなで電車で帰ったって。 実際は、車で二人きりで男だったから。 俺のことヤキモチ焼かせないように嘘ついたらしいんだけど、 俺は別に怒ったりしないのに。 俺のこと、そんなヤツだと思ってるかと思うと、 付き合ってて何だか情けないッスよ。 まあ、何とか仲直りできたけど、 お互いぎこちない冷たい空気が流れてます…。 彼女、泣いてばっかで、 話し合いとか泣かれちゃうとできないんですよ。 まあ、今までの俺が悪いんですけどね。 彼女のことしょっちゅう疑うようなこと言ってたから。 社会人になってようやく彼女のことわかるようになったと思ったのにな。 ガックリですよ…。 あらら~。 思ったのとは逆だったらしい。 う~ん、コレって真剣に好きだから起きる喧嘩だよなぁ…。 何だかツカちゃんとの付き合いを思い出しちゃって、どうも困る。 私も同じようなこと思ったんだよね。 私のこと、そういう女だって決めつけないでよ、って。 やだなぁ、この人、私みたい。 何か元気づけるようなことは書けないかな~って思案する。 赤木さんは、器が小さくなんて無いですよ。 彼女さんのこと、ちゃんと思い遣ってるじゃないですか。 いつかきっと、彼女さんにも伝わりますって! って書いた後、 う~ん、私は伝わって無かったかもしれない…。 不吉だ。 とかって思ってしまう。 だって別れちゃったし。 でも、赤木さんは当時の私よりも考えが大人な気がする。 彼女のこと理解しようとしてるし、 自分が大人になろうとしてる。 でも、彼女も赤木さんのこと好きだから、 信じてもらえないのが悲しくて泣くんだよ…、きっと。 こんなふうに想ってもらえるなんて、 何だか羨ましいな。 彼女は幸せだな。 私もこんなふうに想って欲しかったな…。 うん。 きっと、大丈夫よね、この二人は。 私だったら、あの頃は何て言って欲しかったかな。 そんなことを思い浮かべる。 ちゃんとしたことを書きたくて、 仕事をしながら考える。 帰り間際にようやく一段落したので、 メールの続きを書いた。 彼女さんも赤木さんのこと好きだから嘘ついたんですよ。 思い遣りの嘘だけど、 それが赤木さんを傷つけちゃったんですね。 でもほら、それだけ赤木さんが自分を好きだって、 彼女さんが信じてるって言うか…。 お互い凄く好きってことですよ! きっと彼女さんだって、赤木さんが無関心だったらつまらないと思いますよ。 若いうちの情熱ですって! 無くなるとほら、うちみたいに倦怠… いや、まだまだ早いです! いつか喧嘩もいい思い出になりますって! そうよ~。情熱よ!パッションだって! 若いからあることなんだって! って、もう書いててバカな経験値丸出し…。 ああ、私って、何かもっと気が利くことを言えないのかなぁ…。 上手く書けなくて落ち込んだけど、 もう帰らないと周りに仕事じゃないってわかっちゃうので、 とりあえず出した。 早く元気を出して欲しくて。 続きはまた明日 前の話を読む 目次 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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