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りらっくママの日々

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短編小説

2015年02月19日
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カテゴリ:短編小説
山盛りの洗濯物

開けちゃいけないパンドラの箱

眠くてダルい朝

夢の中にあなたがいない


動かない体

叫んでも出ない声

泣きたいのに泣けない

素直じゃない私


一番知りたいことが聞けない

何が大切なのか

果て無い終わり

甘い夢を舐める







最終更新日  2015年02月20日 12時32分56秒
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2013年07月30日
カテゴリ:短編小説
今日は息子の風邪も回復して大会へ出かけていきました!

けど、負けちゃったらしいので明日からいきなり4日間のOFF!


三年生の気持ちを考えると、あまり喜べないんだよね。

うちもいずれ行く道だし。

私は週一のパソコン個人指導の日でしたが、

久々に近況的短編?を書いたのでラストに載せてみました☆

で、まずは先に

「SUMMER NUDE」簡単なネタバレ内容と感想


少しずつ戸田恵梨香の気持ちに応えていこうと態度で示す山下智久だが、

戸田のことをずっと好きだった仲間の一人が戸田に告白。

戸田は片想いの辛さを知っているだけに戸惑う。

山下の気持ちの後押しをしてくれた香里奈とは、いい友達でいたが、

手術を受ける男の子のポートレートを撮ることになったことで、

二人の間に微妙に心を打ち解ける空気が増える。


って感じだったかな~~

ジワリジワリと関係に変化が出てきたよ!


けど、この流れだと香里奈とくっつくんじゃない?

最初のモノローグから、強引に香里奈出てくるなぁ~みたいな☆

うん、まあ、でもようやく動くんだよね?

ちょっと楽しみになってきました♪


今夜は「救命病棟24時」「スターマン」VS「激流」だね♪


   息子とパンランチ&にゃんシューってシュークリーム♪
   パンでお昼ご飯   にゃんシュー   



「一人の食事」


息子の部活に振り回される夏。

朝は日常の学校へ行くよりも早く、

給食も無いから簡単なお弁当作り。

先週は、午前中に帰って来て、

プールに行ったまま昼は友達と食べると電話が来た。

翌日は、午後まで部活後にプールと学習時間があったはず。

だけど、予定変更で昼に帰ってくることになり、

私は予定を入れていたので、お弁当を用意して出かけることにした。

そろそろ出かけようとしたところ、息子が帰宅した。

私はなんとなく一人でご飯を食べさせたくなくて、

息子が食べる間、時間ギリギリまで出るのを待った。


私は小さい頃、両親の働く店か、祖母の店で食事をすることが多かった。

小学生になると、両親の帰宅が遅いので祖父が食事を作り、兄と。

中学生になると、祖父の元から店に近いところへ引越したので兄と二人で。

母は食事を作って店に行く。

親はいつも慌しく、兄は食べるのが早かった。

兄が大学生になってから、私は一人で食べていたことが多かったのかもしれない。

ある日母がなぜか店になかなか行かなかった。

今日は、どうしたの?と母に聞くと、

一人でご飯を食べてて何となく可哀想だと思ったから、と言われた。

私は大きくなったら一人でご飯くらい食べれるし、

それが「当たり前のこと」だと思っていた。

親に何か聞かれても言いたくないこともあるし、答えたく無いこともある。

無理して答えたことの返事が不快なことも多かった。

だからむしろ一人で食べることが好都合で、

美味しい物で空腹が満たされれば良いと思っていた。

食事に団欒を求めたことなどなかったし、

4人家族で4人掛けのテーブルには、いつも誰か3人が座る。

ご飯を食べ終わった順に。

それが「普通」だった。

母は忙しさに紛れていたけど、時々気になっていたのかもしれない。

私が一人で食べていることを。


母は17歳で父と出逢って、

働くのと同時に食事を作り、一人で食事することなど無かったのだろう。

一人で食べてて可哀想と言う感覚は、

当時、気楽で普通だと思っていた私にはピンとこなかった。

だけど、側にいてくれたからじゃなくて、

母が私のことを心配してくれたことが表現されたことが嬉しかった。

たまたま気付いただけかもしれないけど、嬉しかった。

けど、「変」だと思ったし、食べてるのを見られてるのは恥ずかしかった。


私の親友は私と食事をしてる時にこう言った。

あなたは淋しがり屋だから、私が結婚したりして、いなくなった時が心配だよ。

と。

彼女は人に気ばかり使っていて、大家族で、姉と部屋が一緒だった。

よく一人になりたいと言っていた。

心を休める時間が欲しかったんだろうと思う。

そんな彼女が過ごしたいと思える男性が現れたなら、

むしろ喜ばしいことだと思い、私は彼女をからかった。

私は一人で過ごすことに慣れていた。

だから大丈夫なのになぁと思ったけど、

私のことをこんなふうに心配する彼女が、

いつかどこかへ行ってしまって、

こんなふうに食事できなくなるようになるのかな。。と思うと、

そのことを少し淋しく思った。

いっしょに食事をしてるのに、淋しく思った。

だから、遠くに離れても会いにいけばいいと思ったし、

それを口に出して伝えた。

彼女が言った未来が現実に起きてしまうなんて考えもしなかった。


束の間与えられた幸せな時間と優しい言葉。

過ぎ去った時にふと思い出す。

あの頃は二度と かえらない。


だからってワケじゃないけど、

自由に過ごしてる私たちだから、

ただいまといただきますを聞けて良かった。

お帰りなさいを言えるのはあとどれくらい?

久しぶりに会える友達と美味しいランチを食べに行った言い訳みたいだけどね。









最終更新日  2013年07月30日 18時47分56秒
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2009年07月05日
カテゴリ:短編小説
今日の日記
( 「コールセンターの恋人(新番組)」「Mr.BRAIN(ミスター・ブレイン)」「魔女裁判」の感想)



「歩く男と犬と猫」

あるところに、歩く男がいた。

男は必ず犬を連れて歩いた。
この犬は大きくて力強くて、歩く速度も丁度良く、
時々適度に話しかけてきた。
男は犬がいることが当然なことだと思っていた。

だが、
ある日、その犬は死んでしまった。
寿命だった。

男は歩きたかった。
それでまた犬を手に入れた。

次の犬は美しく、歩く速度も丁度いい。
けど何か物足りなかった。
こちらから話しかけないと話してこない犬だった。

以前の犬ならもっと話してきてくれたのに。

仕方なく男は自分から会話を作る努力をした。
美しい犬はそれでも心を揺さぶるような返事をしなかった。
男はそのうち、それが普通のことと思うようになった。
無駄に口をきかないのも悪くない。

だが、ようやくそんな日常に慣れたのに、
美しい犬も死んでしまった。
寿命だった。

男は歩きたかった。
それでまた犬を手に入れた。

次の犬はとにかく外に出たがる犬だった。
小さくてチョロチョロとして、走れ走れとうるさい。

以前の犬ならこんなに疲れなかったのに。

仕方なく男は犬に合わせて走った。
でも疲れてヘトヘトになってしまった。
会話を楽しむような余裕はなかった。

男はそのうち、その散歩が普通のことと思うようになった。
走って相手に振り回されるのも悪くない。

だが、ようやくそんな日常に慣れたのに、
小さい犬は死んでしまった。
寿命だった。

男は歩きたかった。
今度はどんな犬と歩こうかと思った。

が、
男の隣で猫が鳴いた。

猫でもいいかと男は思った。
猫は家で眠りたがっていた。

「散歩?私の散歩にアンタついてこれるの?」

猫は男のペースなんかにお構い無しで、
勝手に壁に上り、屋根に上り、
そのままどこかへ去ってしまった。

男は仕方無く一人で歩いた。
家に帰ると猫が待っていた。

「どうしていっしょに歩いてくれないんだよ?」

「仕方無いじゃない?
私猫なんだもの。
いっしょに歩きたいなら犬と歩きなよ。」

男は諦めてまた犬を手に入れた。
その犬はよそ見ばかりしている犬だった。
蝶をみつけては追いかけ、
他の犬をみかけては吠えた。

楽しそうに見えたけど、
これでは男といっしょに歩けない。

男は要求した。
同じペースで歩いてくれ。
たまには話しかけてくれ。

「はい、わかりました。」

犬はそう返事をして、
男の要求に忠実に従った。

男は満足した。
そしてそれが当然のことだと思うようになった。

犬はよそ見がしたかった。
だけど男のために我慢した。
男が喜ぶ顔が見たかったから。

「ねえ、アンタそれでいいの?
ホントは違う歩き方したいんじゃないの?」

猫が犬に聞いてみた。

「いいんだ。
彼が嬉しそうだと、私も嬉しいから。」

猫は溜息をついた。

「私はそんな生き方まっぴら」

でも猫は忠実な犬を好きになった。

男も忠実な犬が好きだった。
忠実な犬と歩くと居心地が良かった。
けれど、忠実な犬は病気になった。

「ほーら、アンタこんな最期で良かったワケ?」

猫が犬に言った。

「いいんだ。
私は彼が好きだから。」

犬は幸せそうに男の腕の中で死んでいった。
猫は溜息をついた。

「アンタはいいわね。犬だから。」

男は歩かなくなった。
そんな姿を猫は今まで見たことがなかった。

私が犬なら良かったのかもしれない。

猫は男を見てそう思った。
そして、男の隣にくっついて眠った。
猫がそんなことをするのは初めてだった。

以来猫はずっと男の隣で眠った。
男は猫の頭を撫でた。
月を見て、
死んでいった犬たちのことを思った。

暖かい朝、男は靴紐を結んだ。

「あら?今日は一人で歩くんですか?」

猫が聞いた。

「うん。なんとなくね。」

「私がいっしょに歩きましょうか?」

「いや、キミは猫だからついて行けないよ。」

「じゃあ私と何でいっしょにいるんですか?」

「キミが家にいると思うと帰ろうと思うから。」

猫は微笑んで丸くなり、眠った。

猫は猫のままでいいのだと思った。


男は歩いた。

隣に何もいないことが物足りなかった。

犬をまた手に入れるべきなんだろうか?

男はまだ歩きたいし、
まだこれから先も歩かなければならない。

「どうするかな…」

男は考える。
犬を手に入れるべきかどうか。

そして猫のためのエサを買った。








最終更新日  2009年07月05日 19時37分42秒
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2009年07月04日
カテゴリ:短編小説
今日の日記( 新ドラマどれ観る?2009夏新ドラマチェック!)


「ブログ物語:後編A」


ルパンのブログもそうだが、自分が見るブログは、
どこかしら、自分が興味を持っている内容が書かれているものが多い。
コメントも、どこかしら優しい。
ブログを書いている人はたくさんいるが、
やはり、類は友を呼ぶではないけれど、
自分の周りにも、自分と気が合う人が集まっているということなのだろうか?

ネネがそんなことをフッと考えた時、ブログの画面が揺れた気がした。
何?
ネネが更新のボタンを押すと、そこは自分の管理画面ではなかった。
良く見るとそれは、いつも行く、
家を建てていることを書いている男性のハンドルネームが書かれた、
ブログの管理画面だった。

「ママ、オナカすいた~。」
リンが服をひっぱっている。
「はーい、今作るからねぇ」
もう一度画面を見ると自分の管理画面だった。
何だろう、さっきの?
管理会社の不具合とか?
ネネは気になりつつも画面を切った。

昨日のアレは何だったのだろう?
そう思ったものの、自分のブログを書いているうちに忘れた。

最近ずっと眠い。
そして時々眠ってしまっていたのか記憶がどうも曖昧だ。

今日のブログを書き込み、楽しみにしている他のブログへ行こうとしたその時、
いつもと違う、自分のものではない管理画面が現れた。

そこは、ネネに優しいコメントをくれる、女性の管理画面だった。
ネネが更新を押すと、
次に表れたのは映画の紹介をしてくれる男性の管理画面、
次は子供とのことを書いているお父さんの管理画面。
次は育児にたいへんなお母さん、
ゲームが好きな男の子、
音楽を紹介してくれる高校生、
写真が好きな男性、
小説が好きな女性、
面白い画像を紹介してくれる男性…。

様々なブログ管理画面が表れ、最後にルパンの管理画面が表れた。

今日の日付の日記が書かれている。
”neneさん、もう大丈夫でしょう?”

「ああ、そうだったっけ…」
ネネが呆然として振り返る。
後ろには、リンをダッコした夫が。
「どうした?ネネ?
…それとも今はルパンなのかな?それとも違う誰か?」

「ううん、今はネネよ。
もうきっと、誰にもならないわ。」

夫はうつむいていた。

「ごめんな。オレがあの時あんなに仕事が忙しくなければ…
4年前のオマエが一番大変な時期に…。」

「大丈夫だから。ルパンもそう言ってるわ。
今日、お別れの管理画面が出たの。」

ネネは夫と息子にそっと抱き寄った。
夫が涙を流していた。
ネネも涙がこぼれた。
でも、もう大丈夫。
みんなが大丈夫だって言っている。
外には桜のつぼみが開き始めていた。

<終わり>



「ブログ物語:後編B」

ネネは、ルパンにメッセージを送った。
「ルパンさんは、私の夫の若い頃と似ています。
うまく説明できないんですけど、感想とか、考え方が。」

ルパンから返事が来た。
「そうなんですか?じゃあきっと面白い人なんでしょうね!(笑)」

ますます昔の夫のようだ。
ネネは、あの頃のドキドキした気持ちを思い出していた。
夫から誘いの連絡が来ると、仕事が終わるのが待ち遠しかった。
携帯のショートメールでは、冗談が絶えなかった。

「実は私も遠距離恋愛してたんです。今の夫と。
7年前に、夫と結婚することになり、今に至っています。
ルパンさんの恋愛が成就するといいですね!」

ネネはルパンとのやり取りを楽しみにするようになった。
夫には悪いが、ドキドキした気持ちが昔に返ったようで嬉しかった。
ネネはどうやら恋をしてしまったらしい。
でも誰に?
会ったことのないルパンが、若い頃の夫とダブる。
最近、夫は息子に夢中だ。

ルパンはそのうち彼女、クラリスとのことを書かなくなった。
でも、最初のうちは、こんなことが書いてあった。
「neneさんと話していると、彼女といるみたいです。」

その夜、ルパンからメッセージが来た。

「neneさん、どうやって旦那さんは、neneさんのハートをゲットしたんですか?
実は、先程、彼女と久しぶりに会って、帰り際、彼女が泣き出してしまったんです。
でも、電車のドアが閉まってしまったので、どうにもできなくて…。
ショートメールをすぐに出したんですが、返事が来なかったんです。
以前もこんなことがあって、その時は返事が来たのに。
このままでいいのか迷っています。」

ネネは、自分と夫とのことを思い出していた。
あれは、結婚を決めた日だった。
ホームにいた。
自分は帰りの電車に乗りこんだ。
また離れるのがつらかった。
思わず涙がこぼれてしまったけど、心配をかけるのが嫌で無理に笑顔を作った。

「どうして泣きながら笑うの?」
と、心配そうに夫が言った。

「ううん。何でもないの。」

その瞬間にドアが閉まった。
電車が駅から離れていくと、携帯が鳴った。
夫からのメッセージだった。

”ダイジョウブ?”

”ダイジョウブダヨ”

そう書いて送った。

”モウ、ハナレテルノガツライ”

次に、そう入力したものの、送るのを迷った。
消そうとした時に、乗客がネネにぶつかった。

「あっ。」

その拍子に送信ボタンが押された。
自分の駅に帰った時、ネネは電話をしてみた。

「…ごめんね。」

「何で謝るの?」

「何となく…」

「…」

「どうしたの?」

「オレさ…、電話じゃ嫌だったんだけど。…結婚しよう。」

これがきっかけだった。

あの時に乗客がぶつかっていなかったら、ネネは間違いなく電話をしなかった。
ルパンの彼女が自分のように思えた。

「私も、同じようなことがあったんです。
あの時、返事を出したので、夫から電話が来て結婚することになりました。」

うまく書けたかわからなかったが、ネネは返事をすぐに書いた。

数日後、ルパンからメッセージが来ていた。

「結婚することにしました!
neneさんのメッセージが来なかったら、今頃すれ違ってしまっていたと思います!」

ネネは自分のことのように喜んだ。
が、続く文を読んで驚いた。

「実は彼女の名前はネネっていいます。
なので、neneさんとメールをやり取りすると、
彼女の気もちを教えてもらっているような感じがしてました。
30歳になる前に結婚を迷っていた時期があって、
それが、neneさんの結婚を決めた時期と同じです。

neneさんは今、旦那さんと幸せそうな感じですよね。
僕もあの時に結婚をしていれば、そんな家庭が持てたのではないかと思いました。
今、決めてみて本当に良かったです。ありがとうございます。」

ネネは、不思議に思った。
あの時、ぶつかっていなかったら、私も結婚していなかったかもしれない。
でも、結局は遠距離恋愛を続けて、夫と結婚することになったのかもしれない。

しばらくして、ルパンからメッセージが来た。
結婚したらしい。

「5月25日に結婚しました。」

ネネは驚いた。
それはネネが結婚したのと同じ日付だった。

偶然って、あるものなんだ~。

ルパンのブログは相変わらず、感想や面白かったことの紹介、
仕事で思ったことが綴られていた。
しばらくしてまた来たメッセージに驚愕した。

「息子が生まれました。リンって名前です。4月15日生まれです。
あの時のメッセージのやり取りがなかったら、授かってなかった命です!」

ネネはリンと言う本名をブログに載せていなかった。誕生日も。
恐る恐るメッセージに返事を書く。

「おめでとうございます。私の息子もリンって言うのが本名なんですよ。
誕生日もいっしょです。
まさかと思いますが、ルパンさんの本名は、ユウヤって名前じゃないですよね?」

返事はすぐに来た。

「そうです…。」

ネネは数日迷って、メッセージを書いた。

「では、お願いがあります。どうか、息子さんを大事にするのと同じように、
奥様のことを大事にしてあげて下さい。
そうじゃないと…」

ここでネネは書いて良いのか、また迷った。

「奥様の気持ちは貴方から離れます。」

リターンボタンを押そうか迷っていた時に、リンの蹴ったビーチボールが手にぶつかった。

「あっ。」

送信されてしまった。

いつもそうだな、私。
ネネはため息をついた。

その夜、夫が花とケーキを買って帰ってきた。

「何で?今日って何の日だっけ?」

「結婚を決めた日」

日付はネネ自身も忘れていた。
ルパンには、その時の出来事を送ったくせに。
ちょっと涙が出た。

ネネはその晩珍しく、夫と映画を観た。
付き合っていた時のように、手を握りあった。
以来、ネネは夫と映画を観るようになった。
心の空虚感は、いつの間にか無くなっていた。

ネネはルパンのブログを覗く。
今日は珍しくルパンの家族のことが書いてあった。
向こうの世界でも夫は幸せらしい。
そして私も。

ネネは微笑んで、今日も自分のブログを書いた。



<終わり>



「ブログ物語:後編C」

ネネはルパンと会うことになった。
ルパンは福山雅治と真田広之とブラッドピットとキアヌリーブスと
TOKIOの長瀬とV6の岡田と水嶋ヒロと佐藤健を
足して3で割ったような顔立ちをしていた。

「どうしよう。好みのタイプかも!?」
ネネは心の中で思った。


ルパンはハリソンフォードのような強引さを持った話し方をし、
雰囲気はオダギリジョーのようにクールだった。
笑うとヨン様のように優しい顔になる。

「まずい~、胸キュンかも~」

ネネは心の中では夫に詫びつつも、目の前のルパンに夢中になった。


ルパンとネネは喫茶店から出ると、ネズミーランドに行くことにした。

「忙しくて、お金を使う暇がないんです。
だから、今日は使わせて下さい。」

「いいんですか~?」

ネネは絶叫系が好きなので、ガンガン乗らせてもらった。
でも、歳なのか気持ち悪くなった。
ルパンもそうらしい。

「若いくせに~!」

「歳は関係ないですよ!」

笑った顔がまたカワイかった。
きゃあ~!助けて~!


夜が来た。

「夕食はパレードを見てから外に食べに行きませんか?」

ルパンとネネは高級リゾートホテルで食事をすることになった。
夜景が美しかった。

「こんな高級なもの、良いんですか?」

「さっきも言ったじゃないですか。お金を使わせて下さい。」

そして、食べ終わった頃に店がいきなり暗くなり、
ハッピーバースデーの歌と共に、ワゴンにケーキを載せた店員が。

「ネネさんチョコレート系のケーキ好きって言ってましたよね?
お誕生日おめでとうございます。」

「わぁ~!好き好き、大好きです!すっごい嬉しいです!」

食事が終わると、ルパンは車で送ってくれた。

「ネネさん、今日はありがとうございました。」

「いいえ、こちらこそ、とっても嬉しかったです。」

「そうだ、コレ…。」

ルパンは赤いリボンのついたプレゼントをネネに渡した。
開けてみると、まるで、どこかから盗んだような高級アクセサリーが入っていた。

「こんなスゴイもの受け取れないですよ!」

ルパンはネネをみつめる。

「いえ、あなたが身に着けてくれると嬉しいんですよ。では。」

ルパンはそう言って、ネネの心を盗んで去って行った。

「誰か、彼を逮捕して…」

ネネはステキな誕生日を迎えることができた。
あれ?子供と夫はどこに行ったのだろう?


<おわり>



前の話を読む






最終更新日  2009年07月04日 20時08分53秒
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2009年07月03日
カテゴリ:短編小説
今日の日記(「魔女裁判」「メイド刑事」とバタバタな日☆)


「ブログ物語:前編」


ネネは、6歳の息子を持つ主婦だ。
幼稚園に通っているが、その時間を忙しく仕事をしたり、
友人と会ったりして過ごしていた。

が、何か満たされない日々。
それが何なのか、彼女にはわからなかった。

ネネは、映画やドラマを見たり、本を読んだりするのが好きだ。
でも、それは一人っ子だから続けられること。

「昨日のドラマみた~?」
「ううん、下の子がグズるし、寝かしつけてたら寝ちゃった~」
「あの人カッコ良くない~?」
「アレ見てるんだ?若いね~!面白いの?」
「最近、映画観てる~?」
「ううん、忙しくて~。」

あー、何だか淋しいなぁ。
周りは子供の習い事や、仕事に翻弄されているらしい。
ネネも仕事や、ちょっとした手伝いなどで、時間は無いことは無いが、
趣味のための時間を楽しむために、やりくりして時間を作っていた。
が、その趣味をいっしょに楽しむ相手が周りにいないことが、
淋しかったのかもしれない。

夫と過ごせる時間は、会社から帰ってきてからの数時間。
子供がいるとアッという間に過ぎてしまう。

いっしょに趣味の話を楽しめた友人、タカコは、遠くに引越してしまっていた。
メールのやり取りを続けたある日、ブログを始めたとメールが来た。

「良かったら見てみてね!」
ブログ…?
ネネは教えられたアドレスをヤフーに入れてみた。
すると、タカコが作った料理の数々や育児日記が!
「うわ~、すごいじゃん、タカコ!」
これには息子のリンも大喜びだ。

こんなの作れたら、リンも喜ぶんだけどね~。
自分には無理と思ったものの、マネしていろいろと作ってみた。
ネネは、出来たものが嬉しくなって、写真をパチリと撮って見た。

ネネはタカコに教えてもらって、ブログを自分も書いてみることにした。
こうしてネネのブログ生活が始まった。

管理画面を覗いていて、
自分のところを見てくれる人のブログも覗いてみるようになった。

興味のあるもの、面白いと思ったものは、お気に入りに入れてみた。
コメントを書くと訪ねてきてくれる人もいる。
ネネは何だか楽しくなった。

幼稚園のお友達との会話のように、無理やり会話を作らなくて良い世界。
自分に遭った出来事を画面に書いていくことで、ネネの心の空白が埋まっていく気がした。

映画のブログでは、観てみたかった映画を思い出させてもらい、
家を建てるブログでは、
自分もいっしょに建てる人間になったような気がした。

悩んでいる女性のブログでは、
自分に起こった出来事かのように、いっしょに悲しくなり、
子供のことを面白可笑しく書いてあるブログには、
我が子に起こったことかのように笑った。

そんなブログを読む日々が続いたある日、
何かの感想からか、
楽しく恋愛について考える内容を書いている男性のブログをみつけた。
そこには、自己プロフィールのバトンが載っていた。
「あら~、この人、うちのパパと同じ身長なんだ?」
ちょっと親近感が湧いた。

男性のハンドルネームは、ルパン。
ネネの好きなルパン三世を、彼も好きでつけた名前のようだ。
夫と昔、「カリオストロの城」をデートで観た時のことを思い出すネネ。
観た後は、子供の頃を思い出したかのように、二人とも素直になれたっけ。
ネネは早速、ルパンを「お気に入り」に登録した。

ルパンの歳はネネの4つ下だった。
ふぅ~ん、若いわね!
ネネは自分が4年前はどうしていたか思い出す。

リンが2歳になり、一番大変な時期だった。
今まではママと一所にどこでも行っていたが、友達を欲しがるようになり、
欲しい物ができて、何でも興味を持ち、
やめるように言っても言うことを聞かない。
家の中では少しずつ話すようになったが、
外では全くしゃべろうとしなかった。

ママ友と呼ばれる人たちと知り合い始め、
育児に迷い、翻弄された日々…。

ルパンのブログの中でバトンに、ルパンの彼女のことが書いてあった。

 気が強いんだか弱いんだか、わからない子。
 でも、側にいて守っていてあげたい感じ。


クラリス…。
どうやら、ルパンの恋人はフジコではなく、
「カリオストロの城」のクラリス姫らしい。

ふ~ん、私は守ってあげたいってタイプじゃないから、
この人のタイプではなさそうね。

そんなことを考えた。
コメントを書く。

 何だかラブラブですね~!昔を思い出しましたよ。ふふふ!


翌日、ルパンのブログを訪ねてみた。
コメントに返事が書いてある。

 久々に真面目にノロけてしまったようです。
 でも、遠距離なんですよ~。
 なかなか会えないんで、守りたくても守れないんですけどね…。


そうなんだ~。
昔、パパとは遠距離恋愛をしていた。
会うといつも楽しくて、別れの時間が来なければいいのに…
そう思っていた。

昔の自分たちのようだ。ますますルパンに親近感を覚えるネネ。
が、ルパンのブログは私生活が全く書かれていない。
あるのは映画の紹介や、気に入った曲の紹介、或いは何かの感想ばかり。
でも、その内容はネネが知ってるものが多かった。
なのでコメントも書きやすかった。


 これ面白いですよね~!
 でも、男性って、あまり恋愛にハマらないみたいですね。
 いつも仕事や他の事に夢中になってて。


書いているうちに夫のことを思う。

付き合っている時は、あまり話さない人だった。
時々ポツリと話す映画の感想が面白くて、あちこち見に行った。
結婚してから、こんなにいろいろ考えていたのか、
と思う位話すようになった。

いや、もともとそういう人なのかもしれない。
テレビを見ては思ったことをコメントしている。
時にはテレビに話しかけてるんじゃないかと思う位だ。

ネネは逆だった。
ネネは家では静かだった。
ボ~っと、何かが流れていくのを見るのが好きだ。
なので、流れていく夫の話も楽しい。

パパは、仕事ばかりじゃなかったな。
そんなことをネネは思う。
真面目に働くけど、仕事は金を稼ぐ手段であって、
趣味はあくまでも別と思っている感じがする。
稼いだお金を趣味や楽しみに使うタイプなのだ。

そう考えると、自分のこのコメントは、
夫タイプの男性に当てはまらないかもしれない。
でも…

まあ、いいか。
ネネはそのままコメントを送った。

ルパンのブログは、ルパンが多忙なために返事がなかなか書かれない。
もうネネもそのコメントのことは忘れかけていたある日、
コメントの返事が書かれているのを発見した。

 僕は、そうでもないです。
 好きな人と会った時はその人との時間を楽しんで、
 ハマっているような気がするし、
 会ってない時は目の前のことに取り組みます。
 この話のように、自分に才能がないから、
 そこまで打ち込まないってことかも しれません。


あはは。パパのようだな~。
そう思うと、昔の夫と話しているような錯覚をネネは覚えた。






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最終更新日  2009年07月03日 19時31分36秒
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