ある女の話:カリナあとがき
今日の日記(「泣かないと決めた日」感想と女子会☆) <あとがきのようなもの>つい最近のテレビで、あるイイ話のCMのことを紹介していました。シンデレラは継母たちにいじめられたままでした。おしまい。王子はカエルになる魔法をかけられてしまいました。おしまい。みにくいアヒルの子はみにくいままでした。おしまい。こうした童話を読んでいた女の子は、何かに絶望したのか、どうやら学校かどこかの屋上から飛び降りようとします。それをキャラクターたちが止めます。「私はこれから舞踏会に行って王子様と結婚するのよ!」「ボクはこれから人間の王子に戻れるんだ!」「ボクはこれから綺麗な白鳥になれるんだよ!」「イイことは、これからなんだから、死なないで!」そう言って止めます。人生の素敵なことは後から起こる…的なキャッチコピーで締めくくられていたCM。つい涙が出そうになりました。そうなの。そうそう。あなたがいないと、この物語の素敵なところは見れないの。あなたがいなくなってしまったら、この物語の素敵なところが見てもらえないの。そんな話に、この話もなっているのではないか…と。2008年の5月8日から、連載を開始させていただいて、今までで最長の8ヶ月の連載をさせていただきました。途中、何度かくじけそうになりました。だけど、このエンディングをどうしても書きたくて書いた小説。皆さんからのコメントも、とても励みになりました。この話は、紫式部の書いた「源氏物語」のように、一人の人の人生を、私の場合は、女性を主人公に現代版で書きたいなぁ…と。(そのワリには、主人公が好色じゃなかったため、たくさんの男性と関わることもありませんでしたが。)そして、シンデレラのような御伽噺を。大人の童話を描きたいなぁ…と思って書きました。ずいぶん長くなってしまって、なんと100話に!(編集の都合で106話)今まで読んでいただいた読者の方には、ほんとうに長いお付き合いをありがとうございました。また、こうした、自分が納得できるような話を書いていきたいです。本当に、本当に、ありがとうございました☆2009年1月 ハッシー 最終回を読む最初から読む目次*再掲載終了します。長い間ご愛読ありがとうございました。