副作用
なんとなく薬の副作用は聞かされてきたけど 10人に2,3人って言葉に安心していたところもあったのに アタシはその2,3人に入ってしまったらしい。 いつもよりも全然簡単に眠れたけれど 頭が痛くて、すごい吐き気。 偏頭痛とは違う痛み方が気持ち悪い。 1日で唯一食べれる朝食が食べれそうにない。 食後の薬、飲まなきゃいけないのになぁ。 外は曇りで、さっきまで雨が降ってた。 こういう日はやっぱり好きになれなくて やっぱりアタシは一人ぼっちだって、思わされる。 やっぱり、誰にとっても必要のナイ人間だって。 サクの夢を見た。 あの頃のように アタシを愛してくれているサクの夢。 きっとそれは記憶の断片を理想化したものだったけど とても愛しかった。 アタシは過去の記憶にすがってるだけなんだなって そう思った。 きっと今のソゥに対する気持ちだって ソゥとの過去の記憶にすがっているだけなんだ。 だから、きっと居なくなっても大丈夫。 ソゥがアタシの前から居なくなっても アタシがソゥの前から居なくなっても 過去の記憶にすがって、夢見てるだけだったって アタシはそう思える。 けれど 過去の記憶の中で生きていくには アタシは大人になりすぎた。 今日も一日 この部屋の中で 場合によっては字を書くこともままならない生活を 誰にも悟られずにするのだ。 サク。 今、幸せ? サク。 再会したとき アタシ、こうならないように少しでも会話すればよかったね。 今でも夢にまで見るほどアナタを覚えているアタシを 許してください。 どうせなら すべてが薬の副作用だったならいいのに。