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バンダイが、かつて計画した
「リアル・ドリーム・ドラえもん・プロジェクト」ですが やはり壁が高かったようで 実現されずに終わってしまいました。 ですが、世界では、ドラえもんの手(通称・ペタリハンド)は 完成しつつあるようです。 昨年の5月の記事なので 約1年遅れのニュースですが面白い内容です。 ■ ユニバーサル・グリッパー 1:21で、生卵(raw egg)を持ち上げるのが 科学的に興味深い所ですね。 『生卵を割らずにつかむ』というのは ロボットの動作では、難題とされています。 インチキ(ゆで卵)ではないという証拠として この後、わざと落としてます。 殻が割れて、ちゃんと生卵だと分かります。 このグリッパーすごいなあ~ 何より見事なのは、ペンを持って 描くこともできる、一番最後の映像ですね。 こうしてみると、ロボットの手は、指をつけるよりも 丸い手(ペタリハンド)の方が万能のようですね。 ドラえもんというのは、道具だけでなく 体の構造まで、未来(22世紀)の技術が 使われているんですね。 これは、アメリカの開発ですが、ぜひ ロボット先進国の日本も、頑張ってほしいものです。 国民的(及び世界的)ロボットなのですから バンダイだけでなく、複数のロボット研究所と 力をあわせて、リアル・ドラえもんへの 再スタートをしてほしいものです。 大山さんの声帯も完全に取り込むのも忘れないでほしいです。 いっそ、大山さんをドラえもんに・・・ それでは、サイボーグになってしまいますね(笑) さて、ドラえもんの話ではないですが 進化する・・・というよりも アクシデントで進化しすぎてしまったロボットが登場する 藤子・F・不二雄先生のスコシフシギな SF短編『マイロボット』を紹介したいと思います。 < 『マイロボット』 ストーリー > ■ 元気よく帰ってる主人公の富夫少年 ■ 何かが届いている 弟から、荷物が来たことを知らされる富夫くん。 ■ エポック1という組み立てロボット 富夫くんは、この製品の到着を 楽しみにしていたようだった。 ■ しかし用事があったのを思い出す 弟には、部屋に入らないよう告げるが 興味を持っている弟が手を出してしまう。 ■ 弟には難しすぎるようだった 分からないまま、勝手に 組み立てを始めてしまった・・・ ■ 今度は父親が来てしまう 富夫くんを呼びにきた父親だったが・・・ ■ 目の前の組み立てキットが目に入る ロボット工作に興味のある父親も 弟と同じく、勝手に進めてしまった・・・ ■ ちょっと不安げに組み立てる父親 ちょうど富夫くんが帰ってきたところに 父親の姿を見て、怒り出してしまう。 ■ 組み立ては終わったけれど・・・ ロボットには「ゴンベ」という名前をつけて 呼び続けるものの、反応がない。 ■ 富夫くんは相談しに行く 夜遅かったが、ロボットに詳しい 親戚の坂口さんをたずねた。 ■ 考え込む坂田さん ■ 原因は2つあるという アクシデントが重なり、知能素子(イミクトロン)に 未知の効果が表れたのかもしれないという。 ■ さわがしいゴンベ ゴンベは何もできず ただ、うるさい音しか出さない。 ■ しかし次第に成長していくゴンベ 騒がしかったゴンベも、やがて歩き出し 言葉も話すようになった。 ■ 女の子友達のリカちゃんが来る 富夫くんは、ゴンベに お茶を持ってくるように頼む。 ■ きちんとお茶を持ってくるが・・・ リカちゃんのお茶には、塩が入っていた!! これは、ミスなのか?? ■ けれどもう一方には砂糖が 富夫くんのお茶(おそらく紅茶)には砂糖が。 なぜ、同じ飲み物なのに、間違えが起きたのか・・・? ■ 後日 またリカちゃんがやって来る 約束があり、富夫くんちにやってきたが ゴンベに留守だといわれてしまう。 ■ しかし富夫くんは留守ではなかった リカちゃんが家に来ないので、今度は 富夫くんが電話をすると、話が食い違っていた・・・ ■ 知り合いの坂田さんに再び相談をする ロボットには、嘘をつく能力はないという。 しかし現実に嘘をついている。いったい何が・・・ ■ そして今度は事件が!! 富夫くんちにやってきたリカちゃんは ゴンベに攻撃されてしまう。暴走していた。 ■ 今度は富夫くんに対し口出しを始めた そして、富夫くんはゴンベを捨てる。 家から追い出されるゴンベ・・・ ■ やがて雨が・・・ 製作者に見捨てられ 雨の中を、行くあてもなくさ迷うゴンベ。 ■ 坂田さんが謎を解く ■ ゴンベは女性として富夫くんを好きになっていた やがて、テレビでニュースが流れ出す。 エポック1には重大な欠陥があり 製作会社が回収を始めたという・・・ 果たして、ゴンベの行く先は・・・ そして製作者から見捨てられた ゴンベと同じようなロボットたちの行く先は・・・ ■ SF短編集『メフィスト惨歌』 - 「マイロボット」収録 藤子・F・不二雄 SF短篇集 2巻 中公文庫 元が欠陥だった上に、弟や父が 知識もないままに組み立てに加わったため そこが「未知なる効果」につながったのでしょう。 ロボットが感情を持つという話は アニメの元祖「鉄腕アトム」から始まっていますので 特別なアイデアではありませんが 本作の特徴は、最初から感情のあるロボットという 設定ではなく、アクシデントによってロボットが 特殊な感情を持ち、最後まで読者には分からない ロボットに隠された秘密にあると思います。 '79年(昭和54年)の作品ですが、この時代に 『なぜか嘘をつく』というロボットを登場させたのは 画期的な発想だったのではないでしょうか。 P.S.「知能素子」のフリガナ『イミクトロン』はF先生の造語です お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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