藤子・F・不二雄先生亡き後のドラえもん映画について
藤子・F・不二雄先生の最後の原作である「ねじ巻き都市(シティ)冒険記」が神保町シアターで観る最後の作品と前から決めていたのですがめでたく劇場一番乗りを果たし「1番」と記されたチケットを、手に入れられた嬉しさで「のび太の南海大冒険」も見ることに、決めてしまいました。■ 20日の上映作品一覧のび太と銀河超特急(エクスプレス)のび太のねじ巻き都市(シティ)冒険記のび太の南海大冒険のび太の宇宙漂流記いつも上映(朝11時)前には完売になるチケットも余りが出ていました。シアターに来る熱いファンにはやはり、F先生の原作でない「南海大冒険」や「宇宙漂流記」は物足りないのかもしれませんね…追加上映の「海底鬼岩城」も、名作なのですがきっと初日(2/6)に見てしまった方が多いのでしょうね。■のび太と銀河超特急(エクスプレス)の1番チケット■のび太のねじ巻き都市(シティ)冒険記の1番チケット■のび太の南海大冒険の1番チケット昨日の日記で「銀河超特急(エクスプレス)」と「ねじ巻き都市(シティ)」を書いてますので、今日は「南海大冒険」と、F先生亡き後の映画について私の思うことを、述べてみたいなと思います。 『のび太の南海大冒険』ドラえもんの道具「宝さがし地図」を使ってのび太が、宝を目指して、いざ出発!!いきなり目的地にたどり着いては、つまらないとのび太は、船旅を選ぶ。そして、いつもの仲間も集合する。けれど、同じく宝を狙う、本物の海賊が登場してしまう…F先生が亡くなられた直後に観ていたら不満しか出なかったと思いますがあれから14年が経とうとしています…少しは、冷静に見られることができるかなと思います。「ドラえもんのうた」(♪あんなこといいな♪)が「南海大冒険」では、歌手が変わってしまい愕然としてしまいました。信じられないような出来事でした。エンディング曲も、あまりこういうことはいいたくないのですがあまりにも下手くそで悲しくなりました。ここで、歌手を責めるつもりはありません。これは、映画スタッフにも責任はあります。1ついえるのは、武田鉄矢さんは偉大だった。ドラえもんの映画主題歌を作れるのは武田鉄矢さんだけだった。ただそれだけです。前回の「ねじ巻き」の日記ではF先生を中心に話したかったので触れませんでしたが、「ねじ巻き」の主題歌もなんでもないラブソングで、ドラ映画とはまったく関係なく悲しくなりました。原因は、F先生が亡くなられてこれまでずっと、音楽担当をされてきた菊地俊輔さんが(武田鉄矢さんも)映画制作から離れてしまったからです。「南海大冒険」では、必要以上にタレントの多用が目立ったのも残念です。なぜ、声優というプロを使わずに「声優には素人のタレント」を使うのでしょうか。これは、最近のドラ映画に限ったことではありませんが…ビジネスとして、策略があるのは分かりますがドラえもんは、そんなことしなくも国民的マンガ・アニメ・映画の存在なのですから、そんな安っぽい演出に頼らなくても… と思ってしまいます。「南海大冒険」の、お涙頂戴に仕立てた味気ないエンディングも、感動とは程遠いものでした。悪いことばかり書くのは、私のブログの方針として好ましくないのですが、「悪意のない本音」を書くことも、ブログの持ち味かなと思います。最後に。神保町シアターでの映画祭で過去の作品が見られたのも、やはり藤子プロがずっとドラ映画を作り続けてきてくれたおかげだと思っています。違和感も不満も、どうしても出てきますがそれでも「藤子プロ、ありがとう」という気持ちも持ち合わせています。お世辞ではなく、本当です。新版(声優陣交代後)のドラ映画が登場してもそれによって、過去の作品に注目し、見て、そして気に入ってもらえることも、あるかもしれません。そう考えますと、少なからずプラスもあるのでは、とも思えます。そして、何より、藤子・F・不二雄先生も自分の原作の作品が、多くの人に見てもらえることに喜ばれていることでしょう。そう思います。約3週間に渡った、私のドラえもん映画祭はめでたく終了しました。満足と幸せで一杯です。次は、35周年か、40周年か分かりませんがまた、イベントがあってほしいです。今回のドラえもん映画祭で、どれだけ人気がありどれだけの人たちが、観たがっているか主催者にもハッキリと伝わったことでしょう。今度は、東京だけでなく、全国で開かれることを望みます。いや、今からでも、全国へ拡大されて欲しいものです。長く続きすぎてしまったドラえもんの映画祭の話も今回を持って終了です。余談は少し出す予定です。しつこくてスミマセン…藤子プロ、ありがとう。神保町シアター、ありがとう。ドラえもん、のび太、みんな、ありがとう。藤子・F・不二雄先生、ありがとうございます。今度、ドラ映画の話をするときは「ネオが選ぶドラ映画」を発表したいと思います