これが藤子不二雄作品の第1号「天使の玉ちゃん」
みなさんは一番最初の藤子不二雄作品をご存知でしょうか?世の中に一番最初に発表された作品は知る人ぞ知る『天使の玉ちゃん』という作品なのです。そして一番最初の公式の合作でもあるのです。なんと、学生時代の藤子両先生が4コママンガを描いて、新聞社に送り見事、掲載に至ったという驚きのエピソードもあるのです。先生たちと新聞社とは何のつながりも紹介もありません。何の前触れもなく送ったのでした!!きっとお二人の熱意が新聞社に届いたのでしょう。作者名は〈 あびこ もとお ふじもと ひろし 〉と表記されました。藤子両先生の本名です。■ 第1回■ 第3回さて、藤子両先生はなぜ4コママンガを送ることになったのでしょうか。それは、手塚治虫先生の影響がすべてでした。4コマ漫画の送り先の毎日子供新聞では以前、手塚先生の4コマ漫画『マァチャンの日記帳』が掲載されていました。その連載が終わったとき藤子両先生たちは、ふと思ったのです。「それなら、今度は自分たちのマンガを載せてもらおう」と。手塚先生の漫画が掲載された記念すべき新聞にぜひとも、自分たちも漫画を描きたい。そう思ったのです。恐れ多いことかもしれませんがこの熱意と行動は、素晴らしいですね~こうして、『天使の玉ちゃん』が生まれたのです。初の原稿料もいただくことになり立派なデビューを飾ったのでした。ここでトリビアを。手塚治虫先生の一番最初の作品も毎日子供新聞の4コマ漫画でした。なんと、藤子両先生もまったく同じなのです!!スゴイ共通点ですね~『天使の玉ちゃん』は1951年の12月に第1話が掲載されました。藤子不二雄ファンが、キリンほど首を長くして、長く長く待ちわびていたことでしょう。まさに「大全集」にふさわしい収録となりました。本当に嬉しいです。雑誌などで、断片的には読んだこともありましたがこうしてちゃんと第1話から読める日が来るとは。いや~ 感動的です。あれから、60年以上の年月を経てようやく、ようやく・・・こうして大全集として見事によみがえったのでした。「天使の玉ちゃん、おかえり~」■ 藤子不二雄A先生の言葉これは、大全集第3期の最終巻に寄せたあとがきです。【送料無料選択可!】UTOPIA 最後の世界大戦/天使の玉ちゃん (藤子・F・不二雄大全集) / 藤子・F・不二雄/〔作〕 藤子不二雄A/著A先生にしか分からないという「不思議な感動」は、きっと何物にも変えられない素敵な宝物なのでしょうね