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カテゴリ:現代詩ー愛
蒙古斑のある
ぼくを あなたは あいしてくれた 「傲慢だよ。 あなたってひとは。」 とやさしく 伝えてくれた あなたは もう いない ぼくは どう応えたらいいの? あなたは 男たちのあいだを すり抜けて 北上する 夜行列車の 一室で 肉体を 腐らせてしまった 冷凍庫の 単なる 故障 だった あなたの いのち 亡くしたのは 単なる ケアレス ミス で どうってことないさ と寺山修司のように あなたらしい 最期 だった いま どこ? いま あなたは どこから この ぼくを あいしてくれているの? どうやったらいいの? あなたの あいに 応えたい 新宿 歌舞伎町 ゴールデン街 唯一 あなたに 出会える 現実の 場所 生身の 肉体を 晒して ぼくは あなたに あいにいった 何回も 何回も 何回も 何回も とりとめもない はてしない 自慰 のような 生くさい ぼくの 表現形を 否定もせず 断定もせず そうして 穏やかに しかし 豊かとはいえない それでいて どこまでも 黒く 漆黒の ベールの あなたの こころの ビロードで ぼくを 感じ いれてくれた あなたが 忘れられない ありがとう そして もう一度 ありがとう ぼくの 肉体は まだ 腐ってこないから あなたに とどくまで ずっと ずっと あなたの あい に 応えていきたい ずっと ずっと 何回でも お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006/07/09 09:00:53 AM
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