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BJだいち

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Comments

イチコ@ Re:優越感に浸ったことがあるだろう。きみも。(10/17) まさにご意見的を得ている部分があるなぁ…
たっき~@ Re:ベビーフェイスでね(02/06) 同感でごじゃぁますだ。 なんかスラン…
あきら@ なんと。//感謝。。 二回もやるのかぁぁ。 たしか。。 前日…
BJだいち@ Re:たのしかったよー。(02/06) あきらさん >1/27。たのしかったよー。 …
BJだいち@ Re[1]:バカ バカ(02/08) エミさんさん >ごめんなさい > >ご…
2004/12/31
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カテゴリ:現代詩
ぼくの彼女は
産み続けるのが仕事なんだ
毎日
彼女は産み続ける
ぼくは
その彼女の生産活動に
付加価値をつけるため
彼女とやる
毎日やる
ぼくの日課になっている

コケコッコー
コケ
コケ
コケコッコー
ゴケ
ゴケ
ゴケケゲゲー
ゴゲゲゲゲー
ゴゲゴゴゲゲッゲー
ゴゲ
ゴゲゲッゲー

明日の有精卵が
仕込まれる
コケ
コケ
ゴゲッゴ
ゲッゲッー
ゴゲゴッゴー

そうしてボコボコ
産まれるんだ

ぼくは精を出し続けるのが仕事で
彼女は産み続けるのが
仕事なんだ

どちらも続かなくなったら
首を切られ
そうして鶏冠は血の気を失い
生々しい肌色になって
目は白濁し
鶏肉解体業者に引き取られるんだ

彼女の運命は
彼女が握っている
ぼくの運命も
ぼくが握っている

いずれは
解体業者の
トラックの荷台で
血の気の失せた鶏冠の
空ろな目をした
肉になるんだ

彼女は
ぼくに交尾を迫られ
素っ頓狂な声を上げながらも
ぼくに身体を預け
尾を立てる

ぼくは
何回も
何回もいく

ぼくの仕事なんだ
これが

あす夜が明けて
彼女はまた産むんだ
ボコボコと
ぼくと彼女の
いのちの限りを
ボコボコと産み続けるんだ

彼女は
かつて一度も
卵を抱いたことがない

ぼくにとって
それが唯一の気がかりなんだ
ぼくと彼女
その仕事が続く限り
永遠に抱くことができないんだ
永遠に

あすもまた
彼女は産み続け
ぼくはぼくで
彼女とやり続けるんだ
あすもまた

有精卵は
身体にいいらしい

と人間の声がする

永遠に
彼女は
抱くことができないんだ

ぼくの精液を受けた
彼女の卵は
抱かれることが
ないんだ

ないんだ






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Last updated  2004/12/31 01:08:10 PM
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