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BJだいち

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Comments

イチコ@ Re:優越感に浸ったことがあるだろう。きみも。(10/17) まさにご意見的を得ている部分があるなぁ…
たっき~@ Re:ベビーフェイスでね(02/06) 同感でごじゃぁますだ。 なんかスラン…
あきら@ なんと。//感謝。。 二回もやるのかぁぁ。 たしか。。 前日…
BJだいち@ Re:たのしかったよー。(02/06) あきらさん >1/27。たのしかったよー。 …
BJだいち@ Re[1]:バカ バカ(02/08) エミさんさん >ごめんなさい > >ご…
2005/02/14
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二階の窓から
お向かいの家を眺める
もう外は真っ暗だ
ワンボックスカーで家族が帰宅した

その中のひとりの少年が
目に付いた

少年は
ワンボックスカーのドアの
ステップのところに跪き
家族が全員降りるまで
手を差し出し
家族がひとりひとり降りるまで
ステップの段差を補うために
家族全員が躓かないように
最後まで
跪き
手を差し出して
てきぱきと動いていたんだ

お向かいの家族
ぼくは二階から
その光景を目にして

先ほどから鳴らしている
CDプレイヤーの音量を少し上げた
ロックがぼくの部屋から
外側に鳴らされる

外に出て
それをぼくは確認する
近隣のスーパーは
最近音を鳴らさない

ぼくは
家に戻る
外側へ向けて
窓ガラスにピッタリと取り付けられたスピーカー
連続的に
音を放ち続けている
そのメカニカルな音や
CDプレイヤーのステンレスチックな形態が
ぼくを迎える

真っ暗になっても
ぼくの家族は
決して
帰宅することはないだろう

ぼくは
少年のように
ステップの前に跪き
そうして
家族を
ひとり
ひとり
支えることはもうないだろう

ぼくの二階の部屋から
ロックが外側へ向かって
鳴らされている
スーパーの役目ではなくなったんだ
ぼくが部屋から鳴らしている

少年の不可解が
そのまま放置され
ぼくの部屋から
ロックが鳴らされている

真っ暗になった
外側に向かって
鳴らされている

ぼくは
ただひとり
少年の不可解を思っている





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Last updated  2005/02/14 07:58:15 AM
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