|
カテゴリ:現代詩ー戦い
ぼくは気違い
だ そうだ なにを言っているのか わからない そうだ なにをしているのか わからない そうだ ぼくは気違い だ そうだ ぼくは立たされて そうして 詰問された なぜ なぜ なぜ なんだ と 詰問された ぼくは立たされて 詰問された 気違いなんだ そうだ 詰問された 立たされて 詰問された なにを言いたいのか 逆にぼくは 詰問したい ぼくは立たされているが ぼくは起立して あなたの前に 毅然と立ち上がり そうして 逆に 詰問したい なぜなんだ なぜあなたは ぼくを 脅そうとするのかを ぼくはあなたに問いたい 肘掛に腰掛けて ぼくを呼びつけ そうして 詰問するあなたよ なぜあなたは ぼくを理解しようとしない なぜ なぜ なぜ と詰問するのか あなたは ぼくを 操作しようとしているんだ だから なぜ なぜ なぜ なんだ なぜもくそもあるものか ぼくは 理由をいわない あなたみたいに 操作しようなんて これっぽっちも思っていないんだから 理由なんてない わからないでしょう たぶん あなたにはわからない だからぼくを狂人扱いするんだ ぼくは気違い だ そうだ ぼくのことを 何様だと思っているのかもしれないが そういうあなたのほうこそ たぶん ぼくと同じくらい何様度は 高いんじゃないか ぼくは あなたのように考えない ぼくは あなたと同じじゃない ぼくにはぼくの価値観がある ぼくにはぼくの生き方だってあるんだ あなたのように ひとを じぶんの都合のいいように 操作する生き方 なんかじゃないんだ ぼくは 操作しない あなたにはわからないかもしれないが ぼくは 操作しない 決定的な違いだ これが ぼくは気違い だ そうだ ぼくの考えること ぼくの行うこと 気違いなんだ そうだ ぼくは 逮捕されるのかもしれない 社会から 投擲されるのかもしれない 決定的な違いを 持っているから ひとを 信じているから ぼくは気違い だ そうだ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005/06/11 08:00:06 AM
[現代詩ー戦い] カテゴリの最新記事
|