天才
元清水エスパルスの名手、澤登正朗に尋ねてみたいことがあった。「貴方の引退試合に現れた、あの人。 久しぶりに姿を見て、どう思いましたか?」昨年1月に行われたその試合は、とても豪華なメンバーが集まったのだ。カズ、ゴン、能活、清水東三羽烏、シジマール、三渡洲、名波、ラモス、北澤、武田、柱谷、城、小倉、永井、岩本テル……。その中に、1人“天才”と呼ばれた男が。そう、かつてラモス瑠偉に後継者と指名され、ファルカンJAPANの明るい未来を築くはずだった男。あの日本サッカー界の重鎮・釜本邦茂を「サングラスをしたいかついおっさん」と呼べてしまう自由人。礒貝洋光。ガンバ大阪、浦和レッズで活躍したが、1998年、小野伸二に追われるかのように引退し、プロゴルファーに転身した。礒貝「実力が数字に直接表れるゴルフで、 もうひと勝負したくなった」その礒貝が澤登の引退試合に現れたとき、誰もが驚いたというのは、サッカーファンの間では有名な話。「あれ、佐々木健介さんですか?」「あれ、マサ斎藤さんですか?」何万人ものサッカーファンがツッコんだ。まさか、ノーザンライト・ボムとか監獄固めとかが似合う人物になっていようとは。引退後の亀山努くらいの仰天ぶり。野性的で精悍だったあの風貌、一体どこへ行ってしまったのか?あれから1年、澤登本人に質問をぶつける機会を得た。はたして、その回答とは?実は澤登、礒貝とは試合の1年前に会っていて、あるお願いをしたそうだ。澤登「頼むから、1年後には痩せていてくれ。 このままだと、渡せるユニホームがない」なんと、サイズがないと通告したのだ。それでも、これっぽっちも痩せずに登場した礒貝……ヽ(;´Д`)ノさァ、そのプレーはどうだったのか。澤登「今まで出会った選手の中で、 あんな天才はいない。 中田よりも小野よりも凄い」しかし。ピチピチのユニホームを着て、開始20分には自ら交代を要求ゥゥゥゥゥ!その事実をぶつけてみた。すると。澤登「練習をしなくても、できてしまう。 そういう意味での天才」……だそうだ。その礒貝、プロゴルファーとしては苦戦中。最新の記事が昨年末の「スピード違反で罰金」というのは、ちょっと寂しい。その後、不動裕理のキャディを務め、得るものがあったと公式HPには書いていたが。そうそう、激太りの天才といえば、マラドーナもひと騒動あったようで。何でも“神の手”ゴールについて謝罪したとか、していないとか。あのゴールは既に「ハンドだった」と本人が告白しているわけで。随分と「今更」な話題である。Please crick here !!