DVD
右の頬に多数のニキビ。密かに「北斗七星の形になるのでは」とドキドキしている今日この頃。……死兆星はいらないよ。先日、あるDVDを購入してしまった。「オリックス・バファローズ2008~男の花道を飾ったペナントレース猛追の軌跡~」まァ、今年は久しぶりにAクラスになったし、振り返るのも悪くないかと思って、3990円を支払ったわけなのだが……。職業柄、気になる点がたっくさん。まず、サブタイトル。長い。清原の復活~引退を見せたいのか、それともチームの躍進を描きたいのか。無理矢理2つの要素を1つの文に合体させていて、非常にまどろっこしい。もっとシンプルでいい。そして、中身。ひたすら試合のダイジェストって、どゆこと?SBOなどのテロップは一切ついておらず、簡単なナレーションがあるのみ。しかも、作りがニュース速報。つまり、単調。誰それが打った、抑えた。それしかわからない。試合を面白く見せる工夫。いわゆる“間”や“メリハリ”がない編集だ。また、問題は試合の作りだけではない。他球団との差、采配の変化、故障者、昇格など、シーズンの流れについて全く触れておらず、“ペナントレース猛追の軌跡”が描けていない。そして、何より致命的なのは、初のCS出場を決めた瞬間がない。収録されていたのは、試合後に清原が渡辺監督と涙ながらに抱き合っているシーンだけだった。9月29日、西武ドーム。この試合は、見応えのあるシーソーゲームとなった。1回表 ⇒ カブレラの2ラン(2-0)1回裏 ⇒ 中島の適時二塁打(2-1)6回表 ⇒ 日高のソロ(3-1)6回裏 ⇒ 後藤、中村のソロ2発(3-3)先発の石井一を5回でスパッと降ろした西武。対して、オリックスは中継ぎの不安から、岸田を6回まで引っ張り、同点に追い付かれた。6回裏一死二塁、大石監督は石井義に二塁打を打たれたところで、山本省をスクランブル登板させる。西武は代打・赤田を起用。しかし、三振を奪って2アウト。細川の四球を挟んで更に代打・平尾。左投手を得意としている上、勝負強さも持つ。オリックスベンチも、動いた。投入したのは、川越。西武は代打の代打・ブラゼルを打席に送る。緊迫した勝負。結果は左飛!川越は次の7回も二死二塁で中島という危機を迎えるが、何とか抑えてお役御免。香月へと繋いだ。9回表、オリックスは勝ち越しの好機を掴む。大引 ⇒ 四球坂口 ⇒ 一犠下山 ⇒ 左安一死一・三塁。打席には後藤。しかし……。結果は、スクイズ失敗で投ゴロ。次のカブレラも右飛に倒れ、無得点。この場面、スクイズもありだったとは思うが、後藤~カブレラの繋がりでは、強襲が必然ではなかったか。嫌な予感が漂う。その裏、西武は先頭の細川が安打で出塁。「ほら、やっぱり」という流れ。しかし、ここを香月が踏ん張った。続くブラゼルを一ゴロ。これが併殺打に。そして、延長10回表。先頭のローズが二塁打を放つ。代走・森山。この日、5番に座った北川はまさかのバント。一死三塁。前の回と似たような流れ。打席には、ルーキーの小瀬。マウンドの大沼に対し、セーフティバントの構えで揺さぶる。カウント1-2。そして……。スクイズ! 森山は、快足を飛ばして生還!遂に勝ち越しを決めた。その裏は、炎上しまくっていた加藤のとばっちりを受けた香月が3イニング目を投げ、何とか0点に抑え切った。4対3。4時間25分の死闘だった。……と、まァ、こんな面白い試合が収録されていないわけだ。清原のシーンにしても、中島に背番号3のユニホームを貰う場面が入っていないし。ほんと、どゆこと?後藤のファインプレーも少なかったし、ヒーローインタビューも使いどころはまだまだあったと思うのだが。Yahoo動画の特集のが面白かったなァ。まァ、文句は言いながらも2時間、最後まで見てしまったけれども。ファンだから。Please crick here !!