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2003.09.01
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カテゴリ:野球
やはり、日記というからには、
その日にあったことを書くべきなのだろうが、
今回は昨日のことについて、だ。

8月31日(野茂の誕生日)、時間は朝の8時30分である。
水道橋の駅から、東京ドームへと続くアーチを仰ぐと、
やたらと人が歩いていた。

「1レースから馬券でも買いに来たか」

そうは思ったのだが、どうも様子が違う。
確かに、競馬ファンも混じってはいたが、
道行く人々がお祭り気分なのだ。
別にGIが開催されるわけでもないし……。

どうやら、ヤツらも我々と同じ目的らしい。
第74回都市対抗野球大会、準々決勝。
富士重工(太田市)vs.シダックス(調布市)。

社会人野球を見るのは初めてだったが、
こんなにも盛り上がっていようとは。
朝も早いというのに、活気が漲っていた。

とりあえず、関係者のふりして富士重工側へ向かう。
性格上、野村シダックスを応援するのは許せない。
……まあ、知人が富士重工の社員だったこともあるのだが。

ともあれ、チケットはタダ。
得をした気分で入り口をくぐると、
黄色い団扇を差し出された。

「オレ様に団扇など無意味!」

と、ロック様の如く偉ぶりつつ、
手ぶらのままで入場してみた。荷物は嫌いだ。

ドーム内は、人ごみにあふれていた。
いつもの通り、田口席(左翼席2を参照のこと)での
観戦を楽しむつもりだったが、
どういうわけか、通行規制が敷かれている。
仕方なく、列に加わって内野席への誘導に従った。

それにしても、凄い人である。
日頃、オリックスの試合などを見ていると、
こんなに寿司詰め状態の中で野球を見ることなど珍しい。
左右にも上下にも空席がない。
にゃにゃにゃにゃい(また「はねるのトびら」より)。

しかも、みんながみんな、あの黄色い団扇を持っている。
シダックス側もそうだ。全員がこれを持って手拍子する
ものだから、異様だ。千葉マリンの右翼席よりも
強烈な光景であった。

それにしても、都市対抗のスタンドというのは独特である。
特設ステージらしきものが設えてあるし、
フェンスにはスピーカーが括りつけられている。

「何に使うんだ、アレは」
などと思っていたら、ふいにスピーカーが喋りだした。
先発の野澤という投手を応援したいらしい。
聞けば「頑張れ」に続いて「野澤」コールをしてくれと言う。
それでは、と構えると……。

スピーカー「頑張れ~、野澤~!」

イヤイヤ、合わせにくいから。
周りの誰一人言えてないし。

その野澤、いきなりシダックス打線の餌食に。
なんと、早々と5失点。向こうの応援団は、
江戸が大火事にでも見舞われたかのような騒ぎになっている。

……いきなり試合への興味を失ってしまった。
早朝ということもあって、欠伸を堪えながらの観戦だ。
この試合、一体いつまでかかるの?

しかし、攻守が入れ替わったところで目も覚めた。

チアガールである。
「私踊る!」「私配る!」の武富士じゃないが、
特設ステージで踊るグループとスタンドを走り回って
笑顔を振りまくグループとがいた。
聞けば、彼女らは大学生だという。

「心、洗われました」

とは『機動戦士ガンダム0083』に出てきた、
アナベル・ガトー少佐(声・大塚明夫)の台詞だが、
まさにこの言葉通りの心境である。
スタンドはまるで、80年代におけるアイドルの
水泳大会のような華やかさに彩られていた。

あ、因みに応援はベンチ入りが叶わなかった、
いがぐり君たちも張り切っていたのだが、
全く目に留まらなかった。古い表現で恐縮なのだが、
「アウト・オブ・眼中」というヤツである。

これを読んでいる読者の中には、
「チアガールがそんなに珍しいか」と思われる方も
いるかもしれないが、あァ、珍しいね。
我が母校は、思いっきり男子校だったのだ。

そんな中、試合がどうなったかというと、
こんな感じである。

シダ 510 000 010 7
富士 210 000 000 3

流石は野村ID野球。
細心の注意を払った、継投と守備固め。
キンデランとパチェコのキューバコンビも威力を示した。
補強選手として招集された内海は、
かつてオリックスのドラフト1位を蹴ってくれた男だが、
この日は登板しなかった。残念無念。

一方、富士重工の方では、3番手で登板の平井が目を引いた。
140キロ台半ばのストレートがコースいっぱいに決まり、
面白いように見逃し三振を積み重ねた。自責点も0。

実はこの平井、イップスの経験者だ。
所属していた朝日生命の野球部が廃部になって、
富士重工に移籍したばかりのことだった。
「活躍しなければ」という強いプレッシャーが引き金で、
捕手までボールが届かなくなってしまったのだという。

彼はこれを克服するのに1年を要している。
かつて、日本ハムの岩本がそうだったように、
とにかく走って投げた。寺に通って座禅を組みもした。
そして今年の春、遂に難病と訣別したのだ。

一旦、アンダースローのように体が沈みかけて、
そこからオーバーハンドで投げるという変則フォーム。
スタミナには少々疑問符が付くが、好投手であった。

だが、平井の好投もむなしく、富士重工の追い上げはならず。
34年ぶりのベスト8進出に沸いたスタンドも、
序盤はお祭り騒ぎだったのだが、最後の方はやや翳ってしまった。
試合の展開が違っていれば、あの曲も聴けただろうに。

♪ やっぱりスバルがナンバーワン
  O・T・A 勝つぞ 太田~

それともこの応援歌、ホンダや日産、トヨタ戦でしか
歌わないとか。どうでもいいが、O・T・Aでは
“オタ”としか読めないのでは?

何はともあれ、初の都市対抗はなかなか新鮮だった。
“オラが町”同士の対決って感じで。

そういえば、球場の入り口に、
各チームの紹介パネルがあったのだが、
「地域の有名人」コーナーには笑わせてもらった。
大阪代表なんかは「多数」などと書いていたのだが、
地方のチームなどは、苦労の跡が見て取れたりして。

「塚原ト伝」だけって、鹿島市……。

話は変わって、昨日は2日連続で西武ドームにも行ったのだが、
完封負けを喫してしまった。これで観戦成績2分6敗。
気分的にムカツクので、この試合についてはノーコメントで。





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Last updated  2006.07.21 04:07:19
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