ねっぴぃ野球倶楽部~オリックスファンが書くスポーツコラム~

2004/11/12(金)18:16

日米野球

野球(186)

土曜日(この時点で既に日記ではない)、 日米野球の第2戦を生観戦してきた。 ……しかも、一塁側のS席で。 NPB 020 010 000 3 MLB 110 100 02× 5 【全日本】        打 安 点 <中> 赤星 憲広(神) 4 2 2 <二> 今岡  誠(神) 3 0 0  打二 井端 弘和(中) 1 0 0 <三> 岩村 明憲(ヤ) 4 2 1 <捕> 城島 健司(ダ) 3 0 0 <左> 和田 一浩(西) 4 1 0 <一> 福浦 和也(ロ) 4 1 0 <指> 古田 敦也(ヤ) 2 0 0  打指 小笠原道大(日) 1 0 0 <右> 佐伯 貴弘(横) 2 0 0  右  多村  仁(横) 1 0 0 <遊> 中島 裕之(西) 3 1 0  打  嶋  重宣(広) 1 0 0 <投>      回   安  責 渡辺 俊介(ロ) 5   6  3 小林 宏之(ロ) 1 1/3 1  0 石井 弘寿(ヤ) 1 1/3 1  1 横山 道哉(日)   1/3 3  1 【全 米】             打 安 点 <左> C・クロフォード (T B) 4 3 1 <三> H・ブレイロック (TEX) 4 1 0 <右> M・キャブレラ  (FLA) 4 0 0  右  M・アルー    (CWS) 0 0 0 <指> D・オーティズ  (BOS) 4 2 1  走指 M・ジャイルズ  (ATL) 0 0 0 <中> V・ウェルズ   (TOR) 4 2 0 <捕> V・マルティネス (CLE) 4 1 1 <一> D・ウィルカーソン(MON) 4 2 1 <遊> J・ウィルソン  (PIT) 4 0 1 <二> A・コーラ    (L A) 3 0 0            <投>         回   安  責 K・ローシュ (MIN) 4 1/3 6  3 S・シールズ (ANA)   1/3 0  0 D・ウィリス (FLA) 1 1/3 0  0 K・カレーロ (STL)   1/3 0  0 C・リーツマ (ATL) 1   1  0 F・ロドリゲス(ANA) 1   0  0 全米選抜の地味~な面子にべっくり。 そんな中でも、この2人は魅せてくれた。 ◎ C・クロフォード 初回の先頭打者本塁打はオマケみたいなもの。 やはり、彼本来の持ち味は「速さ」だ。 野球選手のスピードというのは、 走塁時よりもむしろ守備時に目を引く。 4回表には、福浦の放った左翼への邪飛を 見事にダイビングキャッチ。 打球への反応速度、そしてダッシュの速さを見て、 自然と笑いがこみ上げてきた。 3年前のオフ、台湾でW杯やったときには 全米のトップバッターを務めていたクロフォード。 あの頃は、まだまだ身体能力だけの選手だったのに。 ◎ D・オーティズ クロフォードの美技が飛び出した直後の4回裏、 世界一の4番が放った打球に、度肝を抜かされた。 その白球が描いた軌跡は「放物線」ではなく「一直線」! 俊介をして「球場2つ分、飛ばされた」という打球は、 東京ドームのスタンド上部にある照明付近にまで達した。 なんと、推定160メートル。 今まで生で見た中では、最も派手な本塁打だった。 そして、当たりの凄さ以上に驚かされたのが、 彼の「我慢強さ」と「見極めの良さ」である。 概して、日本の投手はメジャーの投手と比べて 配球の組み立て方が大きく異なる。 また、投球のインターバルやテンポも長い。 にもかかわらず、オーティズは崩されないのだ。 見事な対応力で、自分のリズムを持ち続けている。 そして、1球1球をしっかり見てくる。 この前日、彼は上原浩司が決め球として投げた フォークをあっさりと見送っている。 「アンタ、写輪眼でも持ってんのかィ?」 ※ とにかく多機能で高性能な眼球。   詳しくは、集英社『NARUTO』を参照のこと。 無意識に、そんなツッコミをしてしまった。 こんな打者、日本にはいない。 この他、2回裏に飛び出した赤星の三塁打には、 非常に興奮させられた。 打球を処理した右翼手・キャブレラの肩は強く、 中継に入った二塁手・コーラの送球も正確。 赤星の足とボールとの競争だ。 三塁へと滑り込む。軍配は……、紙一重で前者! ここ数年、オリックスの試合では味わえなかった高揚感。 球場内の温度が、数℃上がった気がした。 ビバ、機動力野球。 ……。 日米野球を生観戦したのは4年ぶりだ。 しかし、試合への感動は薄かったように思う。 A・プホルス、A・ソリアーノ、M・テハダといった 目玉が来日せず、M・ラミレスまで欠場とあっては……。 個人的には、思い出に残る人と一緒に 観戦できたことの方が、遥かに大きな感動だった。

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