テーマ:野球のトリビア(237)
カテゴリ:青波
二兎を追うものは一兎も得ず。
言い出しっぺは誰だかわからないが、 世間では一般常識として認知されているフレーズだ。 しかし、ここでは敢えてこう書かせてもらおう。 二都を追うものは一都も得ず。 大阪と神戸のファンを両方とも獲得しようとして、 結局はどちらからも反感を買ってしまう。 まさに今のオリックス・バファローズである。 選手やコーチがごちゃ混ぜになるのは仕方ないにしても、 その他の要素までミックスされるのはどうよ? 特に許せないのが、球団名である。 「オリックス」に「バファローズ」って……。 大阪のファンに気を使っているのかもしれないが、 奴等はもう近鉄なんて球団は消滅したと思っているぞ。 ならば、むしろ神戸のファンを大事にしやがれ。 もともと、今回の合併は「吸収」の要素が強かったはず。 それなのに、最も大事なところを乗っ取られてどうする。 集英社『ドラゴンボール』に例えるなら、 ピッコロとネイルが融合して、 名前が後者になってしまった感じだ。 こちとら、阪急時代からのファンである。 「猛牛軍団」を応援するなんて、違和感以外の何者でもない。 せめて、球団名は新しいものにして欲しかった。 ……あァ、今までは無知な人間が「バッファローズ」とか 間違っていても他人事だと思っていたのに、 これから先はわざわざ訂正しなきゃならんのか。 迷惑な名前だな、コノヤロー。 オリックスの経営陣にしても、 近鉄色はなるべく排除したいだろうに。 そんなこと、分配ドラフトの結果を見れば、 何となくわかる。 ……オリックス出身者が、全体の約8割。 ユニフォームや球団旗のデザインにしてもそうだ。 今までと変わらないから、牛のイメージが微塵もない。 ヘルメットに角でも付けてみるか? イヤ、やはり球団名を変えるべきだ。 そして、メインの球場を神戸に戻すべきだ。 なぜなら、マスコットがネッピー&リプシーだもの。 その根拠は、彼らのキャラクター設定にある。 ⇒ ネッピー ★ 神戸の海で、偉大なる父のような 「神」になるべく、修行していたらしい。 ★ 因みに、彼の父は海の神ネプチューン。 ★ 1991年、ブルーウェーブの神戸移転を契機に 人間界に誕生し“ネッピー”と命名された。 ★ 彼のパワーはブルーウェーブを勝利に導くらしい。 生まれる前から神になるべく修行……? しかも、なぜか神戸の海で……? ⇒ リプシー ★ もともと、七つの海を航海する海賊の娘だった。 ★ ちょっぴり勝ち気でおてんば娘な彼女は、 いつも剣を持って戦っていた。 ★ しかし、ある時、嵐で船が難破し、 遭難しかけたところをネッピーに助けられた。 ★ 今は神戸のどこかに住んでいる。 ★ ネッピーよりもちょっぴり年上らしい。 え、戦闘要員だったの? それは「おてんば娘」じゃないよ。 「物騒な娘」って言うんだよ。 ……どうだろう? いくらツッコミ所満載の設定とはいえ、 「うみ」と「うし」とでは、 イメージが違いすぎる気はしないか? いいじゃん、もう。今回のことは「合併」じゃなく、 「超大型トレード」という解釈をしてしまえば。 そうすれば、少なくとも神戸のファンは溜飲を下げられる。 “ことわざ”には、先人からの教訓が込められている。 やはり、ここは一都を追うべきなのである。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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