2005/03/23(水)02:19
打線6
今年も、統計の季節がやって来てしまった。
1年ぶりに帰ってきた人気企画「打線」シリーズ!
さあ、心の葛藤と闘いながら、計算しまくるとしよう。
では、さっそく今回も得点創造能力という観点から、
オリックスの打力について検証していく。
得点創造能力 =(安打+四球)×塁打÷(打数+四球)
※ 得点創造能力(Runs Created)
統計学者ビル・ジェームズが編み出した公式で、
打率や盗塁の数よりも、四球数や長打数を重視した
指標である。公式の性質上、求められた数値は、
実際の得点数と近い数字になる。
2004年ダイエー打線 = 793.1
2004年日ハム打線 = 739.0
2004年西武打線 = 720.6
2004年近鉄打線 = 628.7
2004年ロッテ打線 = 666.6
2004年オリックス打線 = 588.0
昨季より微妙に数値が低いのは、
プレーオフのために試合数が135になったことと、
ストの影響で2試合がなくなったため。
結果はご覧の通りなのだが……、オリックスが大変だ!
チーム打率はリーグ2位なのに、得点創造能力は最下位。
致命的だったのは、極端な長打不足と選球眼の悪さである。
投壊ばかりが叫ばれた1年だったが、実のところ、
打線にも大きな問題があったことがわかる。
一方で、他球団はどうだろう。
上位3球団は、流石に貫禄の破壊力である。
やはり、良質な助っ人を擁しているチームは強い。
セギノール、ベニーを新しく加えた日ハムとロッテの
躍進が目覚しかった。
となると、来季、ウチのカギを握るのは新外国人の2人か。
ソフトバンクの大物2人と併せて要チェックや(彦一調)。
……さて、次はセ・リーグである。
2004年読売打線 = 780.1
2004年横浜打線 = 709.1
2004年広島打線 = 705.9
2004年ヤクルト打線 = 666.0
2004年阪神打線 = 662.3
2004年中日打線 = 620.2
オイオイ、史上最強打線……。全然「最強」じゃないよ。
だって、ダイエー打線に負けとるもん。
……などと思った貴方は、とても浅薄な人だ。
パ・リーグよりも5試合多いとはいえ、
セ・リーグには指名打者がいないのだから。
やはり、小久保とローズの加入は大きかったようだ。
彼ら2人だけで、なんとチーム全体の3割もの得点を
叩き出している。これは大きい。
また、前年よりも得点力を挙げた横浜と広島も、
多村と嶋のブレイクが効果的だったといえるだろう。
得点創造能力において、長打力は重要なファクターなのだ。
しかし、それが勝ち星に直結するかというと、
また別の問題らしい。
セで最も驚かされたのは、優勝チームの中日が、
得点創造能力に関してはリーグ最下位だったことだ。
これを見て、野球とは「一発<投手力」なのだと
痛感してしまった。投手力皆無のオリックスにとっては、
辛く厳しい分析結果である。
さて、今日のところはここまで。
文字数は少ないが、まだ序の口ということで。
「RC27」
次回は、このデータを使って個人成績に着目しようと思う。
……あァ、次はきっと面倒なことになるだろうなァ。
Please crick here !!